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極端なカロリー制限が新陳代謝の活性をさまたげる

カロリーという言葉は、あまり良い意味を持った言葉ではなくなっています。

今ではカロリーオフ食品や低カロリー食品などという表示を良く見るようになりました。

そしてクリームたっぷりのデザートや巨大ハンバーガーなど、カロリーを多量に含む食品は悪者扱いされています。

こうしたアンチカロリーの風習は、我々をカロリー恐怖症に陥れています。

カロリーの多い食品を見ると、我々は途端に手を出さなくなります。

しかしこれは本当に正しい判断なのでしょうか?

これには、正しい面と正しくない面の両面があります。

チョコたっぷりのケーキをデザートとして避けるのは、正しい判断でしょう。

ケーキなどから来るカロリーは、いわゆる中身のないカロリーです。

つまり、体が利用する栄養価が全くないものなのです。

しかし大きな捉え方をすると、新陳代謝にとって、カロリー摂取を拒絶することは良いことではないのです。

その理由は、体は素晴しいメカニズムで、常に生活をより効率良いものにしようと努力をしているからです。

実際には、常に理想の状態で体が機能しているわけではありません。

しかし常に最善の努力をして、最高の機能を果たそうとしています。

限界はあるものの、体は決して怠け者ではないのです。

体はいつも、体全体が健康になるように機能し続けています。

それだからこそ、もしも突然必要なカロリー摂取を減らしてしまうと、体はあまり働かなくなってしまいます。

つまり、体の反応が鈍くなってしまうのです。

カタボリズム作用を引き起こすことも減り、そのため体重が減少することも脂肪細胞が減ることもなくなります。

その代わり、賢い体は新陳代謝を低下させて体を生かそうとし始めます。

ダイエットというと、直ぐに食事を口にしないということを行いがちです。

そうすると、体は一層エネルギーを節約し始めます。

結局のところ、もし体が1日に2000キロカロリー必要とするのであれば、それを突然1000キロカロリーにしたところで、体は体の中に蓄えられた1000キロカロリー分の脂肪を燃焼させるわけではないということです。

そうではなくて、新陳代謝を低下させるのです。

体の中のものを減らさないようにして、その1000キロカロリーでできる範囲のことしかやらなくなります。

体がエネルギー不足になるわけですから、当然肉体的に疲労を感じます。

その1000キロカロリー分は、血液や酸素供給といった重要な機能にのみ配当することになります。

代謝によって、余分なカロリーを燃焼させることはありません。

実はカロリーを極端に制限すると、かえって体重は増加するのです。

体のサイズや体質、ダイエットの目標に比例して、毎日正しいカロリー摂取をしなくてはいけません。

毎日の必要摂取量は、栄養士やフィットネスの専門家などにアドバイスを受けて決めましょう。

そうすれば、健康的で効率の良いカロリーを供給できます。

体が1日1500キロカロリー必要だとしたら、例えばチョコレートたっぷりのケーキが一切れ500キロカロリーだとして、それだけで1日の摂取量の3分の1を既に摂取したことになります。

これはあまり良い状態ではありません。

その代わりに、100%果汁のフルーツスムージーにヨーグルトやナッツを載せたものが同じカロリーだとすれば、栄養価もビタミンも、その他体が必要としている栄要素をたくさん含んでいるので良いと言えます。

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