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第2問 「僕たちの減速」について

youtubeの2つ目にアップした「僕たちの減速」についてご紹介させてください。


前回、「地球の有限性」で感じていたことなのですが、なぜ人は増えることをやめたのでしょう?もちろん今も人は増えつづけているのですが、増加率は日に日に下がっています。未来には増加率がマイナス(すなわち人口減少)に転じる予想もされています。

ロジスティック曲線の考えに従えば、資源がなくなる(環境容量に近づく、あるいは超えてしまう)からですが、具体的に人に大きな影響を与える資源(例えば石油とか石炭とか)がなくなったという話はまだ出ていないわけです。そもそもロジスティック曲線を描くために実験で行われた動物種たちは、どうやって減速する時期を知ったのでしょうか?本能的なものなのでしょうか?しかし本能だとするならば、なぜ修正ロジスティック曲線を描く動物種も出てくるのでしょうか。その動物種は本能がないのでしょうか?

僕のなかの答えのない問いです。

なぜ人は増えることをやめたのか。

OUR WORLD IN DATA

このグラフの赤い折れ線が人口増加率です。1960年代に鋭い峰を描いています。人口増加率が急ブレーキをかけたように減速しているのがわかります。資源の限界が来ると人類が本能を感じたのでしょうか。そうであるとするならば、異なる領域・分野でも減速を描き始めたターニング・ポイント、おそらく1968年あたりに焦点を当てに行くことになります。

当時、スチューデント・パワーが強い影響を及ぼしていました。当時、反戦デモが世界中で起こっていました。当時、カウンター・カルチャーが盛んになっていました。当時、ヒッピーという現代社会から見ると珍妙な生き方をする若者たちがいました(これらはローマクラブが『成長の限界』を著す前の出来事です)。

生殖能力の高い若者たちがこのような運動や生き方をしていたことと、人口増加率が突然に減速したこととで関係がないとは考え難いです。

・・そんなことを考える内容になっています。よろしければご視聴くださいませ。


減速自体は、体感、肌感ではなかなか感じられないものかと思います。かといって、頭だけでわかっているものにどれだけの価値があるのか・・。実は、僕たちは減速の風景を見つづけてきたのではないかという内容を、第3問で扱っていきたいと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。

たいたけ

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