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世にも奇妙な物語のこと

みなさん、最近テレビを見ていますか?

ここでいうテレビはいわゆる「地上波テレビ番組」のことです。アンチはYoutubeやAmazonプライムなどのサブスクで映画やバラエティを視聴することが増え、地上波テレビ番組をみることがめっきり減ってきました。

そんな中でも年2回、欠かさず見ている番組があります。それがご存知、フジテレビ系「世にも奇妙な物語」です。

そんな番組全くしらねーよ!って方は少ないかもしれませんが、一応お伝えしておくと、フジテレビで年2回オムニバス4話構成で放送されるドラマです。

主にジャンルとしてホラー系/感動系/シュール系/コメディ系などに分類され今年32年目を迎える大長寿番組なのです。

今回はそんな「世にも奇妙な物語(以下世にも)」について綴ります。だいぶマニアックな話になるのでご覚悟のうえ読み進めてください。

文末にアンチのおすすめ物語は記載するとして、まずは世にもとの出会いから。

小学生の頃は、世にものあの有名なオープニング曲(ガラモン・ソングという曲名)を聞くだけで耳をふさいで布団に入って震えているような少年でした。

しかし、そんな怖がりの少年が中学1年生の冬に覚醒しました。

日頃見ることのない世にもですが、友達の家で遊んでいてテレビをつけたらたまたま2001年秋の特別編が放送されていたのです。

「怖いから見たくない」

・・・なんて言えば翌日学校でアンチ怖がりエピソードトークが繰り広げられること間違いなしの状況なので口が裂けても言えるはずもなく、耳をふさぎたい衝動にかられながら友達数名と番組を見ることにしました。

しかしなんとまぁ運がよく(?)2001年秋の特別編の冒頭2話はホラー系ではなかったので、手に汗握りながらもドロップアウトすることなく見続けることができていました。

そしてやってきた3話目。
タイトルは『おばあちゃん』。

「え、タイトルからしてホラー系?怖い?大丈夫なやつ?」

一瞬にして冷や汗が止まらなくなりましたが、勇気を振り絞って見続けることにしました。

あらすじは以下のとおり。

その日、中村美保は父・真一と母・陽子と一緒に、ある病院にやってきた。寝たきりになっている祖母を見舞いにきたのだ。祖母はもう、そう長くないらしい。母の陽子は、普段はとても優しいのに、祖母のことになるとどうも冷たい態度をとり、今日もあまり気乗りがしないようだ。そんな中、美保と祖母がふたりだけになる瞬間が訪れる。すると祖母から思いがけない提案があり…。

世にも奇妙な物語 公式サイトより引用

あらすじに記載されている祖母からの思いがけない提案というのが、『体を1日入れ替わってほしい』というものでした。

「え、孫かわいそう、俺やったら絶対変わらん、怖いもん」

いろいろな考えが頭をめぐりましたが、結論から言うと、

決してホラー的な要素はなく、先行き短く明日にも命が絶えてしまいそうなおばあちゃんが孫の体と入れ替わって、長らく会えていなかった家族にあったり懐かしい遊びをしたり人生最後の1日を謳歌し、最後には孫の体と入れ替わっておばあちゃんは天国へ旅立っていく・・・というなんともハートフルで、どこか寂しさもあり、なんだったら最後泣きそうになったくらい良い話でした。

"物語が終わる、20秒前までは・・・!!!"

もう放送されて21年経つのでネタバレしますと、なんとおばあちゃん人生最後の1日を謳歌したあと、孫の体と入れ替わるフリをして実は入れ替わってなかったんです。なのであの時亡くなったのはおばあちゃんの体をした孫の魂で、おばあちゃんは孫の体を乗っ取りそのまま生き続けていたんです。

その事実が判明した後に、無音で出てくる番組のロゴ。

この番組のロゴは、物語の終末を意味します。
『これでこの話は終わりですよ』ということなんですね。

「そんなのありかよ」

少年の心にぽっかりと穴が開きました。トラウマという穴が開きました。

最後感動してウルウルもしてたんです。
なのにラスト数秒で覆される快感・・・・・

そう、この『快感』を覚えてしまったんです。
いわゆるどんでん返しというやつにぞっこんになったのです。

特に終盤までいい話だったのに、最後の最後にむちゃくちゃにされる現実。

なんたる絶望。なんたる悲壮。これまで積み上げてきた感情の破壊。

友達はテレビを消してプレステ2をやり始めましたが、アンチ少年の心はそこにはなく、何も考えることができず、その日はそそくさと自宅に帰りました。

その日から世にもに首ったけなんです。

もうホラー怖いとかそのような考えを一切捨て、「はやく期待を裏切らせてくれ」「なんでもいいからどんでん返させてくれ」その一心でいろんな映画も見漁りました。

しかし飛び切り集中力のないアンチは映画だと長すぎて途中で飽きてしまうことが判明し、基本20~30分で完結する世にもが一番だな!という結論に至ったのです。

そんな私の大好物、
おすすめの物語を3話ご紹介します。

全部オチを書くわけにもいかないので、アンチ初見時の感想を添えて。(誰も興味がないことを夜中にニヤニヤしながら更新するの超楽しい)

死ぬほど好き(1990年7月12日放送)

星野純平は、ミス北高でクラスメイトの佐伯美香に憧れている。一度、自分の下駄箱に美香からのバレンタインチョコレートが入っていたことがあったが、何かの間違いだと思っていた。ある日、葬儀店の息子である友人の真鍋が、死んだフリをして彼女の気持ちを確かめたらどうかと提案。友人たちの協力のもと、純平の葬式が行われる。

世にも奇妙な物語 公式サイトより引用

初見時の感想
「えぇ・・あんな楽しそうやったやん・・・」

女優(1991年5月9日放送)

日本を代表する大女優の吉永あずさは、精神科の医師のもとを訪ねていた。あずさは、役になりきろうとするあまり、2年ほど前から役と現実の区別がつかなくなってきたというのだ。さらに、今オファーされているのが殺人者の役。どうしても自分が演じたいが、本当に人を殺してしまいそうで怖いという。

世にも奇妙な物語 公式サイトより引用

初見時の感想
「うわー!そうきたかー!まじかー!」

そしてなんといっても、いっちばん好きな物語はこちら。物語ラスト5秒ですべてひっくり返るとんでも作。

記憶リセット(2000年3月27日放送)

辻村啓太と野上亜矢子は、恋人関係を解消することになった。そこで、お互いに気持ちを引きずらないよう、新しく開発された記憶リセットを受けることにした。記憶リセットとは、その後の人生をより明るく生きるために、不要な記憶を消すこと。二人は、思い出を消すことで新しい出発をしようとしていたが、直前になって躊躇した辻村は、記憶を消すことをやめてしまう。
 それから5年、書店の店長をする辻村の前に、亜矢子が新人として現れた。亜矢子は辻村のことをやはり覚えていないようだ。それから二人の微妙な関係が始まる。

世にも奇妙な物語 公式サイトより引用

初見時の感想
「・・・・d03?いjdj3!kd0え?!」

いかがだったでしょうか。
(紹介しきれませんがほんとはこれくらいあります)

堪らん、、、

もうタイトルみるだけでゾクゾクしますね。
みなさんも「あーこれ覚えてる!」「話の内容うっすら覚えてるけどなんてタイトルだっけ?」とかあったら教えてください。コメントとかスキとかしてもらえると喜ばしく存じます。

まじで誰も興味なかったと思いますが、最後まで読んでくださりありがとうございました。次回はもう少し万人受けする内容で更新します。

ではまた。

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