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体操の技を覚えよう【つり輪2】力技
前回はつり輪における振動技について紹介しました。
今回からつり輪の醍醐味である力技について紹介していきます。
体操競技のつり輪においては、決められた姿勢で2秒静止する事で初めて力技としての価値を持ちます。
姿勢が不十分だったり、静止時間が2秒に満たない場合は減点が施されたり、技として認められなかったりします。
そんな力技の種類は様々あり、幾つもの姿勢が存在します。
まずは姿勢から覚えましょう。
▼力技の姿勢
つり輪における力技の姿勢は様々です。
ほとんどの場合、その姿勢をつくることそのものに価値が与えられており、難度を得ることが出来ます。
○倒立
シンプルに2つの輪を握った倒立の姿勢です。
倒立単体としては価値は持ちませんが、倒立への持ち込み方によって価値を得ることができます。
前回の記事で振動系の動きから倒立に収める「振動倒立技」を紹介しましたが、それもこのうちです。
振動以外にも倒立に収める事で価値が得られる技があるので後述します。
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○脚前挙【A難度】
支持の形を取りながら両脚を前方向に伸ばした姿勢が脚前挙です。
脚を前に挙げる姿勢ですね。
つり輪が苦手な選手やジュニア選手は必ずと言っていいほど見られる姿勢です。
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○開脚前挙【A難度】
同じく支持の形を取りながら2つの輪を挟むように両脚を開脚で前方向に伸ばした姿勢が開脚前挙です。
脚前挙と比べると用途が限られるため頻繁に見られる姿勢ではありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1702222193050-li5FjFsdiE.png)
○脚上挙【B難度】
同じく支持の形を取りながら両脚を上方向に挙げる姿勢が脚上挙です。
ゆかでも同じ姿勢でB難度が取れましたが、つり輪でもB難度が取れます。
高難度が取れる技が少ないのであまり見られることはありません。
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○十字懸垂【B難度】
両腕を左右いっぱいに伸ばして、右手から右腕、両肩、左腕、左手までがまっすぐになる姿勢です。腕を横に広げ胴体から脚を真下に向けたその姿勢は漢字の「十」の形を模したよう。
つり輪においては最もメジャーな力技と言えるでしょう。
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○脚上挙十字懸垂【C難度】
両腕をめいっぱい横に広げ、かつ両脚を上に挙げる、十字懸垂と脚上挙を組み合わせた姿勢です。
一時期流行しましたが、減点が厳しくなったことでほとんど見られなくなりました。近年ジワジワと実施が増えつつあります。
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○十字倒立【C難度】
両腕を横いっぱいに広げながら倒立の形をとる、十字懸垂と倒立を組み合わせた姿勢です。
本来なら肩の位置が輪の高さと同じであることが望ましいのですが、そういった理想的な実施はなかなかありません。
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○背面水平懸垂【A難度】
体を地面に対し水平にし、その体を2つの輪よりも下位置で保つ姿勢が背面水平懸垂です。
単体ではA難度とうまみはないですが、この姿勢を経由して行う技があるので要素としてはよく見られる技です。
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○開脚上水平【A難度】
体を地面に対し水平にし、開脚で2つの輪よりも高い位置で保つ姿勢が開脚上水平です。
習得し減点のない実施が出来るようになるには難しい技ですが、これがA難度とうまみのない技です。
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○上水平【C難度】
体を地面に対し水平にし、閉脚で2つの輪よりも高い位置で保つ姿勢が上水平です。
開脚がA難度なのに対し、閉脚はC難度と価値が2段階上がります。
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○中水平【D難度】
体を地面に対し水平にし、閉脚で2つの輪と同じ高さで保つ姿勢が中水平です。
単体でもD難度が取れる高難度技のため、トップレベルの選手はこぞって使う技です。
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○正面水平懸垂【A難度】
体を地面に対し水平にし、上向きで2つの輪よりも下位置で保つ姿勢が正面水平です。
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○上向き中水平【E難度】
体を地面に対し水平にし、上向きで2つの輪と同じ高さで保つ姿勢が正面中水平です。
単体でもE難度と高難度ですが、滅多に見られないレア技です。
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以上が力技の姿勢です。
そして、これらの姿勢に持ち込むための動作によって難度を上げることが出来ます。
