台湾の大学進学に必要な語学力

台湾の母国語は中国語、大学の授業も中国語となれば、台湾進学を決めたら、中国語学習は必須である。果たしてどのくらいの学習時間を必要としているのだろう。
ざっくりいうと、台湾で食べたいもの飲みたいものを注文できる、生活できる言語能力をBICSと言い、習得には2年、大学で学ぶ言語能力がCALPであり、習得には５－７年と、心理学者カミンズは言っている。

“心理学者ジムカミンズ の BICSとCALP”
ＢＩＣＳ（Basic Interpersonal Communicative Skills）
伝達言語能力：生活場面で必要とされる言語能力。第二言語学習者の場合は２年ぐらいで習得できるといっています。
ＣＡＬＰ（Cognitive Academic Language Proficiency）
学力（学習）言語能力：中等教育以降のより高い教育を受けるための能力。教科の学習場面で必要とされる言語能力。第二言語学習者の場合はこの能力の習得には５－７年要する。

こちらの年数は児童の場合また変わる。
児童が第二外国語を学ぶ場合、ＢＩＣＳについては半年から１年、ＣＡＬＰについては習得が２－５年以上かかると言われている。
ＢＩＣＳは台湾で台湾人のいるところで生活していれば、身につく。しかし抽象的な思考力や認知力が求められるＣＡＬＰは意識された学習内容でないと身につきにくい。ＢＩＣＳが備わっていると、周りに助けを求めることもできるため、果たして本人にＣＡＬＰが備わっているか実はわからないことがあると感じる。
台湾留学JPで大事にしているのは次の問答。
・どうして留学したいのか。
・なぜ台湾にいくのか。
・台湾進学時の中国語能力はＢＩＣＳでよいのか、ＣＡＬＰまで身につけて専門分野を学んでいきたいのか。
台湾進学を考えている人たちはぜひ自問自答してほしい。
台湾進学を決めたのなら、中国語をどんどん学んでほしい。中国語を身につけるために時間をかけることは必須である。漢字が読めるは、それを話せるとは言い切れない。台湾の人は優しいと、台湾留学JP卒業生からよく聞く。その優しさに甘んじるのは留学を始めた１，２年くらいではないか。といいながらも私は台湾の大学卒業に５年かかった。その間、大学のクラスメート、先輩後輩、教授、助教授と多くの方から助けてもらった。偉そうなことを言っているのはわかっています。（ここだけ敬語☺）でもそれでも伝えたいのは、中国語を身につけることは一朝一夕ではない。台湾進学を決めたら、ある程度の時間を中国語に割いて、台湾進学に備えるべき。それは台湾の大学に受かることとは別の話。
・なぜ留学するのか。
・なぜ大学進学するのか。
・なぜ就職ではなく、進学なのか。
・なぜ台湾なのか。
台湾進学が、私の時代よりも情報開示がなされ、日本から行く人も増え、理解が増えたと思う。その際、目立つのが、
・学費の安さ
学費は確かに日本の大学の学費より安い。
しかしそれだけで４年間も過ごせるのか。卒業時にしっかり４年間大学に行っただけの価値があったのかどうか。学費を払えることと、学業を修められることは　＝イコールではない。
塾の説明会でよく、学費の点で、台湾進学を決めたという話を聞く。言いきっかけだと思う。世界から見て、この学費で大学に行けるのは今まで日本進学しか考えていなかった学生にはいいニュースだと思う。しかし台湾留学JPの塾生は、決めてからがスタートだと伝え、中国語を猛烈に学習してもらう。猛烈にというのはがちがちにという雰囲気ではなく、目標を正確に設定し、高校と両立して進学に備えると言うこと。

台湾進学を決めた皆さんに次のこと今一度考えてほしい。

・中国語学習目的はなんですか。大学合格だけが学習目的ですか。
・大学に入ってから中国語を学ぶと考えている方、今中国語学習を後回しにする理由は何でしょう。大学は、語学学校ではなく、学問を修めるところ。

台湾留学JPの卒業生、つまり台湾に進学した先輩方からよく聞くのは、日本にいる内に、単語一つでも学んでおけばよかったとのこと。ほかに行わなければいけないことがある場合、その後、それ相応の時間を中国語に費やすために、ほかにできたことができなくなると理解してほしい。時間は有限です。私は学習機会損失と考えています。

進路は難しいがよく考えてほしい。そして決めたら、もう迷わず準備にいそしんでほしい。大学進学したら出会い、学問、イベント、研究、学習やインターンシップのプログラムなどなど、楽しいことだらけ。いいなぁ☺

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