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断熱効果に期待? 内窓・二重窓のリフォームについて

品川区二葉で創業して70年の建具屋「太明」です。

家のリフォームをする際、窓を二重窓にリフォームする家が増えています。豪雪地帯や寒冷地などで良く採用されている内窓や二重窓ですが、近年では気候関係なく、全国的な需要を見せています。

そんな内窓・二重窓のメリットなどをまとめてみました。

内窓・二重窓とは?

「内窓」とは、二列配置された窓ガラスの事を指します。別名「二重窓」とも呼ばれている場合もあります。

その構造は、外気によって冷却される窓と、温かい空気に触れる窓に分けられます。このように窓を二枚にすることで、外の冷えた空気が室内に入り込む事を防ぐばかりでなく、外気と室温の寒暖の差で出来る結露を防止する事が可能です。

外の窓と内の窓、それぞれに種類も多く、居住している気候や家のタイプに合わせて選べます。


内窓・二重窓のメリットとデメリット

では内窓と二重窓にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

【メリット】

・寒い冬の断熱効果に期待ができる
内窓を設置するメリットで一番に挙げられるのがこの「断熱効果」です。窓を二重構造にすると、外の窓と室内の窓の間に空気の層ができます。

通常、一枚窓の場合は外の冷気をそのまま室内に取り込んでしまうのですが、二重窓の場合、取り込まれた冷気は一度空気層で常温に戻り、室内へと入るので部屋の温度を下げることはなく、部屋は暖かいままです。

室温が外気に影響されないのでエアコンの温度も上げ下げする必要がなく電力を抑える事ができるため、内窓・二重窓には断熱効果のメリットばかりでなく、省エネ効果も期待できるのです。


・結露がしにくくなるためカビを防止できる
内窓・二重窓にすると断熱効果が期待できると前述しましたが、外気と室温の寒暖の差がないとうことは、結露の原因である水蒸気が発生しないため、カビも生えにくくなります。

カビが生えにくいという事は、家屋へのダメージも減るので、家を守るという意味でも、内窓・二重窓のメリットは大きいと言えましょう。


・防音性能が高くなる
「防音」というとピアノや音楽の演奏する音、子どもの声など外へ漏れる音ばかりに気を取られますが、実は「外から入ってくる音」から守る防音対策もあります。例えば踏切の音や電車の音、道路に面した家なら車の音など、外からの音もストレスになる場合があります。

内窓・二重窓にすると、外からの音も、家の中から出る音も両方遮断する事が可能なので、生活音が気になる人にも内窓・二重窓はおすすめです。


・犯罪者に狙われなくなる
空き巣や泥棒などの犯罪者はとにかく「侵入しやすい家」を物色します。空き巣の侵入経路は窓が多いため、内窓・二重窓にしておくだけで「侵入しにくい家」と認識されます。空き巣から目をつけられにく家にするための防犯目的で内窓・二重窓にリフォームする人もいます。割れにくい素材などもあるので、犯罪リスクを減らすためより効果的です。


【デメリット】

・一枚窓より価格が高い
内窓・二重窓にリフォームする場合、単純に費用が掛かります。窓が増えるからだけでなく、サッシを増やして窓を設置するため工費もかかります。
さらに内窓用のガラスは「高断熱複層ガラス」や「遮断高断熱複層ガラス」など特殊なガラスを使用するので、窓ガラスそのものの単価も上がってしまいます。ただし、後々に省エネとなるため、長い目で見れば決して損ではありません。素材と工費に費用がかかる、という認識をしておきましょう。


・掃除・お手入れがしにくい
内窓・二重窓にすると掃除がしにくいという話を耳にします。テラスがない家の二階壁側に外窓がある場合は、自力で掃除をすることは厳しい状況と言えましょう。

どうしても掃除をするときは業者に依頼することをお勧めします。また、掃除の為に換気をする際に窓が開けにくいというデメリットもあります。

単純に二重窓なので二回分開けないと窓を開ける事ができません。外側のカギを占めるのも手間がかかるケースがあるので、お手入れがしにくいという声もあります。


・部屋が狭くなることも
内窓は部屋の内側に取り付けるため、部屋が10センチ程度狭くなるケースもあります。部屋の構造によってはリフォーム後に窮屈に感じる人もいるそうです。


マンションでも内窓・二重窓にリフォームできるか?

内窓・二重窓へのリフォームはマンションでも設置することが可能です。ただし、管理組合の方針や委託している業者によってリフォームできない場合もありますので、必ず問合せをするようにして下さい。


内窓・二重窓リフォームのまとめ

断熱効果、結露防止、防犯対策など、内窓・二重窓へのリフォームは何かとメリットが多い事が特徴です。

これらのメリットは「家の守りを強化」することに繋がります。

内窓・二重窓へのリフォームは素材の費用も工費もかかるので一見割高感が否めません。

しかし、断熱効果は省エネ対策に、結露防止はカビの抑止に、防犯対策は犯罪者を寄せ付けないなど、長い目で見てもメリットが大きいので、これから窓をリフォームする人は内窓・二重窓を検討してみてはいかがでしょうか。

検討されている方は、お気軽に「太明」までお問い合わせください!


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