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IP電話を使おう(4) - 12VoIPなどの海外IP電話サービスを使い倒す

今日は、12Voipなど、数多くのブランドを持つ、オランダのデルモントグループのIP電話サービスを利用して、国際電話代を節約する方法についてお伝えします。

毎月の維持費用が不要で、クレジット残高が通話ごとに差し引かれるシステムです。その通話費用はかなり低めに設定されているか、一定のクレジット額を購入すると、90日間など一定の期間は、通話先によっては無料で通話できるようなサービスも用意されています。

その条件は各ブランドによって、様々です。どのブランドと契約するかは、事前によく調べることが必要です。掛ける対地によって通常の通話料金も異なります。このあたりの比較は、また改めて記事にしようと思っています。

利用にあたっては、管理画面、アカウント申請画面などがすべて英語になりますので、多少の不便はありますが、最近はオンラインの翻訳機能も使いやくくなってきたので、それほど難しくもありません。

実際に利用する通話の画面は、通常の携帯の電話画面とさほど変わりませんので、問題はさらに少なくなります。

海外のIP電話サービスを利用する際に必要な設備や環境についても詳しく解説します。

デルモントグループとは

デルモントグループは、オランダに本社を置く通信会社で、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を使ったIP電話サービスを提供しています。同社は、複数のブランド名でサービスを提供しており、その中には、12VoIP、Internetcalls、VoIP Busters  など、も含まれています。デルモントグループは、世界中のユーザーに対して、低コストで高品質な通信を提供することを目的としています。また、同社は、ビジネス向けのIP電話サービスも提供しており、世界中の企業が利用しています。現在は、約200か国でサービスを展開しており、数百万人のユーザーに利用されていると言われています。関連会社でベータマックスという会社もあり、同様のサービスを提供しています。

デルモントグループのブランド

12VoIP
Actionvoip
BrowserCalls
BudgetVoip
BudgetVoipCall
Call2India
CallEasy
CallingCardBuster
CallingCredit
CallPirates
CheapBuzzer
CheapVoip
CheapVoipCall
CosmoVoip
Dellmont Site
DialCheap
DialNow
DiscountCalling
DiscountVoip
EasyVoip
FreeCall
FreeVoipDeal
Frynga
GlobalFreecall
HotVoip
Internetcalls
InterVoip
Jumblo
JustVoip
Low-Rate Voip
MegaVoip
MexicoBarato
NairaCalls
Netappel
Nonoh
PanggilanMalaysia
PennyConnect
PinoyDialer
PoivY
PowerVoip
RebVoice
Rynga
SIPDiscount
SmartVoip
SMS Discount
SMSLISTO
StuntCalls
SuperVoip
Telbo
VoipaLot
Voipblast
VoipBlazer
VoipBuster
VoipbusterPro
VoipCaptain
VoIPCheap
VoipCheap
VoipChief
VoipDiscount
VoipGain
VoipJumper
VoipMove
VoipR
VoipRaider
VoipSmash
VoipStunt
VoipWise
VoipYo
VoipZoom
WebCallDirect

これらのサービスに共通しているのは、各ブランドごとのポータルサイトウエブページがあり、アカウントの開設、プリペイチャージの支払い、アカウントの設定、通話履歴などが利用できます。ブランド以外のポータルサイトの構成はほぼ同じです。通話クレジットの購入方法なども同じで、カードやPaypalの請求はDellmont またはBetamax からきます。
 
専用のアプリがMobile Voipという製品名で提供されていて、同じアプリでこれらのいずれのサービスも利用できるようになっています。

Mobile VoIP は後で詳しく説明しますが、iOS、android、Windows、MacOSXに対応する各バージョンがあります。

デルモントグループのメリット

数多くのブランドが存在しています。それぞれ別々なポータルページが個別なドメイン名で存在しています。共通しているメリットは下記になります。

  1. 低料金:世界中の様々な国や地域の固定電話や携帯電話に、非常に低料金で通話が可能です。そのため、国際電話を多く利用するケースでは、通常の通話料金と比較して大幅な節約が可能です。サブスク契約といって、毎月一定額を払うと、その地域に対しては、通話料が無料になり、かけ放題になるというようなプログラムもあります。

