マカロニ時代★★★優秀作005 の追記。【番外ストーリー関連 蘊蓄話】↑は371話の一係ランチタイム。部屋が広くなっています。分かりますか?皆様
スニーカー刑事登場!後、1か月後に、
国際放映第7スタジオに設置した、七曲署一係のセットを
リニューアルしています。
各自のデスクを木製を止め、スチール製の机に。
またボスの椅子も革の椅子にリニューアル。
何と言っても部屋そのものが、広くなってます。
上記の絵で分かりますが、ゴリ席と野崎席の間が、
人が二人分通過出来る広さを確保しています。
また、細かい箇所ですが、ボスのデスクのデスクマットも、
デカくして広めにしてます。皆様お気付きになりましたか?
まあ、デスクマットはテキサス、ボン時代に既に大きくなってますがね。「働くものの顔」では既に。↓はマカロニ、ジーパン時代の一係セットの模型です。入り口右上の神棚もよく忘れずに作ってあります。マカロニやゴリは、その下の書庫ファイル棚にぶつかるシーンも何度も撮影されましたね。
また、第400回「スコッチイン沖縄」より
スコッチが復帰したあと、八人体制となり、
全員が座る席が足らなくなります。
ロッキーはゴリ席の向かいに、
スコッチは元のロッキー席に。
だからスニーカーは追い出され、五代潤の席がありません。
これにも皆様気付いてましたか?
最終的には太陽にほえろ!PART2は、
9人体制で最終回を迎えます。
こういう箇所にも目を配り見ていくと
かなりの蘊蓄が重ねられます。
まあ、この371話と、前回の49話。
二つの話はリンクしている!
同じく『女の人生の哀しさ』を描いています。
そこに絡む山村。
第49話のあとの、ほぼ6年3ヶ月のち。
1979年秋の鈴虫たちが泣き始めた頃の作品。
警部補山村主演の話で、同僚巡査部長野崎が、
「山さんの生い立ち」を後輩たちに話すシーン。
撮影は真夏。夏用の背広。
山さんも捜査中に上着を脱いでいる。
✴️ 第371話「愛するもののために」
これはロッキー、スニーカー時代の作品。
ボン亡き後、新人 五代潤 赴任の8話目。
四人目のジュン刑事の時代。髭とともに。
四人目だけど、名前は五代。
日活時代裕次郎の役名から「五代潤」を名乗る。
しかし全くの太陽!新人としては五人目の山下真司。
あの伝統のカメオ出演をし 採用された山下。
※沖雅也は新人ではなく、新任であるから、
新人刑事にはカウントしない。
前任者のボン。俳優名 宮内淳を含めると
ジュンを名乗るのは五人目。
しかし物語上では四人目。
皆様、数えたらわかります。
この後、ジュン刑事が、あと二人追加され
六人目まで続きます。皆様答えられますか?
※西部警察パート3にも、裕次郎の甥 石原良純。
彼が演じた五代純が居ましたね。彼とは異なる。
この石原良純も別役で七曲署に赴任してきます。
新人脚本家 尾西兼一氏の名脚本。
彼の二作目。
彼も脚本プロット募集に応募している。
24歳の時に合格し、
第343話「希望のサンバ」ボン主演。
これで太陽!脚本家デビューを果たす。
🟠山村精一の生い立ちと
その後に続いてきた哀しき人生を、
仲間たちが知ることに。
特にスニーカー、ナーコはそれを知る。
※ゴリや殿下、ロッキーは既に知っている筈。
※さらにボスも。
ある事件の被害者となった彼女に生前に
雨の中で出逢い、泥酔していたびしょ濡れの彼女を
山村は介護し、運び込んだ病院で死亡した。
「死んだ原因を無理にでも捜査させてほしい」
と鬼に願い出る山村。
何故こうなったか?
何故ここまで酔い潰れたか?
