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いつまでも心に残る台湾のお土産

はじめての台湾旅行で買ったお土産はパイナップルケーキだった。
ガイドブックで“台湾お土産の定番”と紹介されていたから購入した。

どのパイナップルケーキが美味しいかなんてパッケージからは分からない。
試食しておいしかったものを選んだ。
そのとき食べたパイナップルケーキの味は今でも忘れることができない。

数年後に再び台湾を訪れたとき、同じものがないか探した。
でも見つけられなかった。
ネットで検索したら、もう販売されていないことが分かった。
信じられなかった。

あんなにおいしいパイナップルケーキがなくなるなんて!

パイナップルケーキ界の競争は熾烈だ。
ネットで検索してみると、人気店がたくさんヒットした。
パイナップルケーキの専門店まであることが分かった。

「もっとおいしいパイナップルケーキを見つけたい」
そこからパイナップルケーキ探しの旅がはじまった。

小潘蛋糕坊、台北犁記餅店、佳徳鳳梨酥…
ネットで評判のお店はどれもおいしかった。

でも、はじめての台湾旅行で購入したパイナップルケーキを超えるものには出会っていない。「初台湾」という特別感によっておいしく感じたのだろうか?

パイナップルケーキ以外にも台湾で買うお土産がある。

例えば、ポストカードやキーホルダー、冷蔵庫に貼るやつ。必要かと言われればそうでもないかもしれないが、なぜか買ってしまうから不思議だ。
旅の思い出に形あるものを残したいと思ったのかもしれない。

記憶に残っている思い出がある。
フリーマーケットに行ったときのことだ。
日本人観光客がほとんどいないローカルなフリーマーケットで、雑貨やアクセサリーを販売する出店が並んでいた。店舗数は10~20といったところか。

そのなかに猫がデザインされた雑貨を販売しているお店があった。
テーブルに並べられたグッズはとても可愛らしかった。
お店の前に立って商品を眺めていると中国語で商品の紹介をされた。
何を言っているのかは理解できない。
戸惑っていると店主(クリエイター)から
「どこから来たのか」と尋ねられた。

「日本から来た」と話すと、店主は日本語で

今日本語を勉強していること
作品に描かれている猫は自分ちの猫だということ
作品のなかには富士山をデザインしたものもあること
などを教えてくれた。

日本人観光客が多い場所ならまだしも、ほとんど日本人が来ない場所で、日本語を勉強しており、作品に日本の風景を取り入れているクリエイターと出会えるとは思っていなかった。日本語が好きだと話していた姿が印象に残っている。

このときに買ったキーホルダーは使わず大切に保管している。
ときどき取り出して見返すと当時の台湾旅行の思い出がよみがえってくる。

#買ったわけ #台湾旅行 #台湾お土産  

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