  2. 利用しやすさ:Mobile VoIPという専用のアプリケーションをダウンロードするかホームページで、ユーザーアカウントを作成するだけで、すぐに利用できます。また、一度登録してしまえば、通話先の番号を入力するだけで、簡単に通話ができるため、利用しやすさに優れています。

  3. 発信者表示:デルモントグループのサービスは発信専用です。そのため、発信者番号は、一般の固定電話、携帯電話、そして他のIP電話サービスの番号などを利用することができ、あたかもそれらの番号から発信されたように見せかけることができます。最大で5個の発信者番号表示が設定できます。

  4. セキュリティ:InternetCallsでは、すべての通話が暗号化されており、プライバシーやセキュリティの観点からも安心して利用できます。

  5. 通話料金の透明性:InternetCallsでは、通話料金の明細をアカウント上で確認できるため、いつどのような通話を行ったかを把握しやすく、コスト管理に役立てることができます。

  6. SMSのテキストメッセージ:音声だけでなくテキストメッセージ(SMS) の発信もできます。しかし相手国の事情によっては利用できない場合もあるようですので、送信する前に、事前のチェックが必要です。

デルモントグループのデメリット

  1. インターネット接続による音声品質の低下、通信網の混雑による通話中断の可能性、サービス停止時の通話不能、または技術的な問題によるサポートの遅れなどが起こりえます。

  2. IP電話として着信する機能がありません。その代わり、発信者番号を既存の携帯などの番号で表示させられるので、多くの場合は、問題にはならないのです。

  3. 利用する通貨がユーロかアメリカンドルになるので、為替変動で料金が影響します。

  4. 支払い方法もクレジットカード、Paypalなどに限定され、日本や台湾国内でのコンビニ支払いなどには未対応です。

  5. サポートが対面窓口や電話やボイス、リアルタイムチャットに対応しておらず、Eメール、オンラインフォームに限定されます。緊急のサポートに関しては若干の不便があります。

  6. 複数の発信者番号 (CID)に対応しているとは言え、海外発信なので国番号が付加されたりと一般的な国内から国内への発信とは異なる表示になります。そればかりか、受信側のキャリアでの制限などで、発信者番号が付加されず、非通知になってしまう場合もあります。これは最近増えている、詐欺電話などが海外からかかってくることが多いための自衛的な規制になります。

必要な設備と環境

専用スマフォアプリ

Mobile VoipというアプリをGoogle PlayまたはApp Store からダウンロードします。

このアプリは、通話に利用するだけでなくポータルサイトとしての役割もあります。つまり、アカウント申請、パスワード変更、通話履歴の閲覧、発信者番号の変更もできます。なのでスマフォをメインに使うユーザーの場合は、他の汎用アプリ、例えばZoiperやAcurbits Groundwire などを通話に利用することになっても、このアプリは残しておいたほうが便利です。クレジット残高も一目で確認できます。

PCアプリ

Windows 用 はこちらからダウンロードできます。

MacOSX 用はこちらからダウンロードできます。

ウエブブラウザーで使う

Chromeなどのウエブブラウザーで通話することもできます。経験的には、タブを多く開いて、多くのジョブをこなしているときは、音質が悪くなったり、音が途切れがちになったり、相手につながるまでに時間がかかったりと不具合も多くなります。できればMovile VOIPという、専用アプリのほうがよろしいかと思います。

ブラウザでコールするときは、それぞれのポータルサイトにログインすることが必要です。

例えば、 Powervoipなら、www.powervoip.com にアクセスしてからMy account でログインします。

アカウントがある場合は、Username とPassword を入れて、Sing Inをクリックします。アカウントを新規に作成する場合は、Registerをクリックします。

すでにアカウントがあり、通話クレジットもあるという前提で、お話します。

ウエブでかけるときは、右下の三角マークをクリックします。

電話アイコンをクリックして、+国番号、そして相手の番号をタイプします。固定の場合はゼロをはずした市外局番、電話番号の順に入力。携帯番号の場合、頭のゼロを外します。

