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Tailor Works事例#3 きらぼしコンサルティング|中小企業のデジタル化と、信頼関係の構築

株式会社テイラーワークスが運営するコミュニティプラットフォーム「Tailor Works」。地域ビジネスユーザーのネットワークを広げ、地域サステナビリティの実現を目指しています。

このマガジンでは、すでにご活用いただいているコミュニティオーナーへ、導入のきっかけや使ってみた感想などについてお話を伺います。

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きらぼしコンサルティング(左)武川さん(右)豊田さん
きらぼしコンサルティングは、東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社として、主にコンサルティング、企業経営情報提供、セミナー・講演会などのサービスを通じて企業の成長支援を行っていますが、中小企業に向き合っていくなか、コロナ禍でオフラインの場がなくなり、コミュニケーションの不足や情報格差が広がっていることが課題であると考えました。この課題をオンラインで解決すべく、Tailor Works上でオンラインコミュニティ「Digibata(デジバタ)」を運営されています。

中小企業の課題をオンラインコミュニティで解決

──日々の業務内容と、Digibataについて教えてください。

豊田さん(以下、敬称略):私と武川は、きらぼしコンサルティングの会員サービスグループに所属しています。約3,500社いらっしゃる会員企業のお客さまに対して経営に役立つさまざまなサービスをご提供しています。

その一環として、オンラインコミュニティ「Digibata」という新たなサービスを開始し、お客さまの満足度向上を目指しています。Digibataという名前は、「デジタル」×「井戸端会議+畑」が由来になっています。

「井戸端会議」のように自然と人が集まり、他愛も無い話からビジネスの話までできるコミュニティにしたい、知見の「畑」でビジネスを育てられるコミュニティにしたいという想いから、「Digibata」という名前にしました。

──オンライン上でコミュニティを開設する前は、どのような課題を抱えていましたか?

豊田:私たちの課題というよりは、中小企業の課題を解決していくためには、どうしたらよいのか常に考えていました。

多くの企業が、コロナの影響を受けて、業種転換したりビジネスモデルを変えたりしなければならない状況となりました。しかし、コロナ禍ではこれまでのようにリアルでのコミュニケーションを取りづらくなったため、どう動けばよいのかわからない状態だったように思えます。

それならばオンライン上で気軽に相談ができて、さまざまな情報をキャッチアップできるようなコミュニティを立ち上げようと思いました。ここがTailor Worksの導入を検討する出発点でした。

地域という枠を越えたネットワークを構築

──Tailor Worksの導入を決めたポイントについてお聞かせください。

豊田:Tailor Worksでは、何か悩みがあったときにオンラインコミュニティでさまざまな相談やコミュニケーションが取れる仕組みとなっています。この点は、中小企業の方々にとても喜ばれるのではないかと思いました。

私たちのお客さまは、東京や神奈川の企業が中心なので、どうしてもその地域内でのご紹介が多かったんです。しかし、オンラインであれば、東京や神奈川以外の地域の方を紹介できるので、幅広い選択肢をお見せすることができて良いと感じています。

──ちなみに、中小企業の方々はこれまでお互いに相談し合ったり、コミュニケーションを取り合ったりしてきたのでしょうか?

豊田:中小企業には人的ネットワークがたくさんあります。例えば、不動産業や建設業の場合は地域での横(同業種)のつながりが強い傾向にあります。

しかし、「異業種や異なる地域の方とのつながり」という点では、ニーズはあるものの実際につながりを持っている方は少ないと思います。きらぼし銀行でも異業種交流会を開催していますが、オフラインでの交流会のため、限られた地域の方との交流になっていました。

──オンラインコミュニティを開設したことで感じている変化があれば教えてください。

武川:コロナ禍以前に中小企業の社長と接していたときは、現状に満足していて、このビジネスを継続できれば良いという雰囲気がありました。しかし、コロナの影響を受けて、社長も危機感を覚え、新しいサービスの導入を検討しなければならないという意識が生まれたようです。

