精神分裂症のパパとわたし
わたしには60歳になる父がいました。
母も姉たちも父自身でさえもパパと呼びます。
全然、パパという言葉からはかけ離れた容姿、存在感。
農家をしていた父の肌は日焼けをして赤黒く、
体はがっしりとしていている。
笑うと片方あがる、ふさふさの眉。
まつ毛はくりんとカールして、
目鼻立ちがはっきりしていて
シャツの胸元からは胸毛がとび出している。
ピュアで下ネタ嫌いで冗談が通じなくて
母のことを愛していて、
そして病気に苦しんでいた。
パパが初めて病院で診断された時は
それを精神