事故に合わなかったのが不思議な状況で、
たった一人のみ。
この時は、事件になるか否かは不明だったが、
ボスに申し出た、山村一人だけの独自捜査。
髭ロッキーも捜査への同行を希望するが、
今は俺だけでいい、
今は俺だけの勘だからな?と断る山村。
「何か出たら、その時は頼むよ」肩を叩く。
しかし彼女のホステス仲間の証言で、
ある男が浮かんできた。
どうも彼女が惚れていたらしき男が
山村の捜査上に浮上。
ランチタイムで、ゴリ、創、潤は
ナーコ(4人目のお茶汲み)に
注文してもらったカツ丼を
デスクで食っている。
山さんだけ外の単独捜査活動だから、
部屋にはいない。
被害者の人生経歴を読んでいた野崎が、
ゴリ、殿下、創、潤、ナーコ(友直子)、
そして鬼がデスクに居る前で、ポツリと。
つまり山さん以外の、野崎を含めた全員の前で、
「これは、山さんそっくりの生い立ちだなあ。」
井上堯之バンド♫
名曲「山さん真実のテーマII」
「真実のテーマ」のスローバージョン。
「山さん真実のテーマ」
「山さんのテーマ」はこれ
※新人のみならず、昭和53年頃より
レギュラー各刑事たちのテーマ曲が
作られて行った。ゴリ、殿下、野崎、鬼ボスの
各テーマ曲。それぞれ二曲。
太陽!出演、撮影貢献度が高い二人のみ。
ゴリ、山村は
三曲ずつ作曲されてリリースされている。
「山さんのテーマ」は刑事たちの捜査活動。
事件の聞き込み等のシーンに使われる。
一係を出て、必ず外の捜査シーンがメイン背景。
かつての「マカロニ刑事行動のテーマ」に
とって代わっている。
長さんの台詞
山さんは、
「両親と死に別れ、
養護施設こそ入らなかったが、
親戚をたらい回され、
ずーっと一人で生きてきた。
この厳しい大都会の中で、
独りで生きていくという事は、
大変辛い哀しいことなんだ。
しかし、
それに耐える強さも持つようになるんだ。
そういう山さんにしか解らない何が
この事件にはあるんじゃないかな?」
と漏らす。
これを聞いた潤は、
「俺、山さん手伝います!」
それを聞いた創は、立ち上がり
カツ丼を持ちながら潤に
「そう思ってるのは、お前だけだと思ってんのか?
いい加減にしろよ!」
◆立ち上がった時の背の高さ。
二人とも、184センチ。
ロッキーはブーツ。
スニーカーは運動靴。この差が
映像に現れている。
これもちょっとした蘊蓄話。
◆松田優作以降。登場させる新人刑事は
最低180センチ以上であること。
これは制作側の内々の規定になって行った。
松田は185センチが公称。
実は188センチだったとか、ボスより
あまり高すぎるのもダメだった。
番組宣伝スチール写真の刑事たちの並びが
そうさせるのだ。
裕次郎は公称183センチ、
しかし実は178センチだったとか?
高く見せるために靴を上底にしていたらしい。
だから巧く走れない。
だからボスの走りシーンは極力カットしている。
だからボスのアクションシーンは数本しかないのは頷ける。
尚
体育会系ゴリは176センチ。
殿下と山村とマカロニは174センチ。
長さんは162-163センチだったとか。
以降テキサス181、ボン184(登場時は182)、
スコッチ183、ラガー180、ブルース183-184。
ドック神田正輝は筆者と同じ174センチ。
誕生日も12月21日で同じです。
皆んな、一係の思いは一つだ!と。
ゴリや殿下も、潤の気持ちを宥める。
この二人の先輩も、当に分かっているのだ。
何故なら49話の時の事を知っているからだ。
あのおでん屋で山村から聞かされたからだ。
この第371話「愛するもののために」と
6年前の、当 "第49話"にも、
担当刑事 山村精一しか解らない何かが、
あったとも言える。
即ち、
第49話「そのとき、時計は止まった」の
容疑者米田のアリバイ証言を
山村に偽証してまで協力した友子。
だから、ラストシーンで
置時計の時刻を偽装した事を証言したのは、
米田への愛情が本物である事を
自ら証明したのだ。
ここまできて、もう嘘を続けることに疲れたのだ。
さらにずっーと嘘を続けると
自分が愛する米田がさらに路頭に迷う。
もうそれは出来ないのだ。愛したひとを守っていく為に。
少女としての心の本音は
「疎まれ自分達を貶めてきた、
あいつらが滅んで、やっと居なくなって
これからは米田とともに強く生きていける」
と感じた友子だったかも知れない。
これまで続いてきた不運な人生を
二人して希望の人生に変えようと。
山村も
友子がこの事件に結びつかなければ、
二人を送り出したいところだったろうに。
だから、あの山手線鉄道陸橋の上で
自然にあの台詞が。
「あの男があんたに近づきさえしなければ」
しかし友子は既に
もう米田とは親しく接近した関係だったのだ。
このすぐあとに、
友子はそれを山村に告白する。
米田が友子に突然宛てたラブレターの事を。
この事で、
山村にとっては、
過去の自分の少年時代に恋した女性を
思い出した、、、のではなかったか?