▼力技に持ち込む動作
ここからは、どんな動作からどの姿勢に収めるか、それによってどの難度が得られるのかをそれぞれ見ていきましょう。
①屈腕屈身力倒立【A難度】
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ゆかの力技にもあったいわゆるシンピ倒立と呼ばれる動きです。
脚前挙から倒立へと持ち込むにあたって、ここでは腕も腰も曲げて力を使って倒立まで上げています。
この上げ方だとA難度です。
②伸腕屈身力倒立【B難度】
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こちらは脚前挙(開脚前挙)から倒立へと持ち込むにあたり、腕を伸ばして腰は曲げて力を使って倒立まで挙げる技。
こちらはB難度。
開脚前挙から上げる場合はこのようになります。
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③屈腕伸身力倒立【B難度】
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こちらは反対に、脚前挙から腕を曲げて腰は伸ばして倒立まで挙げる技。
こちらもB難度。
④開脚上水平から伸腕伸身力倒立【B難度】
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開脚上水平の姿勢から腕と腰を伸ばしたまま倒立まで上げる技。
こちらはB難度。
②伸腕屈身力倒立、③屈腕伸身力倒立、④開脚上水平から伸腕伸身力倒立の3つは、すべて同じ技として扱われます。
⑤伸腕伸身力倒立【C難度】
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脚前挙から腕も腰も伸ばしたまま力を使って倒立まで挙げる技。
腕腰どちらも伸ばした力倒立はC難度です。
⑥上水平支持から伸腕伸身力倒立【C難度】
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上水平の姿勢から腕と腰を伸ばしたまま倒立まで挙げる技。
こちらはC難度で、⑤伸腕伸身力倒立と同じ技として扱われます。
⑦上水平支持から伸腕伸身力十字倒立【D難度】
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今度は上水平から腕も腰も曲げずに十字倒立へ持ち込みます。
こちらは倒立に上げるよりも難度が上がってD難度。
⑧中水平支持から伸腕伸身力十字倒立【E難度】
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こちらは中水平から腕も腰も伸ばしたまま十字倒立へと持ち込む技。
⑦上水平から十字倒立よりもさらに難度が上がってE難度になります。
⑨伸腕伸身逆上がり十字懸垂《アザリアン》【D難度】
体をまっすぐ伸ばしたまま後ろ方向に鉄棒の逆上がりのような動きをして十字懸垂に収める技。D難度が取れます。
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⑩伸腕伸身逆上がり脚上挙十字懸垂《タイ》【E難度】
⑨《アザリアン》を脚上挙十字懸垂で収めると難度がひとつ上がってE難度になります。
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⑪ゆっくりと後方伸身逆上がり上水平支持《ヤン・ミンヨン》【E難度】
アザリアンと同じ動きで上水平の姿勢まで持ち込む技。
画像のように、足の位置が輪よりも下に下がらずに体の水平位置をキープする実施が好ましいです。
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⑫ゆっくりと後方伸身逆上がり中水平支持【E難度】
アザリアンと同じ動きで、中水平の姿勢に持ち込む技。
こちらも足の位置が輪よりも下に来ず、かつ肩の位置が輪よりも高くならない実施が好ましいです。
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⑬ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持経過力倒立《アイト・サイード》【E難度】
こちらはアザリアンの動きから一度中水平を経過してから一気に倒立まで上げてしまう技。
倒立に収める技でE難度が取れるのはこの技だけです。
水平姿勢を経ながら腕の力で体を輪の上まで持ち上げた後に胴と下半身の力で倒立まで体を持ち上げる。
これひとつでかなり体力を消耗しそうな技です。
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⑭ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持経過十字倒立《シモノフ》【F難度】
こちらは《アイト・サイード》を十字倒立で収めたバージョン。
この技のクレイジーなところは、足の位置が輪よりも下に来てはならず、頭の位置は輪よりも高くなってはいけないというところです。
《アイト・サイード》は腕の力で体を持ち上げるのと、胴と下半身の力で倒立まで持ち上げる動きが分離したようなさばきでしたが、この技はその2つの動きを同時に行うさばきをします。
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⑮伸腕伸身逆上がり十字懸垂経過上向き中水平支持《タロック》【F難度】
