ダイアリー21/09/08 ポルノグラフィティ22周年おめでとう。
9月8日は敬愛するポルノグラフィティのデビュー記念日です。22周年。
22年、人間で言えば生まれた赤ちゃんが大学を卒業するような、そんな年月。「アポロ」の鮮烈デビューから一転ささやかれる「一発屋疑惑」、メンバー脱退による解散危機も乗り越え、プロデューサー・本間さんからの独り立ち、様々なアレンジャーとの曲作り、海外ライヴへの挑戦、大きなお休み期間もなく、22年間言葉通り「走り続け」てきました。
時に自然の力を目の前にして無力を感じながらも、「自分たちのできることとは何か」「音楽とは何か」を考え続けてきた。瀬戸内の小さな島から飛び出した夢は、もはや二人の手の中にはおさまりきらない大きな大きな「夢」「プロジェクト」へ。汚れた手でギターを触れてはいないかと、TVスターになってしまっていないかと、時に自分たち自身に、時にファンに問いかけながら、走り続けてきました。今もこのロッカー、まだ闘っている。
昨年、とある配信番組に出演されたポルノファンの俳優さんはこう仰いました。
「ポルノグラフィティは、誰も置き去りにしない」
22年間、ポルノのライヴを、ポルノの曲を求め、ふたりと一緒に「ポルノグラフィティという夢」を見てきたファンのことを、決して置き去りにしなかった。ファンは彼らの背中を追いかけるのではなく、常に一緒に夢を見てきた。彼らもまた、その夢をもっと心地の良い夢にするために、ギターを、マイクを握ってきた。
20周年の東京ドームでの2DAYSアニバーサリーライヴ以降、一度ライヴをやったほかには、しばらく大きな活動がありませんでした。新曲についてもリリースは2019年7月リリースのシングル「VS」が最後。昭仁と晴一がそれぞれに力を蓄える、いわば22年間の中で唯一と言っていい「長めの寄り道」だったかもしれません。
そんな中での22周年、新始動・ポルノグラフィティ。9月22日の新曲リリース、そしてライヴツアーの開催。ファンが首をろくろ首にして待っていたグッドニュース。YouTubeの企画「THE FIRST TAKE」への出演もまた、そのグッドニュースの一つでした。
新型コロナという未曾有の混沌が訪れ、今もなお収束の気配はありません。まだまだ先は不透明で、一寸先は闇。その中でライヴツアーを行うこと。ライヴは、ポルノの原点でもあり、何よりもチーム・ポルノグラフィティが大事にしてきたもの。こんな時代だからこそやる意義がある。
一方このコロナの状況下で、100人いたら100人が手放しで喜べるかと言われると、決してそうではない。実際、正直なことを言えば僕も、「100%喜べないでいる人」の一人です。
でも僕は信じてます。ポルノは、誰も置き去りにしないと。
先日公開された「THE FIRST TAKE」を見て思ったのは「やっぱり僕はポルノグラフィティが好きなんや」ということ。楽しそうに演奏しているポルノグラフィティが好きなんやなということ。ラストサビの転調のところで、思わず涙が出てしまうほど、好きなんやということ。
22年目の「新始動」。僕の胸のどこかに、ポルノの活動を手放しで喜べないもどかしさ、恥ずかしさ、くやしさがあったけど、やっぱり僕は、ポルノグラフィティが好き。曲も、歌詞も、人柄も、ライヴへの熱意も、ファンへのやさしさと信頼も、チームスタッフの支えも、全部ひっくるめて大好きなポルノグラフィティ。
もしかしたら、今回のツアーには参戦できないかもしれません。それでも、ふたりがギターを、マイクを手放さない限り、晴れわたった空を一緒に見てくれている限り、これからもポルノグラフィティを応援し続けます。
22年間、歩みを止めずにいてくれてありがとう。これからも「ポルノグラフィティという大きな夢」を、色んな線、色んな色で、一緒に描いていきましょう。
ポルノグラフィティ、22周年おめでとう。
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