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「FW川原」爆誕

僕は小学3年生から兄の影響で本格的にサッカーを始めた。

僕は小さい頃から体格には恵まれており、小学校を卒業する時点で170センチあった。

しかし、足元の技術は皆無。そのため僕のサッカー人生はCBしか無かった。
声を出し、必死に体を張る事しか出来なかった。

しかしそれだけでは、高校サッカーでは通用しなかった。
ビルドアップ能力、戦術理解。様々な課題とぶつかった。

そんな中、今年の夏少しでも成長しようと覚悟を決め試合のアップをしていた所、メンバーが張り出されている版を見ると、自分の名前が無い。

出ないのか。と思い、切り替えてアップをしようとした瞬間、「大志FWやん!」と入学当初から常に同じカテゴリーで切磋琢磨してきた川崎雄仁が声をあげた。

当たり前のようにCBだと思い、そこのポジションしか見ていなかった。
それでも、試合に出させてもらえるのであればどんなポジションでも全力でやろうと思い試合に望んだ。

これまでリーグ戦などで、最後の5分程度だけFWとして出たことはあったが、このようにスタートからの出場するのは初めてだった。

結果、30分2本で1得点。
どんなゴールであろうとやはりゴールを決めるのはとても嬉しかった。

試合後、仲間からは「センバよりはいいんちゃう?」
と言われた。あまり嬉しくもなかったが、一応喜んだ。
僕自身のCBと言う比較対象のハードルが低すぎたからである。

そしてその日からFWになった。

今夏の遠征でもほぼ全試合FWで出場し、大会の準決勝で点を決めた。

1得点だけなので満足なんてしてられないし、とても悔しいが、
普段ゴールを守る側だった僕はゴールを奪った瞬間とてもつもなく嬉しかった。

叫んだ。渾身のガッツポーズをした。

そしてその日のホームページの更新を楽しみにしていた。
遂に俺の名前が得点者としてホームページに記載される!と。

まだまだパワープレーしかない僕だが、他のFW陣には無い、自分の特徴を更に磨きあげ、
僕のような、CBとFW真逆のポジションを経験している人は数少ない。その経験も活かして、チームを勝利に導く存在になりたい。

しかし、そう簡単じゃない。FWとしての壁にこれからもぶつかるであろう。だが、これが人生の転機になるよう絶対に覚醒してやる。

俺ならやれる。

まずは、検温忘れるな。

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