続けてくんだよ、そうやって人は仕事を

①タイトルにしたあちこちオードリーでの宮下さんの発言で、職場の上司を思い出した。私が入社する前、熊本地震の時に上司は被災地対応仕事を行い被災者と揉めまくった(上司は良くも悪くも色んなことをハッキリ言ってしまう人である)、という話の流れで「次被災地対応の仕事が来たら俺はここを辞める」という様なことをしょっちゅう言っていた。人吉で水害が起こり、その上司は「経験者」として現地へ派遣されることになった。でもなんやかんや上司はこの職場を辞めなさそうである。辞めるというのはとてもエネルギーのいることで、普段「こうなったらやめよう」なんて空想していても実際その状況になったら実行できないのだ。こうやって、人はダラダラと仕事を、人生を続けていくのだろう。

②普段通勤に路面電車を使っているのだが、コロナが流行ってからは朝の時間帯だけ混雑防止で臨時バスが走っていたのでそれを利用していた。東京ほどでないとはいえそこそこ人が密着する通勤はストレスがたまるので、観光バスで背もたれをたおしながらゆっくり座っての通勤が出来るのは本当に有難かった。そんな臨時バスの運行は今日で終わり。第二波の真っ只中で終了するのか、正気か?なんて思ったりもするが、明らかにお金がかかった事業だったしあんまり文句もいえない。路面電車だとWiFiが使えるからそこを妥協点にするしかないかな。観光バスでゆっくりYouTubeやライブのアーカイブ見ながら通勤する生活をしていたら今日2年ぶりに速度制限に引っかかってしまって、それが少しだけ臨時バスへの未練を断ち切ってくれた。

③Twitterでバズってる「普通の人でいいのに!」という漫画を読んだ。まあ共感する所もあれば出来ない所もあり、という感じなのだけど、「経理」という仕事を自虐してしまうところだけはものすごく主人公に肩入れしてしまった。私の今の職場は専門職の人がいっぱいいる所に数人事務員がいるようなところなのだけど、専門職と事務では前提とする常識も見てきた景色も全く違っていて、どちらが上とか下とかでなく「違う人間である」ことを痛感する瞬間が多くある。私は自分の職場の専門職の人らの職業に全く憧れを抱いてないので(忙しすぎてつまんない人生送ってる人達ばかりなので)「違うなあ」と心の中でぼやくだけで済んでいるけど、これが漫画の主人公みたいに憧れなんて持ってしまったらとてもつらいだろうなと思う。すごく近くにある行けない世界なのよね。ネットだと経理バカにすんな的意見ばっかりだったけど、ただでさえ自分の人生おもんないと思ってる状況なら自虐もしたくなるだろうなあ。結局解決策は「自分の仕事に誇りを持つ」みたいな、そんなの建前じゃんと切り捨てたくなるようなものなのかもしれない。

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