個人的メモ《THINK PR3.0/ PR視点で企業価値を高める「インハウスエディター」の役割》

はじめに

これは参加したイベント・勉強会のメモです。

自分の備忘録として、またはイベントに来られなかったけど興味ある方のため、勉強会などのメモ・感想などを帰りの電車の中で簡単にまとめて勝手に公開します。(怒られたら消します…)

あしからずよろしくおねがいします。

以下、イベントメモ

概要

2018/05/23 19:30〜
@クラウドワークス(恵比寿)

登壇者

メイン:
津田さん/北欧、暮らしの道具店
藤村さん/サイボウズ式

モデレータ:
大島さん/PR Table

アジェンダ

1.PR table について
2.自己紹介
3.トピック5つ トークセッション
4.質疑応答

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・サイボウズ式とは?

BtoB領域のメディア
6年目になる

・クラシコムとは?

「北欧、暮らしの道具店」運営してる
月間1,500万pv
月間160万uu
メディアは2種類
→クラシコムジャーナル
→北欧、暮らしの道具店

topic1・そもそも編集とは?

・藤村さんの仕事

ただメディア運営するだけじゃなく、社会問題を提起するアウトプット。
人数は10人くらい。編集未経験の人しかいない。

・津田さんの仕事

全体的なメディアのクオリティチェック。
幅広いので見きれないのが悩み…。
編集未経験の人しかいない。

Q.育成大変じゃないですか?

A.最初は商品詳細ページを作ってもらう。教育スタッフが1on1で付いて教えていく。
基本的にコンテンツに共感してくれて入ってきてくれてるので、(津田さん)

A.メディアはあくまでもツール。「伝えたい何か」があり、そこに共感しているのであれば、エディタースキルは十分条件であって必要条件じゃない。(藤村さん)

topic2・どんなところに気を配って編集してますか?

・津田さん
消費者目線での微調整。
毎回伝えたいメッセージに立ち返って、調整していく役割だと思ってる。

・藤村さん
読者と伝え手の間に大きな乖離があることを忘れてはならない。
乖離があるとブランドができない。
ブランドとは、企業側が定義できないもの。
「そこまでの文脈」を一番意識してる。

Q.空気感というものは現場でやってだんだんわかってくるものですか?

A.北欧〜で決めてる指針が5個あるが、それを満たしてたら100点というわけでもない。自分で腑に落ちてないと絶対伝わらない。
「元お客さんだった自分がそれを許すか?」を徹底的に詰めていく。(津田さん)

A. マニュアルは作らない。とことん考えてもらって、編集者の解釈を広げてもらう。(藤村さん)

topic3・そもそも、どこから編集を始めた?

・藤村さん
課題が明確にあった。これまでのやり方では市場のパイが広がらない。ので、新しい市場を開拓しないと生き残れない。
いきなり製品の説明しても全く伝わらないことはわかってたので、まずは「認知」を取りに行くことにした。
その手段がメディアだった。

・津田さん
ネットショップなので、もはや最初から編集という概念はあった。
例えば、商品詳細ページやメルマガに挿入するスタッフコラムなど。
ブログも流行ってて、社長がやり始めた。ある時分析担当の人が見てみたら商品詳細ページよりスタッフブログのほうがpv多いことが発覚した。
そこからいろいろ始まってきた。

Q.社長からトップダウンで来た時、目標とかKPIをどうやって決めたんですか?

A.メディアやって、といわれてはいなかったです。たまたま経営課題にフィットしてた。(藤村さん)

A.発信する業務は楽しくやれることでやろう、と決めてる。当たり前だけど他にもたくさんタスクがあるから、ちょっとでも苦になると続けにくくなる。(津田さん)

topic4・どんな経験やスキルが今の仕事に生きてますか?

・津田さん
元々コンサル畑から来ました。
コンサルでやってたことと編集は一緒ですね。狭義の編集って思っちゃうとやることも狭くなりますよね。「これを伝えるのに一番良い手段はなんだろう?」と考えて、アウトプットすることが編集だと思っている。その意味ではコンサルと全く一緒だな、と思う。

・藤村さん
お客様サポートとかマーケティングとかをしていました。
ニュース記者もやってたので、最初は癖が抜けなくてなかなか「読まれる」記事を書けなかった。今一度編集視点で書く、ということを問い直した。

Q.編集視点と読者目線を切り替えるのってどうやるんですか?

A.スイッチするのではなく、定規で考えている。出来上がった記事をチェックする時は消費者の行動に沿って読むようにしている。たとえばカフェに行って流し読むとか、移動中に読むとか。オフィスだと「ちゃんと」読めちゃうから。

ただ戻す時に面白くなかったよ!と言われても編集者は困る。そこで脳を切り替える。要素分解してロジックで考えるし、ピンと来るところは第六感を使う。(津田さん)

A.主観と客観の行き来をめっちゃやる。

topic5・これからどんなことに取り組む予定ですか?

・津田さん
自分の話でいうと、「北欧〜〜っぽいらしさ」を自主的に考えて自走できるようにチーム運営をしていきたいと思ってる。

・藤村さん
読者の方ともっと仲良くなりたい!!
バイネームで呼んでもらえるようになりたい。ファンを増やしたい。
その人たちと一緒に目標に向かっていこうぜって言える関係性を作っていきたい。

質問タイム

Q.数字まわりはどうしてますか?

A.正直、あんまりないですね…
会社の認知度とブランドイメージを経年ごとに大枠で確認してます。むしろあまり記事単体のpvとかは取らないようにしている。(藤村さん)

A.「らしさ」をKPIにすることはないですね。リピーター数を見ることは経営的な視点でやってる。ファンが伸びてるかの確認をする。
インスタのユーザーの伸びは見てた。(津田さん)

Q.乖離をどう埋めて来たの?

A.面白いコンテンツをつくること。ブランド体験を口コミで広める。
大きなブランドが大きな成功するとは限らない。
コンテンツが当たってからが大事。続けることがとにかく大事。接触頻度を狭めていく。
最初に跳ねたコンテンツは、「おっさん系」の話でした…w
対象が「社会」なので、問題提起は最初からしていた。(藤村さん)

Q.社内理解を深めるためにどうしてますか?

A.記事内容は基本社外に向いてる。ただ、読まれる記事っていうのは社員も読むんですよね。
読んでみてよ〜ではなく、むしろ「こんな企画あるんですけどどうですか?」って企画の段階で巻き込むことが多い。

Q.スキルとノリの部分は、採用の時にどれくらい見てるんですか?

A.ノリ、本当に大事ですよね。
その人が本当に持っているものなので染めていけるとは思えない。スキルに関しては全く見ていない。(津田さん)

A.どれだけ自分ごととして話せるか、を重視します。あと、多面的に判断するべきだと思うので、1人では判断しない。
スキルは見てないです。あとは嘘をついてないかどうかを見る。(藤村さん)

感想

ハッシュタグ用意しててさすがだな〜〜
#インハウスエディターの役割

PC出してメモってる人がたくさんいたので、スマホでメモまとめやすかったし、ツイートしやすかった。

お二人の話を聞いて、今自分がやってること・考えてることが間違ってなかったんやなぁ〜〜と再確認できたのが一番よかった。

#サイボウズ式
#北欧暮らしの道具店

ありがとうございます。たいやきを買いに行きます。