最近使っている御巫

お久しぶりです。太陽です。

今年も日本選手権の開催が決まり店舗予選が早速始まりました。
毎年のことなので今年も出場を決めたは良いものの大会用のデッキがないのでとりあえず好きなものを持ちこんだわけですが、普段の大会運営の視点から見たメタカードの選別など調整の甲斐もあって初日で店舗予選を通過することができました。

今回は構築をこれまでと大きく変えた御巫デッキについて自分の思考をまとめる意味でのメモとして記録していきます。

使用したデッキレシピ

さっそくデッキレシピから。

大きく変わったのはメインデッキの手札誘発が無くなり代わりに永続魔法、永続罠が増えた点です。

自店舗(デュエルサロン太陽)での定期非公認大会に混ざるくらいしか調整の機会がなかったのですが、そこでちょうど店舗予選でも流行りそうな超重武者ギミック入りデッキや環境トップシェアの【ティアラメンツ】、それを追随する【クシャトリラ】など具合の良い調整相手と戦えたので、デッキの構築段階からの意識を変えるきっかけとなりました。

その際の使用デッキがこちら。

これまでの純御巫とほぼ同じ、自由枠に手札誘発を多めに採用し手広い対面を見られるようにしたタイプです。
The ミッドレンジといった自分好みのタイプなのですが、如何せん丸すぎるカードが多く、元々【御巫】はデッキとしてのパワーが低めなことから考えても、安定して各対面に有効な妨害を置けるかどうかに不安がありました
広い対面に撃てる《うらら》や《増殖するG》ですら《指名者》やギミックでの貫通をされうることもあり、徐々に手札誘発そのものの信頼性を薄く感じるようになっていきました

ギミックから形成する盤面が堅い展開系がそれの上から投げる手札誘発や、後攻でも手札誘発で相手を止めたor盤面を弱体化させた場合にギミックでワンショットないしはそれと同等の盤面を形成し返すようなタイプのデッキが使用する手札誘発はきちんと価値あるものになっていると思うのですが、ミッドレンジが投げる手札誘発は明らかにそれと同等のパワーを持っているとは思えませんでした。

はっきり言ってしまうと最近の環境デッキのパワーが高すぎて
ギミックによるパワーが高いデッキ>>>(超えられない壁)>>>ギミックによるパワーが低いデッキ
という構図が出来上がっていて、手札誘発(特にパワーの低い丸いもの)はその差を埋めるだけのものにはなり得ないと思います。
ここで言うところのパワーが高いデッキは現環境においては【ティアラメンツ】【スプライト系】【ビーステッド系】【ピュアリィ】【クシャトリラ】【他、超重武者などの展開系】を指します。
パワーが低いデッキが何を指すのかはそれぞれの感覚なので特には羅列しませんが、少なくとも相手に対してのアクションの弱さ(モンスター魔法罠への効果無効がない、直接盤面で破壊しない、行為を封じない、など)から【御巫】はお世辞にもパワーが高いデッキとは言えません。

そうしたパワーの高いデッキとの差を埋める為にはそのアクションの弱さを補う必要があると考えました。
手札誘発がその差を埋めるほどのものではないというのは先述の通りです。(《アトラクター》などの行為を封じるようなものは除く)

最近ではメインに《冥王結界波》が積まれている場合も珍しくなく、従来の【御巫】の前盤面(+「御巫」罠)+手札誘発の構えでは瓦解してしまう可能性も含めて、1枚で仕事を行えてかつ使い切りにならない永続系の置き物の採用を今回決めました。

採用した永続

基本プランが先攻で《フゥリ》を置いて盤面を固める+《かみくらべ》設置で妨害or次ターンでのショット狙い、なのでそれに合うものを選択しました。
特に上位の【ティアラメンツ】【スプライト系】【ビーステッド系】【ピュアリィ】に刺さりの良いものを優先しました。

《カイザーコロシアム》

効果によって出せる相手のモンスターの総数を制限します。
このカードを引いている場合は装備付き《フゥリ》単騎が基本です。
相手のモンスターを基本1体にするということで【神碑】などの特殊なデッキを除けば基本的に刺さりは良いです。
単騎が大きくなる【ピュアリィ】も一体に縛れば白黒が並ばないので実質《ドロバ》。

行為を制限する永続系カードの中でも特殊で、自分の行為を制限しない点が優秀です。
反面こちらのモンスター増減によって相手の制限が緩和されるので、如何に単騎を守るか、もしくはこちらが複数出すタイミングではライフをきちんと取り切れるかをしっかり考えます。