こういった話になると、課題解決できるオンラインコミュニティプラットフォームとしてTailor Worksをご紹介しています。

すると、社長の意識が少しずつ変わり、DXの話をすることが増えました。DXは、Digibataのなかでも重要なキーワードなので、Digibataを活用して解決できることもあるのではと思っています。

豊田:企業には各々ライフステージがあり、「創業期だったらこれ、ミドル期だったらこれ」というように、ステージごとに選択する手段が異なると思います。このライフステージに応じた経営課題の解決をサポートすることが私たちのミッションでもありますが、Digibataを活用すれば、それを実現できると感じています。

求めている情報が見つかれば事業は前進するでしょうし、その積み重ねの先にはビジネスモデルの転換もあると思います。他愛もない会話からヒントを得て、それが積み重なることで事業が前進していくようなオンラインコミュニティにしていきたいです。

参加者同士のコミュニケーションが生まれるコンテンツを意識

──現状、どのようにTailor Worksをご利用いただいていますか?

武川:マガジン機能やオンラインイベントは、フルに活用しております。マガジン機能については、コミュニティ参加者同士の交流のために、まずはどんな企業があるのかを知っていただくための参加企業紹介として活用しています。その他、経営に役立つ情報なども発信しています。

私たちがTailor Worksの運用で気をつけているのは、他の情報開示サイトと同じにならないようにすることです。あくまでコミュニティの場として運営しているので、単に情報を掲載するだけではなく、コミュニケーションが生まれることが重要だと思っています。

そのため、必ず記事の発信者にコメントをいただき、発信者の考えがより伝わるように意識することで、気軽に相談できる環境を目指しています

武川:オンラインイベントは、ほぼ毎月開催しています。例えば、Digibata参加企業に自社を5分程度でご紹介いただくピッチイベント。イベントを通して、参加者にこのようなサービスもあるのだと知っていただくことでコミュニケーションが生まれていくような設計にしています。

豊田:このように①参加企業を知ってもらうこと、②企業同士で交流してもらうことをポイントにしています。

「来月はこんなテーマでピッチイベントを開催するので、皆さん参加しませんか?」という形式でどんどん開催していきたいです。ピッチイベントの他にも知識共有のお役立ちセミナーやDigibata参加者とコラボできるイベントも開催しています。

──Tailor Worksを利用してみて、「ここが良かった!」という点を教えてください。

豊田:「デジタル」と「コミュニティ」というワードがあるのが良いと思っています。場所や時間の制約なしで、他の地域の方とコミュニケーションが図れることは、次のビジネスの一歩につながると思います。オンライン上での出会いとリアルの場を併用することで、信頼関係がしっかりと構築できると考えています。

武川:メールだと少し堅苦しさがありますが、Tailor Worksのチャットでご連絡することでお客さまとの距離が近く感じます。名刺交換から始まるコミュニケーションよりも、気軽な雰囲気でコミュニケーションが取れる感覚がありますね。

信頼関係を大切に、中小企業に寄り添える存在を

──最後に、Tailor Worksの利用を検討している方へのメッセージをお願いします。

武川:Tailor Worksはオンラインコミュニケーションを円滑にしていくきっかけになると思っています。オンラインでのコミュニケーションに悩まれているお客さまはとても多いですが、Tailor Worksは信頼関係をしっかりと構築していくための機能があるプラットフォームです。これは、Tailor Worksを導入した頃からずっと強く感じています。

豊田:私たちには、Digibataを活用した参加者同士のコミュニケーションの活性化により、きらぼしグループが基盤とする首都圏のお客さまに貢献したいという思いがあります。これから参加される皆さんとも連携を深めていきたいです。

そして、Digibataの名前の由来と同じように、皆で気軽に集まって、良いアイデアを出し合い、価値を共創していけたらと思っています。何かあったときには、Digibataが常に寄り添えるような存在になっていきたいです。

──ありがとうございました。きらぼしコンサルティングのコミュニティに興味のある方は、こちらからぜひご参加ください。

※Tailor Works公式サイト内の事例記事を再編集のうえ、掲載しています。