しかしこの事件の当該者は、この二人だ。
友子と米田を
刑事としては、見逃すわけにはいかない。
最後に、友子の処置は殿下に任せて去っていく。
溢れでる波を見せないように。
心の涙と一緒に。
友子には自ら手錠を打つ事は出来なかったのだ。
半分は山村に自首したようなものだから。
裁判での刑罰は少しは軽くて済むだろう。
これがせめてもの救い。
◆また、橋爪については、
ボスがおでん屋で最後に話したように、
地検を抱き込み、橋爪の会社を
強制捜査に踏み込んで、
橋爪の人生をここまで追い込んだ会社。
その悪の根を絶たんと行動した鬼。
それも49話の、せめてもの救いになったか?
友子、米田にとっては。
また山村にとっても。
やはり、6年後に371話で
上記の長さんが言った、
「山さんにしか解らない思い」を
6年前の49話でも
山村本人が感じとっていたのだ。
ここは上手くリンクさせてある事が、
全て番組が終わってみて、
見返すと気付くのです。筆者、私みたいに。
それは【前半部】の初動捜査時点で、
マカロニはボスの前で
山さんを小馬鹿にするが
山村はピンと来たのだ。
この娘は、境遇は少年時代の自分とそっくりだ、と。
初動捜査の初対面で悟る40男の感の良さ。
第371話も、そして第49話も、
事件に絡む
この二人の女は、好きだった男のために、
男がやった行為を偽証した。
371話では、女は愛した男の轢き逃げを目撃。
というより同じ車に同乗していた。
371話は、その男の子供まで宿しながら、
城南警察署に嘘の証言をしてくれたこの女を、
自分の犯罪=轢き逃げを見逃したこの女を、
数ヶ月間自分を愛してくれたこの心淋しき女を、
付き合っていたその男は
子供が授かったことに愛情が醒めてしまい
赤ちゃん共々簡単に殺したのだ。
孤独で捜査する山村の思いは、
「産まれくる赤ちゃんのケープを編んでいた
彼女が自殺なんかするだろうか?」
この思いの一点を自分の捜査に引きずる。
山村の台詞
たった一人。この大都会東京で、
この産まれくる子のために、という女。
北海道から上京し、
東京で独りぼっちの彼女。
今迄ずっーと淋しき思いをして来たが、
子供が出来たことで、
「彼女をより強い女」に変えた。と察する。
生きる為に変わろうと必死だったのだ。
過去を捨てて、子供と一緒に生き直すために。
なのに、この女が邪魔になった男に
睡眠薬を大量に飲まされて、殺されたのだ。
この話は、後日の蘊蓄話で。
ロッキー、スニーカー時代で。
この話も山村精一名作選の一話です。
49話は、上述の蘊蓄話での通り。
この二人の女に共通しているもの。
「女の性(さが)」
即ち、両人とも、愛するもののために。
371話で、一人は男に殺され、
49話で、一人は男を庇い続け、男の為に
偽装と偽証をまでした。
この両事件の担当刑事は、名警部補山村精一。
第371話も、名作であり名推理シリーズの一話です。
事件の名推理よりも、女こころを読み解く。
人生の裏街道を歩んできた者にしか解らない、
警部補山村精一の名推理。
※殿下でないところが、ミソです。
このサブタイトルそのもの。
「愛するもののために」
49話の友子の思いも「愛するもののために」
やったこと。であるまいか?
皆様も、機会が有れば、371話の映像に
触れていただきたく思います。
簡単にRutubeで、視聴できます。
サーバーは彼の国Rです。
アクセスし難い場合があります。
また途中でアクセスが遮断される場合もあります。
まだ、やらなくてもよい戦争を続けてますからね。
最後に、次回以降。
「マカロニを語るのに外せない四つの作品」に進みます。
その後に、マカロニ時代⭕️最優秀作品一本
を終えて、2022.12月終盤から、
松田優作のジーパン時代に入ります。
ジーパン時代は全58話。内二話が欠番。
また欠番ではないものの、
どの地方局でも再放送しては貰えない作品が
一話あります。放送には何ら問題ないと思いますが、
何故か理由が不明です。制作側の理由があると思えます。
しかし筆者はその話をビデオ録画して
いました。これはラッキーでした。
徐々に蘊蓄話で、ジーパン時代は19のカテゴライズに分け
ご紹介する準備をしています。
しがない仕事の合間で、
当蘊蓄話をまとめていますので、
時間が掛かりますことをご容赦ください。
少なくとも水曜日、若しくは木曜日には
新たな蘊蓄話をアップして行く予定です。
画像編集は自作で
Rutubeから撮影、編集、脚本ストーリーに
合わせて再編成したものが殆どです。
画像が汚くてすみません。
5172字
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?