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YouTubeの再生回数はアルゴリズムによって、ある日突然伸びる

普段はSEOやTwitterアルゴリズムを解析しています。

仕事としても、趣味としても楽しんでいるGoogle自然検索枠のアルゴリズム解析ですが、同じGoogle社が開発しているYouTubeアルゴリズムも気になっています。

今回は、様々な動画を解析する中で見つけた、面白いYouTubeアルゴリズムの動きを1つ取り上げたいと思います。

ある日突然、視聴回数が急増した動画

あるご家族の日々の日常を映した動画が、あるタイミングから視聴回数が急増し、200万回を突破しています。

驚きなのが、この動画、今から8年前(2012/03/24)に投稿された動画なのです。

コメントも多数付き、多くの方がこの動画を楽しんでいる事が分かります。

そのコメントを読んでいくと、下記投稿を発見しました:

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3ヶ月前(5月ごろ)に急にオススメ枠にこの動画が表示され、それがキッカケでこの動画を見た人が多くいるようです。

私もこの動画を目にしたのは「ブラウジング枠(オススメ枠)」でした。

5月頃からYouTubeのアルゴリズムが急にこの動画をブラウジング枠で露出し始め、多くの視聴者を動画へ送客したようです。

Vidiqの視聴回数推移グラフを見ると、5月初旬から急増しているようです。

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バズによって再生回数が急増する前までは29万回の視聴回数があったようですが、ある日突然YouTube AIによって優遇され、視聴回数が200万回まで急増しました。

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上のグラフは1時間あたりの視聴回数の推移です。

5月初旬は1時間あたり約5万回視聴されいたようですが、現在は数百まで減少しているようで、現在はYouTubeアルゴリズムも以前のような優遇(沢山のインプレッションを付ける)はしていないようです。

なぜYouTubeはある日突然、露出したのか?

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8年前に投稿された動画を、ある日突然なぜYouTubeアルゴリズムは露出し始めたのでしょうか?

ここからは私の考察になります。

まず、この動画は以前から視聴者に支持されていたと考えられます。

ある方にとっては、こちらの「トンビにカメパンを盗まれる」という画は面白く、何度も見てしまうのだと思われます。

このため、視聴維持率も以前から高く、YouTubeのメインユーザー(属性)に支持されていたと想定されます。

YouTubeのメインユーザー全般に幅広くウケる事がデータで取れている事もあり、YouTubeのアルゴリズムが5月ごろに、突然、ホーム画面に露出したことが視聴数を押し上げる事になったと考えられます。

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その後、YouTubeのアルゴリズム(AI)がユーザーの反応を示すデータ(CTRや視聴維持率など)を見て、実際にユーザーに視聴されているか観測したと想定されます。

結果、CTRも高く、その後の視聴維持率や総再生時間、1人あたりの視聴回数が他の動画と同じもしくはそれ以上であった為、今なおホーム画面で動画が露出され続けているのだと思われます。

まとめ

YouTubeのアルゴリズムはユーザーに出来る限り多くの時間をYouTube内で過ごしてもらうべく、全般的にウケがよく、最後まで、何度も見てしまう動画と判断できる動画は、多くのユーザーに動画を露出します。

今回のケースでは、その露出(インプレッション)が極端に多く、突然だったので、Twitter上でも小さな話題になるくらいでしたが、基本的にYouTubeのアルゴリズムが評価する動画は変わっていないと考えられます。

YouTubeアルゴリズムが評価する動画
・ネタが良い(CTR)
・動画が面白い(視聴維持率)
・反応がある(エンゲージメント)

付与されるインプレッションに大小はあるものの、ユーザーが求めているテーマで動画を作り、最後まで見ても飽きない面白い(興味深い)動画を作りアップロードし続けるのが、YouTubeで視聴回数を獲得する一つの正攻法であると改めて再認識する事象でした。

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