taisho117

10年間務めた地方公務員を退職し、フリーランスで全国の様々な自治体の地方創生事業支援に携わらせていただいております。その中で見えてきたものや感じたことなどを備忘録もかねて。

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    最近の記事

    ‟人”という最強のコンテンツ

     2009年に発見された中国・三国時代の英雄・曹操の墓が、今年5月に「曹操高陵博物館」として一般公開されるそうです。  曹操といえば、三国時代の魏の礎を築いたことで知られ、三国志の真の主人公ともいわれています。「三国志演義」によって、悪役のイメージが強いですが、最近はマンガ「蒼天航路」のヒットもあり、日本でもファンの方が多いのではないでしょうか。  三国志の時代は、今からおよそ1800年も前のことであり、その時代を生きた人物が現代においても多くのファンを持ち、小説や映画、ゲ

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      • ソリューションとしてのMaaSの可能性

         昨日の記事で紹介したように、「MaaS」が浸透してくると、これまで移動や乗車手続きに奪われていた時間を、自らの好きなことに使えるようになるため、エリア内の消費や体験、生産活動の活性化が期待されます。  この流れが加速してくると、移動だけでなく、移動の先にあるサービスや体験の予約・決済もMaaS上で一元化されていくことが予測されます。  MaaS上でお店や施設等の予約が可能になることで便利なのが、混雑具合に応じ、同等の移動範囲内で、別の候補を検出することが可能であるという点

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        • 「行く」か「来る」かで変わる都市の在り方

           コロナ以降、インフレによる金利上昇やリモートワークの普及による住居の郊外化により、少子高齢化による住宅需要の減退とも相まって、マンションの空洞化が問題視されています。  そんな中、三井不動産とグループ会社のShareTomorrowが、不動産MaaSによる新サービス「&MOVE」の立ち上げを発表しました。  MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、飛行機や電車、バスといったあらゆる交通機関を結び付け、目的地までのルート検索・予約・決済を一元化し、

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          • コンピューターが提案する未来

             経済産業省は、デジタル化を進めて地方と都市の格差を解消し、地方の活性化を目指す「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、高速・大容量の通信規格「5G」などの環境整備について長期的なスケジュールや支援策を盛り込んだロードマップを策定する方針を示しました。  そんな中、2030年ごろの実用化が見込まれる「6G」の実現に不可欠な高速・大容量の暗号技術が、兵庫県立大大学院とKDDI総合研究所の研究グループによって世界で初めて開発されました。こちらは総務省が支援していたということで

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            教育からD&Iを考える

             昨年8月、フリマアプリを運営するメルカリの創業者で社長の山田進太郎氏が、D&I(ダイバーシティ・アンド・インクルージョン)をテーマにした財団の設立を発表しました。プロジェクトの第1弾として、理系志望の女子高校生に向けた給付型奨学金支給に着手しています。  メルカリ自体でも、小学生を対象に、モノの価値を再発見し、大切にする気持ちを育み、循環型社会を学ぶ教育プログラムを運営しています。  以前は、メルカリを使っていらないものを売るという体験学習を実施していたようで、その中で、シ

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            高齢化先進地でゲームによるまちおこし

             年末から年明けにかけて、高校サッカーや箱根駅伝、大学ラグビーといった様々なスポーツの熱戦が繰り広げられています。  昨年はメジャーリーグの大谷翔平選手や、プレミアリーグのアーセナルに移籍した冨安健洋選手が素晴らしい活躍を見せてくれました。今年は一層の活躍を期待したいです。  そんな中、今急速に注目を集めているのが「eスポーツ」の分野です。  eスポーツとは、格闘ゲームやシューティングゲームといったテレビゲームで対戦し、勝敗を競うもので、2000年頃から世界規模の大会が勃興

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            発酵文化が世界を救う?

             政府は、2050年脱炭素の目標実現に向けて策定を進める「クリーンエネルギー戦略」に、遺伝子操作を加えた微生物に二酸化炭素などの温室効果ガスとなる特定化学物質を食べさせることで、燃料やバイオプラスチックなどを効率よく作り出す「合成生物技術」の実用化について盛り込むことを発表しました。  「合成生物技術」は、遺伝子を生物に組み込むことで、本来その生物が持ち得なかったタンパク質を作ったり、新しい代謝のシステムを発生させることが可能で、組み合わせによって無限のアウトプットを生み出

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            プロジェクトのオープン化による恩恵

             国土交通省では、ユニバーサル社会の構築に向け、ICTを活用した歩行者移動支援サービスの普及のための取り組みを進めています。  昨年末から「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」の募集を開始し、未来のバリアフリー環境や次世代のまちづくりにおける歩行空間の在り方等について、アイデアを募集しています。  これまでの国の事業の進め方としては、有識者会議や検討委員会といった閉鎖的な空間で議論がなされ、国からのトップダウンで地方自治体や民間に展開されるといった流れが主流でした。