すでに場に存在しているモンスターに干渉できないことも含め後述する《サモンリミッター》に近いと元々思っていたのですが、《サモンリミッター》が後攻では相手の盤面捲りにならないことや罠ゆえの遅さもありほぼ仕事がないのに対して、このカードの場合は後攻での設置スタートが間に合う場合があることに気づき評価が変わりました。
具体的な例で言うと、【ティアラメンツ】や【ふわんだりぃず】に対してこちらのターンでの展開を出来なくさせています。
すでに相手の場にモンスターがいる状態で、《ティアラメンツ・クシャトリラ》や《夢の街》などの召喚効果を《コロシアム》発動にチェーンされた場合でも《伝承》をさらにチェーンして予め一体置くと、一連の効果処理の後の追加召喚行為を止めるのに間に合います。
後攻で《コロシアム》を持っている場合は先に《オオヒメ》から《伝承》をサーチして《コロシアム》を貼るといった具合です。

この構築にする前に【ふわんだりぃず】と戦って負けた試合のほうが多かったので必ず駆逐しようと思ったのも採用理由です。

《センサー万別》

「御巫」モンスターは現在のところ種族がバラバラなのでこのカードがこちらに与える影響はほぼありません。
見られる範囲も《コロシアム》同様広いですが、やはり【神碑】には刺さりません。
対【ティアラメンツ】では《メイルゥ》召喚や《ハゥフニス》特殊召喚から《ルルカロス》が出てこなくなるので《水舞踏》を邪魔するものがないのが良いですね。
《コロシアム》では《未知の風》で突破される可能性もある【ふわんだりぃず】も確定で縛れます。ありがとうセンサー。

《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》

ギミックでの行為を封殺する他、永続に対しての各デッキの対処方法を無くすことに貢献します。
  ・【ティアラメンツ】が装備付き《フゥリ》を突破する為に《ガーディアン・キマイラ》を出す
  ・【スプライト系】が《ジェット》で《スマッシャーズ》をサーチする
店舗予選決勝ではきっちり最後の《キマイラ》着地時に開いて勝利に繋がりました。

後攻からでも間に合う可能性があるのも評価できます。

【ピュアリィ】に対しては《リリィ》に《無限泡影》を当てるのが定石になったくらいにはキツイことを最近知ったので、《ピュアリィ》からの《ノアール》もまとめて無効化できる点も含めて採用理由の1つです。
《ノアール》の耐性こそ消えませんが、盤面干渉がなければただステータスが大きいだけの良いサンドバッグとして活躍してくれます。ありがとうノアール。

闇属性が持つ永続効果に関しては無効化しない点は注意。
対【神碑】で《フレーキ》のダメージを無くす効果が消えたなら良かったのですが。

後開きでも間に合う可能性や刺さり具合が《コロシアム》や《センサー》に比べるとややピンポイント気味なところを考慮してメインに2枚採用しました。
デッキによっては完封できるので3枚目をサイドに。

《王宮の鉄壁》

メインの永続で見られない【神碑】に対してのメタ、【ふわんだりぃず】や【クシャトリラ】への《暗闇》との交換枠、サイドから投入される可能性のある《コズミック・サイクロン》や《拮抗勝負》のケアにもなる点などを評価して採用。
こちらのギミックでは《伝承》と《かみくらべ》の墓地効果が使えなくなるデメリットはありますが、それ以上に相手のギミックを破壊できるメリットのほうが大きいです。
《伝承》の墓地は先攻で1度使えれば十分です。
《迷わし鳥》や《契り》から出したモンスターが除外されなくなる点も○。

今回採用を見送った永続

《群雄割拠》

《御前試合》

ほぼ同じなので2枚纏めて。

今回見たかった仮想敵として【ティアラメンツ】【ピュアリィ】【スプライト系】【ビーステッド系】を挙げたときに、《群雄割拠》は【ティアラメンツ】【スプライト系】には刺さるが、他へは微妙。
対して《御前試合》は【ピュアリィ】【スプライト系】【ビーステッド系】には刺さるがトップメタの【ティアラメンツ】へは微妙。
とトータルで見た時の採用での博打が大きく、引けた時の妨害性能にムラがある点が気になりました。

