見出し画像

そもそも「一貫した意思」など持ちえないようになっているのが「天皇」とその社会。だから日本は滅びる。

より


上記文抜粋
・・・・・・・・・・・・・
「暴力革命」=カルトのお守り

アメリカの外交方針のぐだぐだによって世界中がなにかギクシャクしているという、結構シリアスな局面なのだが、日本の中では、バカバカしいにもほどがあることで揉めている。

最初に、念のためいっておきますが、馬鹿なのは八代の側です。

ひるおびとかいう真昼間の番組で、矢代なんとかいうおじちゃんが、先週、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していませんから」 とか言って、そんなところと連立するのか、といったことを示唆していたらしい。

それに対して、日本共産党の人およびその他多数の人たちが、間違っていると指摘してtwitterがにぎわっていて、月曜日に同番組で、八代が謝罪、というより謝罪にならない言い訳を述べた、というのが顛末であるらし。



■ 暴力革命って何?

私は、共産党は暴力革命を否定していない、という文言は、カルトのためのネタ、あるいは、カルトの心を安定させるためのお守りだと思う。

第一、そもそも、暴力が付こうが付くまいが革命というのは、起こそうと思って起こせるものでもない(笑)。その上で、暴力革命というからには、まぁ多分、軍がついて政権奪取してクーデターする、みたいなことを言っているんだろうと思う。

で、

日本で一番、暴力的に強いのは、自衛隊という名前のついた軍隊なわけです。

2番目は、戦力的には正規軍には全くかなわないんだけど、多数の人間を動員する、あるいは逆にそれを阻止するという点で、警察機構の強さは抜きんでている。

それ以外に同等になれるところはないでしょう。米軍はこの両者を味方につけないと局地的にダメージは与えられても総合的に強いとは言えない。

であるから、日本で暴力革命を単なる中学生の妄想ではなく、実現可能なものとして実行しようと思うのなら、これらの政府支配下の軍事組織、警察組織の中に、日本共産党の味方をして武装戦線を構築する用意のある集団がいて、その上(ここが大事)その集団が、正規政府側につく集団よりも強くなる可能性がある、みたいな状況でなければならない。

そんなことが可能であるような時が現在存在しているとは到底思えない。思ったこともないし、可能性があったことすらないと思う。でしょ?

また、治安組織は政府の犬だ、壊すべきだ、つるし上げろ、と一般大衆の過半数が積極的に思っている、みたいないわゆる騒擾の状態さえ、私が生きている中で一度もなかったと思う。

こんなんだったら、やたらにサボタージュが発生してたとされる旧海軍の方が、よっぽど革命前夜風じゃなかろうか。

本格的にクーデター成功の可能性があった出来事は、近代日本史上それは1回しかないでしょう。つまり、二・二六事件のこと。あれは、事件を起こした側がもっと自暴自棄なタイプだったら騒擾になり得たが、そういう気は全然なかった。よくも悪くも、日本ってこんな感じ。

それ以外で、唯一可能性のあった時は、1945年の日本の敗戦時。だがしかし、それを見越した支配層が、そういうことを絶対起こさないために、ほとんどの組織を現存させ、治安維持法を維持しながら、みょうちきりんな敗戦ページェントを成功させて、戦争は終わりました(負けました、ではない)というモメントを作って成功した。そして、英米軍が占領する。

人々が、嘘ばっかり言ってた帝国政府に腹を立て、うちの亭主を返せ、うちの息子を返せ、みたいな人が多数現れて、暴れ出して、本格的にこの政府は打倒されるべきだという人々が団結する、といったことが、敗戦を招いた大日本帝国のエリート層にとって最も回避すべき、絶対阻止の出来事だったと思う。

そもそも、神州不滅とか言ってて、ボロ負けしたわけですから、国民の中に政府に対する反発があるのは、基本的には当然、ある意味では健全なこと。(問題はどう変化するか、収拾するか、だが)

だけどそんなことをさせたくない。だからこそ手の込んだ「終戦」をして、多少の動乱の後には、それでも反発する人に共産主義者のレッテルを張って、見せしめにして、人が集まらないようにした。

さらに、占領下、戦犯容疑のあった多くの人たちは米軍との手打ちで逃れたので、実のところ戦前の官僚機構やらある種の学者集団などはそっくり残った。

これで一体どこに革命のチャンスがあるんだろう? 基本的に、戦前から持ち越した体制を多少緩めただけなんだから、体制転覆のような、懸念すべき事態など一度もないでしょう。


■ 悪魔の代わり

で、なんで、たびたび、暴力革命がどうしたこうしたが問題になるのか。

それは、言葉につられる人たちが一定数存在し、その存在に利用価値があると日本の与党勢力というか、日本の一党独裁スキームというかが思ってるからではなかろうか。これが基本。

つまりね、「共産党は暴力革命を志向してる」と聞くと、それが拒否をトリガーするように、脳内回路が構築されている人々がいる。

公明党とか統一教会系はまさにこれでしょう。この人たちは、反共で名高い、作られた宗教勢力なわけだけど、彼らにとっては、共産と名がつくものは悪魔と同義。

だけど、現代社会で、あの人たちは悪魔だから、とは言えないので(レーガンは言ったわけですが)、あの人たちは暴力革命を捨てていない、or あの人たちはコミンテルン、という語で代置してるんじゃないか、と思う。


■ なぜ持ち越したのか

総じていえば、日本の治安当局が今でも日本共産党を破壊活動防止団体に入れて、それを根拠にわーわー騒ぐという意味不明なことをやっているのには、いくつも理由があるんじゃないでしょうか。