そしてCallをクリックします。もちろんオーディオ設定はあらかじめ、ヘッドセットかスピーカー、マイクは内蔵か外付けか、なども選んでおきます。

ダイヤルトーン(プッシュトーン)が必要なときは、ダイヤルパッドのアイコンをクリックすると、ダイヤルパッドが現れます。

通話を終えるときは、END CALLボタンをおします。利用料金が表示されます。今回はフリーでした。別途説明しますが、かけ放題のサブスクを申し込んであるからです。

上記の例は PowerVoipでしたが、他のブランドも大体同じです。

便利な機能である、発信者番号表示の使い方は、Setting (設定) 画面で行いますが、これは別途記事で詳しく説明いたします。

IP電話機やIP PBX

古典的な黒電話や、ビジネス電話のような電話機の形で電話の受発信をしたい場合は、IP電話機や、さらにはPBXという交換機をなどを、使いますが、専門的になるので、今回は詳細は省きます。

設定に関する説明は、URLで、各ポータルのURLに、 /sipをつければ各ブランドの設定ページが開きます。 例、 PowerVoipの場合は、https://www.powervoip.com/sip のようになります。↓↓↓

以下が、PowerVoip における設定パラメータです。

汎用スマフォ通話アプリ

汎用スマフォ通話アプリとはIP電話の各種サービスを利用するためのアプリです。別名SIPフォンとかソフトフォンなどとも呼ばれることがあります。

有名なものとしては。

Acrobits Softphone とGroudwire
Zoiper
AGE Phone

などがあります。殆どの場合、Android とiOSで使えます。TableteやiPadは、通常、SIMカードが使えても、一般携帯通話はできない場合がほとんどですから、これらの通話アプリを使うと、電話としても使えることになります。

一番のメリットは、複数アカウントを登録でき、発信時に最適なサービスを選択して発信できるということです。受信は通常すべてのコールを受信するようにしますが、設定によって、受信はできないようにすることもできます。

これらのアプリは無料のものもありますが、有料版が機能も多く、便利です。その場合、買い取りですと、大体日本円で1000円前後です。

私は、Zoiper とAcrobits の両方を使い分けています。iPhone では、Acrobits そして、ChromeBook では、Android アプリのZoiper を使っています。

Acrobits Groundwire は保留転送など、ビジネスフォーンに匹敵する高度な使い方が可能です。お値段は少々高く。1,600円です。Android 版もあります。

別な機会に説明しますが、このようなことが可能になります。

予め、汎用通話アプリに、PowerVoip(または12Voip)と、Brastel My050の2つのサービスを登録しておきます。My 050は日本のIP電話プロバイダーのBrastel が個人向けに提供している、050番号の使えるIP電話サービスで、海外でも使える便利なものです。

発信はオランダのPowerVoipまたは12Voipで、日本の固定電話に無料で発信。その際に、発信者番号表示は、日本のBrastel My050の番号で表示します。相手はMy050でかかってきたとものと、思うわけです。言葉が悪いですが、一種の「偽装」です。

今度は、My050に、日本の友人の携帯からかかってくると、My050が応答します。もちろん、そのまま受信して通話します。通常、相手の番号が表示されます。受信側は海外にいても、通話料金は発生しません。日本の携帯をそのまま海外に持ってきて受信すると、受信側にもローミング料金として料金が課金されますので、My050 のような日本の050 番号で受信すると、本当にお得です。


緑は発信可能。白は受信専用。発信するプロバイダーを選びます。

12Voip サービスで日本に無料通話をします。上の画面から、12Voipを選択します。次の画面が現れますので、ここでダイヤルします。


注意するのは、国番号から必要なので、例えば日本の東京の天気予報の場合は、+813177 とダイヤルします。

別に説明しますが、この+81 をいちいちダイヤルするのが面倒だという場合には、詳細設定に、「番号の書き換え」という項目がありますので、ここで0から始まる番号を検知したら、最初の0を外して、+81 に入れ替えるという作業を自動でするように指示します。

まとめ

オランダのDellmont グループのIP電話サービスプロバイダーの使い方を中心に説明しました。海外で携帯電話の通話費用を節約するよい手段であることを理解していただけたと思います。

今後、発信者番号表示を切り替えて発信する方法、発信は無料で、受信は Brastel のMy 050  で受信できるような設定などを詳しく説明します。




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