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理解不能でも楽しい

「地球外少年少女」というアニメを見た。以前からNetflixでは配信されていたみたいだが最近NHKでも放送されていたので私はテレビで放送されていたものを録画して見た。

漫画や小説からアニメ化された作品ではないため、原作はなくアニメオリジナル。全部で6回、1回30分なので普通のアニメに比べると短い。一つのお話を最初から最後まで見るのにそんなに時間がかからないのはありがたい。主人公の少年役を藤原夏海さんが演じられている。女性のキャラクターを演じているときもあるけれど、少年の役を演じられることが多いように思う。個人的には大人の女性のようなキャラクターの藤原夏海さんの演技も聞いてみたいです。

こっからはネタバレ込々~

タイトルの通り地球の外を周回している宇宙ステーションを舞台に少年や少女たちが活躍するお話。時代としては今よりテクノロジーが発展した近未来だと思われる。スマホではなく、手に直接画面が映しだされた端末を使用していたりピカチュウのようにキャラクターの周りを浮遊して助けてくれるドローンが登場したりする。

主人公の少年は月で生まれた人類史上初の一人なのだが、地球外ではホルモンバランスが崩れるとかで人間は地球外では育つのが難しいらしい。そのため、高度に発達した知能を持つAIによって作られたインプラントを主人公の脳にいれられている。このインプラントが人間のホルモンバランスを調整して地球外でも人間が成長できるようにしてくれているらしいのだ。しかし、主人公と同時期に生まれた子供は何人かいたのだが、物語開始の時点では色々問題が起こってもう二人しか生き残っていない。私は今までいくつかのガンダム作品などを見たことがあって、大体のガンダム作品では人間は当たり前のように地球外(コロニーなどで。でもコロニーは一応回転して重力があるから問題ないのか?)で生まれ育っているから地球外だと人間が育ちにくいかもしれない、というのは考えたことがなかった。この対策のためにインプラントが使われているのだが、そのことについてほかの登場人物は特に驚いた様子もないからインプラントはめずらしい技術ではないのかもしれない。もしかしたら他の登場人物も別の目的のインプラントをいれているのだろうか。

また、今作ではAIが出てくるのだが、知能が上がりすぎて人間はなぜAIがある判断をしたのかわからない場面が出てきたり、知能が上がり過ぎて制御不能になり殺処分されたといった話が出てきたりする。殺処分というと生き物に使われる単語の気がするが、この作品ではAIに対して使われている。主人公が持っているドローンにもAIが搭載されていたりして、AIを単なるシステムというよりペットやある生き物として捉えている感じがして、確かに将来的には人間はAIをそういうように扱うようになるのかもしれないと思った。

ストーリーに関しては正直私の知能では理解不能の部分もあったが、それでも最後まで楽しんで見ることが出来た。よくわからないが人間の知能を超えたAIがなんとかしました、みたいな部分もあるので自分が理解出来ていなくても、それが正解という部分もあるのかもしれない。

きっと子供が見るとよくわからない部分もあると思うがわくわくする作品だとも思う。なんとなく話の雰囲気が15少年漂流記みたいな感じなのだ。自分が子供のとき見たら今とは違う感想を持つのかもしれない。

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