今期【御巫】を使う上で考えていること

(最近私が主催する太陽CSで少しずつ【御巫】使用者が増えている気がするなぁ。。)

ということで、今回はタイトル通り【御巫】を使って今期戦う上で採用を検討するカードなどを改めて考えていきたいと思います。
前回の記事で紹介した《アショカ・ピラー》採用型もかなり普遍的なものとなりましたが、ただただ人のレシピをコピーしただけになっていないか、それぞれの役割をきちんと繋げた上で構築が成されているか今一度確認する意味でも今回の記事を読んでいただければと思います。

前回記事はこちらから。


手札誘発などについて

対【R-ACE】

《ハイドラント》1枚から成立する《アウローラドン》展開が前、《タービュランス》からセットされる「R-ACE」カードが後ろ、これら両方の妨害に対して対応するのは必然的に1枚のカードでは不可能なので、装備付き《フゥリ》が成立すれば無視できる後ろについては一旦考えず、前に対してのアプローチを考えます。

有効なのは無効系と壊獣系の両方です。

盤面無効系で言うと《アウローラドン》のトークン生成後に当てるのをマストにして攻め手を増やさせないことを第一に考えます。
トークン生成時にしか発動できない《朔夜しぐれ》よりは《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》の採用をまず考慮した上で足りなければ追加するイメージです。
《幽鬼うさぎ》もトークン生成時に発動すれば実質的に無効を撃ってるのと同じなので強そうです。

壊獣系は《アウローラドン》展開をされると盤面に二体システムモンスターが並ぶのが確定してしまい《壊獣》では対応しきれないので壊獣系と言いつつも《壊獣》そのものの採用は微妙なところかもしれません。
採用するなら複数処理できる《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《ラーの翼神竜―球体形》か、別の切り口で言うところの《原始生命態ニビル》もその枠です。

ただ《ラヴァ・ゴーレム》《球体形》は召喚権が潰れるので、《神巫》型にしろ《アショカ・ピラー》型にしろ初動に些か不安があり安定したプランにはなりにくいです。
《ラヴァ・ゴーレム》《球体形》プランの安定を図るなら《アームズ・ホール》での初動も一度は検討するべきです。

採用を《ニビル》に絞るなら自分の動きの邪魔をすることもないので手堅い選択と言えます。
ただし純粋な壊獣系とは異なり5枚目まで(もしくは《増殖するG》でのドロー)で引き込んでおく必要があるので、サイド込みで複数枚投入し確実にプランを遂行できるようにしておきたいところです。
無効系でも対応可能な範疇なので《ニビル》の枚数を抑えることも確かに一考の余地がありますが、《ヴェーラー》と《無限泡影》と合わせて最大でも9枚しか入らず、その場合1枚以上引く確率は40枚デッキでも74%しかないことや、無効系は《墓穴の指名者》や《抹殺の指名者》で対応されやすいことからも甘えた枚数にするのはあまり推奨しません。


対【ティアラメンツ】

「罪宝」ギミックによって《カオス・ルーラー》の成立確率が上がったので、無効系をそこに当てたくなるのですが、《ジェット・シンクロン》がその後に出てきてとりあえずの《レッド・デーモン・アビス》での1妨害を置かれると結局こちらのマイナスのほうが大きくなりがちなので、できることなら《カオス・ルーラー》の成立自体を止められるような誘発の撃ち方が望ましいです。
無効系の場合は、《ディアベルスター》が何を切って出てきたかで召喚成功時のセット効果に撃つかを考えます。
その後の《ティアラメンツ・クシャトリラ》や《メイルゥ》、《シェイレーン》といった3枚落としに対して《うらら》を当てることが多いです。
正直なところ、《おろかな埋葬》からの《アギド》《ケルベク》や2枚カードを消費している「罪宝」ギミックのようなわかりやすい1:1交換をするところ以外に誘発を撃って手札をマイナスすることは、【御巫】からすると結構つらく、展開系に対する無効系自体がややパワーが低いように感じています。

【ティアラメンツ】対面では無効系誘発を有効に働かせることが難しいことを踏まえると、《ディメンション・アトラクター》まで入れるしかないのが現状で、他のデッキに対しても広い範囲である程度の拘束力を発揮してくれるのでしばらくは固定かなと思います。