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            2022年元旦に日本のビジョンを考えたい

             あけましておめでとうございます。  昨日は紅白歌合戦を見ながら年越しを迎えた人も多かったのではないでしょうか?  今年の紅白歌合戦では、昨年逝去されたすぎやまこういちさんを偲び、すぎやまさんが手がけたドラゴンクエストの楽曲が披露されました。  他にも、鬼滅の刃やエヴァンゲリオンといった、日本が誇るコンテンツとのコラボが実現しました。  昨年はメタバースが話題になりましたが、メタバースを含むゲームやアニメといったコンテンツ産業こそ、これからの日本をリードし、世界に誇るべき成

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            3Dフードプリンターにおふくろの味は再現できるのか?

             今日は大晦日ということで、年越しそばやおせち料理の準備をされているご家庭も多いのではないでしょうか?  昨日の記事で、「培養肉」について触れましたが、素材を加工するパートにおいてもテクノロジーの進化が拡大しています。  それが「3Dフードプリンター」です。もともと工業分野では、3Dプリンターを活用し、樹脂などの素材を吐出して立体的に造形し、部品の製造を行っていました。  その技術を食べ物に応用したのが3Dフードプリンターで、ノズルに入れたペースト状の食材を縦横に動かしなが

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            培養肉で日本ブランドを築く

             コロナの影響により物流が混乱する中、マクドナルドがフライドポテトのMサイズとLサイズの販売を一時的に休止したことが話題になっています。その他にも、牛肉や小麦、チーズといった食料品の価格が世界的に上昇しています。  農林水産省の発表によると日本の食料自給率(カロリーベース総合食料自給率)は37%とのことで、60%以上を輸入に頼っている現状があります。コロナによっていつ物流がストップしてしまうかもしれない中、いかに食料自給率を高めていけるかが課題となっています。  そんな中、

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            NFTで地域学の推進、歴史ファンを呼び込む!

             過疎化の進む地方都市では、空き家の増加が課題となっていますが、城下町のある地域では、旧家に残される古文書や書画等を自治体に寄贈、もしくは、寄託する例も多くあります。  その多くは、所有者がその地域に住んでおらず、管理が行き届かないために、捨ててしまうぐらいなら地域学の発展のために活用してほしいという動機のようですが、行革により職員の削減が進む中、学芸員の確保ができず、古文書の調査・研究が滞ってしまっている状況があります。  一方で、最近は古文書の「くずし字」をAI技術によ

            NFTは伝統の技を失わせるか?

             昨日の記事で、NFT市場の加速により、デジタルデータ化が進み、モノづくりの技術よりもアイデアが重要になってくるということを書きました。  そのとき、伝統の技や手仕事といった分野の未来はどうなってしまうのでしょうか?  現状では、伝統建築や伝統工芸の分野においては、機械による再現が難しく、職人の手による工程が多くを占めていることと思います。ただ、それもAIのディープラーニングにより、いずれは3Dプリンターで再現が可能になってくることでしょう。例えば茶器のように、“詫び寂び”

            コンテンツのコミュニケーション機能を加速させるNFT

             最近、アートやゲームの世界で何かと話題なのが「NFT」です。  NFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を用いた代替不可能なデジタルトークンのことで、複製の容易なデジタルデータに識別情報を持たせ、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツに希少性や唯一性を与えることを可能にします。  経産省はNFTの技術を活用し、デジタルファッションの分野で実証実験に取り組むことを発表しました。  すでに海外ではNFTを

            エアモビリティに見る地方のチャンス!

             幼い頃、誰もが夢見た「空を自由に飛びたいな~♪」の世界が、エアモビリティ=“空飛ぶクルマ”の開発によって、現実味を帯びて来ています。  経産省は2023年を目途に、物の輸送から地方での人の移動、都市での人の移動といった形で、徐々に実用化を進めていく方針です。  現在、国内だけでなく世界規模で、多くのスタートアップ企業によって、空飛ぶクルマの実用化に向けた取り組みが進められています。  飛行時間や飛行スピードといった実用面では、ほとんど運用可能な水準にまで達してきているらし

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            自治体から生まれるオープンイノベーション

             全国の自治体の中でも常に先進的な取り組みを進めているのが、兵庫県神戸市です。  中でも、スタートアップ企業と市の職員が協働して地域課題解決を目指す「Urban Innovation Japan」という取り組みは、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。  元々は、「Urban Innovation Kobe」として、神戸市の職員が現場の課題に対し、一緒に解決してくれるスタートアップ企業を募集し、実証実験に取り組むというプロジェクトでした。  入札契約ではなく、実証実験

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