一生懸命になりたい

5、6年前から身体を壊して今だに低空飛行を彷徨っている。

ポジティブに言うと死んでもなく寝てもなく仕事をしながら、低く飛べてるんだからそれでいいとも言える。

ただ、月日が流れるのは早くなんとも自分がこの5年間止まっている様に感じる時があり、決して止まってはいない事は分かっていても以前の様な人生のスピード感や活動限界の低さにもどかしく感じる。

俺は同じ年代の人と比べたら少し早い時期に管理をする立場になって人を雇い使い、仕事もとってきた。充実感はあったがそれ以外のことに全く興味がなかった。仕事男だった。

今40前後の同世代の人達を見ていると、あの時の自分を思い出し複雑な気持ちになる。
上手くやっていっているやつには羨ましさも感じるし、あまりよく無さそうな人には心配もする。
ただ、一番思うのは熱中してて羨ましいなぁと思えることだ。

来週から現場が変わる為道具の整理をしていた。
俺は道具が多い。必要のないかもしれない道具も持って行くのはそれを万が一使う可能性もあるからだ。

仕事もそうだが道具も好きだ。道具をコレクトするのも好きだが、今回初めて「こんな道具を持っていって?どうするのか?見せびらかせたいのか?」

前はそんな感情全くなかった。道具が俺を助けてくれる。そう思った。ただ、あいつ道具持ってやる気ありそうだけどなんかあんまり熱ないよなー。と思われても嫌だなあと思った。


そんなこと思うなんてどうかしてる。なんか少しずつ仕事に対してのモチベーションが下がっていってる気がした。

今の会社の仕事は職人泣かせくらいやりがいがない。
ラジオなしには仕事にならない。

でも、俺は建築業に珍しい土日祝休み、福利厚生、安定した収入を選び続けている。

それは自分の健康状態の安定と回復、そして愛する家族との時間と自分の表現である絵の世界との時間を作る為だ。

完璧はいかないがもどかしい気持ちがある。一生懸命になりたい。一生懸命に生きると自分に自信が満ち溢れてくる。俺やってるよな。て。明日死んでもいいくらい生きたい。そう思える。

だから、仕事も今はつまらんけど一生懸命やろう。

病院の先生もあなたは休んでいるよりは、なんだかんだ動いている方が落ち着く。それが俺なんだと。

たくさん道具持っていってやる。

絵も個展まで2ヶ月半ギリギリまで感覚を広げて絵に集中しよう。一生懸命。


その事が自分を必ず救ってくれる。

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