僕が一人暮らしをすすめる理由
どうも、実家から大学まで電車で45分圏内に住んでいるのにも関わらず一人暮らしをしている者です。
僕は大学2年の春から下宿を始めました。大学入学時から一人暮らしがしたくて、3つアルバイト掛け持ちしてお金ためて、なんとか1年で叶えました。費用はなんとかして自分で払っています。
なぜそんなに下宿したかったのか、今振り返ってみても特に大した理由ではあったわけではありません。
友達と遊んでいて遅くなる時に逐一親に連絡するのが面倒だったり、終電で帰るのが嫌だったり、そんな私的な理由です。その中でも一番の理由は大学まで片道45分、往復90分満員電車は本当に意味が無いと感じたからです。座ることができれば本が読めるかもしれないし良かったのかもしれませんが。1年間色々と試しましたが「なかなか捗らない」と思いました。
とは言っても、一人暮らしをすればすべてが上手く回るというわけはなく、むしろ要領が掴めない最初のうちは実家よりも不便だったりします。以下、下宿してみて思ったことを書きます。
まず風呂が沸かない。実家の場合、炬燵でテレビ観てたら「そろそろ風呂入りん」と親か妹から言われるのに。まずそんなことはない。
ご飯が出てこない。温かいご飯は米を研いで炊飯器にセットして1時間待たないとできないし、おかずは自分で作っても到底実家のご飯に比べて美味しくない。あと作るのに時間かかる。なんだこれ状態。そして食べ終わったら洗い物がある。寝て1日待ってみても減ることはない。
洗濯物においては嫌でも定期的にしないと着る服がなくなって強制的に詰む。ただ洗濯機に入れて回すだけじゃダメで、洗剤も必要だし、なにより洗い終わったらハンガーにかけて干さないといけない。服を新しく買って服のストックに余裕が出たからといって洗濯する頻度を少し遅らせるとハンガーが足りなくなる。毎日が機械との駆け引き。
極めつけは朝誰も起こしてくれないということ。「いつ寝てもいつ起きても誰も何も言わない自由な空間」とは聞こえはいいものの、そこには確実に魔物が棲んでいる。だから念入りに目覚ましをセットする。大切な用があるときは寝る前に必ずiPhoneの目覚ましを6つくらいセットする、そんな新たな習慣が身についた。
このように、最初のうちは特に慣れないので生きる最低限の努力を強いられます。日々色々と新しいことをこなし、少し要領がつかめて余裕が出てきて初めて無駄に気づけて、それを改善して、という繰り返しです。
あと心の底から「どんだけ実家天国なんだ!」と思います。帰ってきたら部屋は明るいし温かいし、風呂は沸くし、ご飯は出てくるし、洗濯は脱いで放置でも綺麗になるし、冷蔵庫を開ければ食べ物だって飲み物だってある。床は常に綺麗だし、おまけに話し相手が常にいる。なんだこれ凄い。
決して「実家暮らしは人を駄目にする」と言っているのではなく、単純にこんなにも一つ一つの当たり前だと思ってたことをつくることが難しいのか、面倒なのかと一回外に出て初めて分かりました。だから1ヶ月だけでもいいから一人暮らしに挑戦してみることを僕はすすめます。それで1ヶ月後に実家に戻ってきた時に何を思うか、体感してほしいです。たぶん今までとは違う感覚で生活できるんじゃないかと思います。また、なんの躊躇いもなく親に感謝できるように、いや、感謝せざるをえなくなります。
僕は一人暮らしの生活を初めて今月で3年目になります。「何が変わったの?」と聞かれると難しいけれども、少なくとも自分に対する責任感は強くなったんじゃないかなと思います。具体的に言うと、言い訳をしなくなりました。すべてのミスは自分の行動の結果だし、一人暮らしという環境は自分ひとりが変われば、すぐに変えることができるので変に言い訳を考える前に「どうしたらいいっけ」と考え方が変わりました。
というわけで今回は実家から。久々に戻ってきて、やっぱ一人暮らししてよかったと感じた勢いで書きました。
おしまい。
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