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ボールを拾うとは

※この記事は「LayerXアドベントカレンダー2023春」の37日目の記事です。 前回はパートナーサクセス担当のmikachu(ё)さんの「SaaS×パートナーサクセス2社目のわたしがLayerXで挑戦する理由」でした。 次回は、クロスフィットにハマっているOCRエンジニアのTomoakiさんの記事です。お楽しみに!

こんにちは。 眠れる銭をActivateしたい西井です。僕は、LayerXではFintech事業部に所属しており、三井物産デジタル・アセットマネジメントに出向しております。現在は、個人向けにデジタル証券を販売するサービスのALTERNA(オルタナ)のプロダクトマネージャーを務めています。

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さて、ALTERNAとは話がそれますが、今回は自分自身が仕事する時に意識していることを少し紹介したいと思います。ご存じの方も多いかもしれませんが、LayerXは羅針盤という会社全体として大事にしている価値観を公表しており、その中に「ボールを拾う人が偉い」というものがあります。この、「ボールを拾う」という点について、自分が考えることを書いていきたいと思います(どうでもいいですが、野球をやっていたので物理的に拾うのは得意です)。

LayerX羅針盤より抜粋

組織全体で「やるべきこと」にフォーカス

結論から書いてしまいますが、「ボールを拾う」とは、個人単位でも組織単位でも事業をしていく上で「やれること」「やりたいこと」「やるべきこと」があると思いますが、そのうち「やるべきこと」にフォーカスすることだと僕は考えています。

他言の威を借りると、かの有名なピーター・ドラッカーも次のように言っています。

第一に身につけるべき習慣は、なされるべきことを考えることである。何かをしたいかではないことに留意してほしい。なされるべきことを考えることが成功の秘訣である。これを考えないならば、いかに有能であろうと成果をあげることはできない。

「やれること」と「やるべきこと」が重なる領域であると、成果も生まれやすいし、取り組む際のハードルも低くはなるので理想ではあるものの、実際組織単位で見た時に「やれること」の部分は誰かが気づき、既に対応してくれていることが多いのかなとは実感します。

ちなみに、この考え方は、北の達人コーポレーションの木下勝寿社長が以下の記事で紹介しており、こちらの記事を見た時に初めて自分がやっていたことを言語化してもらえた気がしたので、今回引用させていただきました(実際検索してみるとMWCの輪など既に色々あったのはここだけの話…)。記事内では、どう個人として人に評価してもらうか、という書き方がされていますが、本質としては「価値提供できてるか」が極めて重要であり、その点に絡めて次に書こうと思います。


きっかけは自分のジョブチェンジ

偉そうに書いてはいますが、自分がこのような考え方をするようになったのは大きなきっかけがあります。それは、LayerXに転職した際の経験です。僕は、前職は総務省という組織におり、プロダクト開発の経験も事業の経験も何もありませんでした。今思えば本当に何もわからない、という状態でLayerXに参加させていただきました笑。そんな時、どう成果を出していくかを自分で考えたり、転職経験のある知り合いに話を聞きに行ったりと色々と試行錯誤をしました。

その中で、比較的うまく行ったと感じてる考え方は、「自分が1点でもいいから組織に価値を提供できる点に集中する」というものです。具体例を一つあげると、当時三井物産デジタル・アセットマネジメントは設立したばかりで、メンバーも5人程度しかいない状況の中、アセットマネジメント業務として何をやるんだっけ?の整理や効率化を進めていくのはどの部分からなんだっけ?の議論の土台整備もできていませんでした。なので、僕は上司にお願いして別のアセットマネジメント会社に出向し、そこでひたすらアセットマネジメント業務を学び、その業務を可視化しました。そのドキュメントは3年が経とうとする今でも弊社のエンジニアが参照してくれるシーンもあり、とても嬉しく思います。

具体例は一つのみの紹介となりますが、これらの経験の積み重ねにより「自分は今価値が出せるところはどこだろう?」と考える習慣がつき、またその考えに基づき自分がした行動のうちいくつかが、結果として組織が必要とすることだったことから、「やるべき」ことへのフォーカスの重要性に気づき、それこそ「ボールを拾う」ことなのだろうな、と思うに至りました。

凡事徹底

ここまでで、「やるべきこと」はわかったけど、その「やるべきこと」をどう見つければ良いか?という点について何すればいいんだろう?と思った方も多くいらっしゃると思います。ただ、身も蓋もないようなことを書いてしまいますが、これをやれば大丈夫!というような「銀の弾丸」はないように思います。日頃からの情報収集、これやって見たらどうだろう?という意見を行動に起こすこと、ちょっとした違和感の言語化、ドメインへのDeep Diveによる解像度の向上など、はたから見たら当たり前に思えることを徹底してやり続けることが重要なのかなと思います。

これは、LayerXでも強く意識している「凡事徹底」につながります。当たり前のことを続ける、続けることでその水準が上がっていく、そしてそれが組織やお客様への価値提供につながっていく、そんな風に自分は考えています。

最後になりますが、Fintech事業部では5年後、10年後の金融の世界を見据えながら個人向け資産運用サービスALTERNAを開発してくれる仲間を募集中です。

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