上で書いたように、
・(1) 共産主義こそ敵だとしないと戦前の政治体制持ち越しの言い訳がなかった
・(2) 1950年代に、半分講和で手打ちにする際に暗躍したMRAは反共団体であるようにみえる(これには政界、経済界が乗っている)

というのが根本的で、その上に70年代以降に、

・(3) 宗教系の反共団体を強く存在ならしめる理由付けが必要だった

が、来るんじゃないのかしら。

そのほかに、90年前後には、(1)の派生形として、1945年に終わった戦争は侵略だった、間違いだった、という理屈を受け入れられない当時の自民党が、社共+αが中心になるような勢力が勃興したら大変だ、と思いだし、小選挙区制を導入して、共産党抜きで2大政党制を作ろうとしたという顛末も加わる。

さらに、時が下って、ソ連はなくなったが中国共産党というのがあるので、再度、共産主義は悪魔だ派を勢いづかせて、対中路線に使おう、みたいになってる。これは、(2)、(3)の派生形。

さらにさらに、今度は (1)の派生形の小選挙区制度の延長として、2012年からは、中国が強くなる→日本も強くならんと→憲法改正だ→反・憲法改正派が強い、野党を集結させる→「共産党と組むのか」で粉砕だ、とも使われる。

もう3周目みたいな感じ?

■ 馬鹿の素のようだ

私は、再利用しているうちに、利益とコストがあわなくなってるという気が相当してる。

こういう具合に、アンチをキーにしながらやっていくと、実際何が問題なのか全然考えないですむ安直な思考回路を持った人しか残らなくなる。

このあたり、ソ連/ロシアに反対しとけば西側の仲間、といった安直な国際情勢の見取りで来たことによって、国力を落としている現状とも重なる。


■ オマケ

そう書いてくると、じゃあ共産主義は問題じゃないのか、ということになる。

共産主義というか、マルクスによる資本主義の問題点の発覚と騒動化ってのが、巨大資本家集団にとっての本当の重要問題だったんだろうな、とは思う。

前に書いた通り、1891年のレオ13世の回勅以降が、親巨大資本、反マルクス、反共産主義の時代の始まりなんだろうと思う。この肝は、生産手段と階級。

包括する主体がワヤな包括的資本主義
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/04faa960a8296d04d4298571485ce5dc

バチカンは巨大資本と諸々カルトの守護神みたいなもの。


で、それはそれで、考え方としては理解はするけど、だけどさぁ、もっと別の道はなかったのかい、と思いますね、私は。共産主義は悪魔だ路線でいった結果が、じゃぶじゃぶの貨幣の乱発じゃ資本主義さえ壊してる。その結果、オリガルヒ種族の跋扈で19世紀までのタイプと異なる国境をまたいだ階層社会が出現してる。これ誰の勝ちなの?

せっかくブームになったんだから、もう少しピケティぐらい真面目に論じるべきだったかも。好みでもないし全部も肯定しないけど、イケノブさんの解説は結構興味深い。西部さんといい、ある時期までの東大経済は確かに優秀だったんだなと思った。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
抜粋終わり


>日本で一番、暴力的に強いのは、自衛隊という名前のついた軍隊なわけです。
>2番目は、戦力的には正規軍には全くかなわないんだけど、多数の人間を動員する、あるいは逆にそれを阻止するという点で、警察機構の強さは抜きんでている。
>それ以外に同等になれるところはないでしょう。米軍はこの両者を味方につけないと局地的にダメージは与えられても総合的に強いとは言えない。
>であるから、日本で暴力革命を単なる中学生の妄想ではなく、実現可能なものとして実行しようと思うのなら、これらの政府支配下の軍事組織、警察組織の中に、日本共産党の味方をして武装戦線を構築する用意のある集団がいて、その上(ここが大事)その集団が、正規政府側につく集団よりも強くなる可能性がある、みたいな状況でなければならない。
>そんなことが可能であるような時が現在存在しているとは到底思えない。思ったこともないし、可能性があったことすらないと思う。でしょ?



だよね。

私は仕切りに「天皇抹殺」いうけど、現実的にはほぼ不可能ですは。

ですが、現状のように国家と天皇が、日本人を殺しまくる。それが加速していく・・てなると、外国の介入で、天皇とその犬は死に絶える可能性が高くなります。
そもそも「天皇」「国家」への信用・忠誠が、国家・天皇の手によって棄損され消滅していくのですからね。

金正恩がマジで「日本を取りたい」のなら、もっと天皇とその信者をおだてて、日本人を殺しまくるように軍国化・天皇神聖制・戦前回帰の推進させるようにするでしょうな。

中ロも、普通に同様な方法をとるでしょう。暴発させて戦争させる。で「国連軍」で東京を核攻撃で、ゲームセット。


>意思決定の主体がその責任をとる一貫性が欠けていることが、日本が政治でも経済でも負け続ける原因

だよね。

これは正しい。

曲がりなりにも「江戸幕府」はそれなりにあった。

天皇になると、それは消滅する。

だから、天皇抹殺は、護民愛国の最高の一手になる。

そもそもだ「意思決定の主体がその責任をとる一貫性」が無いのに、まともな政治など出来るはずもない。

それは論語・管子・孫子の昔から、普遍的な事。

まあ、

天皇を皆殺しにして、普通の国になれば、軍事大国も夢ではないかもね。


天皇の無い 蒼い空を取り戻す

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?