子どもとハサミ
ハサミは怪我が怖いから使わせない。変なものを切ってしまいそうで使わせない。
私も始めそうだった。
でも、考えてみると、使わなければ使い方がわからない。
上達もしない。
保育園では集団で使うからじっくり切る時間はあまり無いだろう。
だから、
じっくりとハサミで切ることに没頭できるのは家庭だと思った。
試しに、やりたがりの2歳の娘に広告とハサミを与えてみる。
キッチンの片隅に座らせて、常に様子を見る。
切り方、持ち方は教えない。
娘は前に私が切っている所をちゃんと見ていたようで、自分なりに持って切ろうとする。
「持ち方が違うよ…」と思っても、やはり教えない。
自分なりの持ち方で少しずつ紙を切っていく。
切れた紙が床に落ちると、パッと顔を上げて嬉しそうにこちらを見る。
「うんうん。見ているよ」と目を合わせて喜びを分かち合う。
ハサミって面白いね。
手が切れそうな持ち方をしていたら「こう持つんだよ」と話す。でも強制はしない。
自分が納得しないと変えないから。
自分なりの持ち方で、とにかく、たくさん、たくさん、たくさん切らせる。
そうするとハサミのレベルが上がって危険な持ち方も、切り方もやらなくなる。
危ないものだからこそ、たくさん経験させて使いこなせるようにしてあげたい。そんな風に思うのです。
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