壊獣系と合わせ引きした際の拘束力は高いので優先したい気持ちもわかるのですが、その再現性を考えたときにはやや不安があるので、やはり単体で仕事をするかどうかを優先した上で環境への刺さり具合の微妙さが不採用の決め手となりました。
環境上位3タイプくらい全体に刺さりが良いなら単体性能も評価が上がるので採用を検討します。

【神碑】がこれらを採用するのは複数種の永続を合わせて縛ることを前提としているのでその価値があるわけですが、【御巫】はデッキスロット的にも大量の永続を積めないので、しっかりメタを読んで永続を選択しないといけない、読みを外すわけにはいかない、となるとこれら2種が【御巫】においては怪しい採用だと判断しました。

また「御巫」モンスターを複数種並べられないデメリットも大きく、装備付き《フゥリ》単騎が堅いのはともかく、単騎が強いのは《コロシアム》がある場合のみで、それ以外の永続があるなら当然横に《オオヒメ》や《ニニ》が並んでいるほうが妨害数も増やせるので、敢えて自分の首を絞める必要はないと思います。

《サモンリミッター》

元々のサイドに入っていたカードで、先攻で設置できた場合の拘束力はかなり強く、コントロール奪取やバウンスによる着地狩りを得意とする【御巫】においては使い勝手の良いカードです。
手広く刺せる点は評価点で《コロシアム》の採用前はメインの採用も試しましたが、やはり後開きで対応できない点のマイナスは大きく、今回の《コロシアム》採用に伴い抜けていきました。

新たに採用したエクストラとサイドカード

《転生炎獣アルミラージ》&《灼熱の火霊使いヒータ》

他の御巫ユーザーの方からDMで構築相談をされたときに挙がったカードです。
構築に闇属性が少ないから《ダルク》の代わりに《ヒータ》はどうですか?という案を出された際に《神巫》から《イリュージョン》サーチで《ダルク》には繋がるから気にはならないですよと答え、それに合わせて、もし《ヒータ》を使うなら《ハレ》を使うのも少し勿体ないから《アルミラージ》も採用して《神巫》からの択を増やすほうが良さそうですね、という案も出しました。
《オオヒメ》に対しての《うらら》を受けた際に《神巫》から《ヒータ》を経由して《エルフ》を出せば相手ターンでの妨害を残せるようになるのが良いと思いました。

このときはエクストラの枠がカツカツで流れたのですが、永続で縛る構築プランになったことで《ブレイバー》が抜けエクストラ枠を空けることができたので試しに入れてみました。
(元々《ブレイバー》は手札誘発で盤面弱体化を図った後に《神巫》からのワンショットを狙う択として入ってました)

結果として《ヒータ》を使うことはなかったのですが、理論値として《アクセスコード》の弾を増やせる点は悪くないと思います。

《アルミラージ》については実戦で《誘い輪舞》でコントロール奪取を行った通常召喚《リリィ》を変換して《誘い輪舞》の再利用を図りました。
かなり局所的ですが、場の「御巫」モンスターを減らさずに再利用できるのは悪くなかったです。

《ドロール&ロックバード》

手札誘発は信用できない!とは言ったものの後攻でなにもアクションがないのも無理な話なので、ほぼどの対面でも刺さるターンスキップ誘発として採用。
以前から採用している《ロンギヌス》も含めターンスキップ誘発が通れば基本プランとしている永続での縛りを間に合わせることに繋がるので3枚採用。
永続プランをメイン戦で見せていると《墓穴の指名者》をサイドチェンジで残すかどうかを少し悩ませることもあるかもしれません。

《剣神官ムドラ》&《宿神像ケルドウ》

対【ティアラメンツ】での後攻で足掻ける手段。
《神巫》での落としの択や、素引きも《オオヒメ》での切りで対応できたりと使い勝手は良かったです。

【ピュアリィ】に対しても《リリィ》や《プランプ》の墓地吸い込みへの妨害、ランク2「ピュアリィ」へのチェーン切りの役割も大きく、これがデフォで使える【ティアラメンツ】そりゃ強いよなと感じました。

《ロンギヌス》2枚目と《ムドラ》2枚目を迷って《ロンギヌス》を優先しました。
【ふわんだりぃず】に負けたくなかっただけです。



今回はメモ書きなのでこんなところになります。
何か気づいたことがあればまた追記なり別記事にしたりすると思います。
良さそうな案などあればDMいただけると助かります。
Twitter→(@taiyo_ygo)

それではまた。

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