アザリアンの動きから、一度十字懸垂の局面を経て上向き中水平に収める技。
逆上がりで一度足が下を向く局面の時に肩の位置が高すぎると、支持局面と判断されてしまうため、十字懸垂くらいまで肩の位置を落とさなくてはこの技の価値を得ることはできません。
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⑯ゆっくりと伸腕伸身で前に回り十字懸垂《ダフチャン》【D難度】
こちらはアザリアンとは前後反対の動きをする技。言うなれば前方アザリアン。
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⑰ゆっくりと前方伸腕伸身支持回転十字懸垂経過上水平支持《グ・キュウチャン2》【D難度】
こちらは《ダフチャン》の動きから上水平に収める技。一度十字懸垂を経過する必要があります。
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⑱ゆっくりと前方伸腕伸身支持回転十字懸垂経過中水平支持《ファム2》【E難度】
《ダフチャン》の動きから一度十字懸垂を経て中水平に収める技。
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⑲背面水平経過十字懸垂《ナカヤマ》【D難度】
一度背面水平の姿勢を経過してから十字懸垂に収める技。つり輪の強い選手にはよく使われる技です。
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⑳背面水平経過脚上挙十字懸垂《グ・キュウチャン》【E難度】
《ナカヤマ》と同じ動きで脚上挙十字懸垂に収める技。
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㉑上水平(中水平)支持から背面水平経過上水平支持《ヴァン・ゲルダー》【E難度】
背面水平を経過して、水平姿勢を保ったまま上水平まで引き上げる技。
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㉒上水平(中水平)支持から背面水平経過中水平支持【E難度】
背面水平を経過して、水平姿勢を保ったまま中水平に引き上げる技。
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㉓背面水平経過引き上げ十字倒立《カルモナ》【F難度】
背面水平を経過してから体を十字倒立まで持ち上げる技。
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㉔背面水平経過伸腕伸身引き上げ上向き中水平支持《ザフラン》【F難度】
背面水平を経過してから体を引き上げて上向き中水平の姿勢に収める技。
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㉕懸垂から伸腕で引き上げ十字懸垂【D難度】
懸垂状態から腕の力を使い十字懸垂まで引き上げる技。
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㉖懸垂から伸腕で引き上げ脚上挙十字懸垂《チョラック》【E難度】
懸垂状態から腕の力を使い、脚上挙十字懸垂に収める技。
画像の実施は腕が曲がっているので好ましくありません。
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㉗懸垂から伸腕伸身力倒立《チンゴラーニ》【D難度】
懸垂状態から倒立まで一気に体を持ち上げる技。
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㉘懸垂から伸腕伸身上水平支持《バランディン3》【E難度】
懸垂状態から腕の力で引き上げて上水平に収める技。
懸垂から引き上げる系統の技は、この技の発表者であるアレクサンドル・バランディンの名前から「バランディン系」と呼ばれます。
バランディン系の技ではこの上水平に収める《バランディン3》が最もよく使われています。
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㉙懸垂から伸腕伸身中水平支持《バランディン》【E難度】
㉘《バランディン3》と同じ動きで中水平に収める技。
上水平に比べて実施する選手は少ないです。
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㉚懸垂から伸腕伸身十字倒立《バランディン2》【F難度】
㉙《バランディン》と同じ動きで十字倒立へ持ち込む技。
バランディン系では唯一F難度が取れますが、実施の難しさと減点のリスクから使われることは少ないです。
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㉛懸垂から伸腕で引き上げ上向き中水平支持《タロック2》【F難度】
㉙《バランディン》と同じ動きで上向き中水平に収める技。
個人的にはG難度でもいい気がしますが、そもそも上向き中水平をやる選手がほとんどいない中でうまみもないからか、実施例はこの画像しかありません。
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㉜十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり十字懸垂《ボロビオフ》【D難度】
