マガジンのカバー画像

小説/ショートショート

13
時々小説も書きます。がんばります。
運営しているクリエイター

記事一覧

祝福を込めて。【#2000字のドラマ】

「二人はさ、幸せってなんだと思う?」 アルコール度数3%のチューハイをぐびっと飲んでから、…

凡才
2年前
40

マスクを外すと風の気持ちよさを感じる。【ショートショート#10】

"当たり前のことに気づかない"ことは、想像するよりも頻繁に起こる。 人間というものは愚かで…

凡才
2年前
78

梅雨入りにつき。【ショートショート#9】

いつものように、仕事終わりの彼女を迎えに部屋を出た。 地面が濡れている。パッと窓から確認…

凡才
2年前
53

焦燥感【ショートショート#8】

胸には常に、焦燥感を抱えている。 やらなければならないことに追われている。 取引先の問い…

凡才
2年前
45

僕と彼女とこれからの5年。【ショートショート#7】

”事実は小説よりも奇なり”とはよく言ったものだ。 世の中、時に全く想像もつかないことが起…

凡才
3年前
39

彼女は多分、浮気をしている。【ショートショート#6】

「亜豆、お前、浮気してるだろ?」 僕は、愛する彼女の裏切りを問い詰めている。今日という今…

凡才
3年前
55

茜雲が夜を連れてくる【ショートショート#5】

久しぶりに空が暗くなる前に帰路についている。 「社会人」になってから1ヶ月が経過して、帰りが遅くなることが増えた。 「社会人は大変だ」と色んな人が言うのを聞いていたが、その言葉の意味を今ひしひしと感じている。 不条理だろうと上司の言うことは受け入れて、分からないことがあれば先輩がお手隙のタイミングを見つけて聞かなければいけない。自分の行動一つで色々な人に迷惑をかけてしまうのだ。 その上、僕は恐らく「仕事」ができない。 複数の業務を同時にこなすことができない。指示をされた以

夢は目標に。目標は現実に。【ショートショート#4】

「チャンネル登録、高評価、よろしくお願いいたします!」 ようやく、2時間に及んだ撮影は終…

凡才
3年前
113

僕の彼女は聴こえない。【ショートショート#3】

産まれた子供の1000人に1人は、先天性難聴、耳が聴こえないと言われている。 僕の彼女・綾も、…

凡才
3年前
78

風景【ショートショート#2】

いつもよりもゆっくりと、目が覚めた。時計の短針は「7」を指している。 カーテンを閉め忘れて…

凡才
3年前
68

もう少しだけ夢を見ていたい。【ショートショート#1】

セットしていたアラームに起こされる形で、目が覚めた。時計の短針は間もなく”9”を刺そうと…

凡才
3年前
47

僕は、多分、自殺しない。

これは、この日本のどこかにいる一人の若者「マナブ」の、「はたらく」を考える短編小説です。…

凡才
3年前
124

私と上司。①

私が初めて今の上司・朝田さんに出会ったのは、約4年半前、入社して半年ほど経った時だった。 …

凡才
3年前
42