対【ピュアリィ】

元々は対面的に有利寄りですが、【R-ACE】対面で述べたように《壊獣》をメインに据えずに構築した場合は主に無効系誘発をどれだけ当てれるかに依ってしまうので、これまでよりも対【ピュアリィ】を考えた場合の構築バランスは難しくなりました。
単純な話、【ピュアリィ】を見るなら《壊獣》を採用、【R-ACE】や【ティアラメンツ】を見るなら《ラヴァ・ゴーレム》や《ニビル》を採用というような感じです。
このあたりのバランス次第で特定のデッキに対しての強弱が極端になる可能性があります。

出場する大会によって分布が予め読めるなら問題ないのですが、このバランスを間違えて負けるくらいなら、実際のところ他の手堅い誘発をまずは採用してサイドからそれぞれに対応していくほうが良さそうです。

そんなわけで《無限泡影》や《エフェクト・ヴェーラー》などの無効系誘発を採用することをまず考えていくことになります。

他の誘発で言うと《マイフレンド》に当てられる《幽鬼うさぎ》は【R-ACE】の《アウローラドン》にも当てられるのでそこそこ使えそうですが、《ハッピーメモリー》で守られる裏目も存在するので少し悩ましいです。
《幽鬼うさぎ》にしかない利点の一つに手札誘発ながら場でも効果が使えるという点があり、通常召喚し《水舞踏》を装備して《うらら》をもらった場合でも一応の妨害になれるので、他の誘発に《水舞踏》を付けるよりも少しだけリスクが抑えられます。
具体的には、《伝承》から《オオヒメ》、《伝承》で《水舞踏》を落とし、《フゥリ》リクルートから《かみくらべ》をサーチして相手に装備させることを狙う場合、その装備魔法の再利用によって《オオヒメ》を最終盤面に残したほうが妨害が増やせる可能性があることから《オオヒメ》以外の別のモンスターに《水舞踏》を装備させたほうがプラスになるので、そうした場合に役立つかもしれません。


その他ギミック外の採用カードについて

《壺》の採用

元々採用されていた《金満で謙虚な壺》が7月制限で1枚に減ってしまったので、《強欲で金満な壺》の同時採用も大いに検討したほうが良さそうです。
単純に手数を増やせる可能性や、《うらら》を事前に受ける役割の他、先述の《ラヴァ・ゴーレム》や《球体形》の採用も理由の一つで、使用に伴って失われる召喚権での初動部分を補える可能性が上がります。
後攻での捲りは「御巫」下級だけで戦うには重く、《オオヒメ》に触れているかいないかで大きく変わるので《儀式の準備》も込みで常に最大枚数で臨みたいです。

《強欲で金満な壺》を採用すると《宣告者の神巫》を採用しにくくなるので難しいところです。
《神巫》採用によって得られる展開の幅を《強欲で金満な壺》によって狭められるので、共存させるくらいなら召喚権を使って《アショカ・ピラー》や《マンジュ・ゴッド》、《アームズ・ホール》を採用するべきで、その共存はほぼないと思っていいでしょう。

サイドプランとの兼ね合いで《神巫》を選択するべきか否かは大きく変わるので、全体プランをしっかりと決めることが重要です。

永続系について

今期で言うと上3つを見て《御前試合》が一番良さそうに感じています。
【R-ACE】はメインギミックには影響がないものの、そのメインギミックが装備付き《フゥリ》を突破できないので、リンクされないだけでほぼ勝ちが決まります。
苦手対面の【VS】にも刺さりが良いです。

逆に上3つ以外のところに対しては悩ましく、【ラビュリンス】、【エクソシスター】、【烙印】など影響がないデッキもあれば【ホルス】系、【マナドゥム】、【アダマシア】など大きく刺さるデッキもあるので難しいところです。

《センサー万別》も相変わらず悪くはないですが、解答を上3つがそれぞれ有しているのが少し気になります。
また《S:Pリトルナイト》が登場したことで《センサー万別》をすり抜けて除去を飛ばしてくる対面がかなり増えた印象です。

【R-ACE】の増加に伴い【ピュアリィ】が少し減ったことで《カイザーコロシアム》の刺さり具合は前より良くなりました。
先攻前提カードではあるものの拘束力は確かなので、《センサー万別》よりは先に採用を考えそうです。



追記するかもしれませんが、今回は以上です。

日々【御巫】の試合を見ていてこれは個別でコラムにしたほうが良いなと思ったものは後日記事を作成しようと思いますので、太陽CSでたくさん使用していただけると嬉しいです。
次回もよろしくお願いします。

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