⑲《ナカヤマ》のような動きですが、こちらは十字倒立から逆懸垂を経過して十字懸垂に持ち込む技。⑲《ナカヤマ》とも⑨《アザリアン》とも似た動きですが、十字倒立から下ろすことで《ボロビオフ》という技になります。
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㉝十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり脚上挙十字懸垂《ゾウ》【E難度】
㉜《ボロビオフ》と同じ動きで脚上挙十字懸垂に収める技。昨年2022年に発表されたばかりの技ですが、使い手は発表者の鄒敬園のみです。
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㉞十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり中水平支持《ゾウ2》【E難度】
㉜《ボロビオフ》と同じ動きで上水平に収める技。
今年2023年に発表され、名前がついたばかりの技です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856830/picture_pc_ddc378e6a996a07259265fe5976d29ea.gif)
㉟十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり中水平支持《ヨブチェフ》【E難度】
㉜《ボロビオフ》と同じ動きで中水平に収める技。
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㊱十字懸垂から引き上げ脚前挙支持【C難度】
いずれかの動作から十字懸垂の姿勢を取り、十字懸垂から腕の力で体を引き上げて脚前挙に収める技。
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㊲十字懸垂から引き上げ上水平支持【D難度】
いずれかの動作から十字懸垂の姿勢を取り、十字懸垂から腕の力で体を引き上げて上水平に収める技。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856841/picture_pc_0538f79f019df865c239c41eab81794b.gif)
㊳十字懸垂から引き上げ中水平支持【E難度】
いずれかの動作から十字懸垂の姿勢を取り、十字懸垂から腕の力で体を引き上げて中水平に収める技。
十字懸垂から中水平に移る際、肩の位置が輪の高さより高くなると減点になってしまいます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856843/picture_pc_1068ef644f94e03926f4a4fe666d3d76.gif)
㊴十字懸垂から伸腕伸身力十字倒立【E難度】
いずれかの動作から十字懸垂の姿勢を取り、十字懸垂から腕の力で体を引き上げて十字倒立に収める技。
十字懸垂から十字倒立に移る際、肩の位置が輪の高さより高くなると減点になってしまいます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856844/picture_pc_35a2de16e0966ee997c20e83686b235a.gif)
㊵中水平支持から伸腕伸身力上水平【D難度】
いずれかの動作から中水平の姿勢を取り、水平姿勢を保ちながら腕の力で体を引き上げて上水平に収める技。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856848/picture_pc_ba7d0765817cbc482698360766a85446.gif)
㊶背面水平懸垂から引き上げ上水平支持《ザネッティ》【F難度】
いずれかの形で背面水平懸垂の形をとり、水平姿勢を保ったまま上水平まで引き上げる技。
上水平でF難度が取れる唯一の技になります。
㉑《ヴァン・ゲルダ―》と似ていますが、㉑《ヴァン・ゲルダ―》は背面水平局面は止める必要はなく「経過」のみすればよかったのですが、この《ザネッティ》という技は、背面水平で収める有価値の技を成立させる必要があります。
この技が使われる多くの場合、A難度の背面水平懸垂を2秒間止めて技として成立させてから引き上げるという場合が多いです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856851/picture_pc_aa7d4c6e773289a6a01a4178f2b0b5ee.gif)
○背面水平懸垂から引き上げ中水平支持【F難度】
いずれかの形で背面水平懸垂の形をとり、水平姿勢を保ったまま中水平まで引き上げる技。
中水平で唯一F難度が取れる技です。
こちらも一度背面水平懸垂で収める技を成立させてから中水平に引き上げることでF難度が取れます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114856852/picture_pc_0784509ea5aad62effdc623046a0aaa1.gif)
力技にもこれだけの種類があります。
これらの技は振動を一切使わず、力のみで技を成立させなくてはなりません。
反対に、振動を使って力技の姿勢に持ち込む技もあります。
次回は振動を使った力技「グループⅢ:振動力技」を紹介します。
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