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カッコつけないカッコ良さ‼︎〜欲望の十二単衣編〜

どうも、ついついカッコつけてしまう野村泰弘です。(キラーン)

もしかしたら、今もカッコつけてしまうと素直に言える自分ってカッコいいよねとか思ってカッコつけてしまっているかもしれません。

さらにいうとカッコつけてしまうと素直に言える自分ってカッコいいよねとか思っている裏の気持ちまでさらけだしている自分ってさらにカッコいいよねとカッコつけている気がします。

さらにさらに言うと・・・・ここらへんまでにしておきます。

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〜人間はなぜカッコつけてしまうのでしょうか?〜


男性であれば、女性に良いところを見せたいとカッコつけますよね。

デートの前は着る服を選んだり、デートの行き先をやたらと調べたり、

素敵なレストランを予約したり、良い車を買ったり、

カッコつけることを惜しみません。

男友達と遊びに行くのにここまで念入りなことは中々ありません。

相手が好きな女性だからここまでカッコつけます‼︎

男性に限らず、女性もメイク、ファッション、香水、ネイル、言葉遣いなど気を使って異性と対峙しますよね。

なんでこんなにも我々はカッコつけるのでしょうか?

そして、ここまでカッコつける人間はホントにカッコいいのでしょうか?

そこには人間の果てしない「欲」が関係しているのです・・・


〜よく聞く「欲」と「煩悩」の話〜


「欲」という言葉は「〜したい」という気持ちのことです。

仏教では似た言葉で「煩悩」という言葉があります。

「煩悩」「欲」と同様に「〜したい」という気持ちのことですが、

少し違うところがあります。

「煩悩」「〜したい」という気持ちにはかわりないのですが、

「もっと〜したい」や「あいつよりも〜してやりたい」「〜し過ぎる」という

過剰な「欲」「煩悩」と言われております。

人間には3大欲というものがありますね。

「食欲」「睡眠欲」「性欲」ですね。

よく誤解されがちですが、

仏教ではこの「欲」をなくすことが修行だと思っている人が多いようです。

でも、よくよく考えてみると「食べたい」という欲がなくなれば、

栄養失調で人は死んでしまいます。

「寝たい」という欲がなければ、

体を壊して病気になり死んでしまいます。

「女を抱きたい」「あの人に抱かれたい」

そんな欲がなければ、人類は滅亡します。

つまり「欲」はあっていいですし、必要なものなのです。

なくさなければいけないのは「煩悩」です。

もう食べなくてもいいのに食べ過ぎたり、

寝なくてもいいのに必要以上寝たり、

相手は1人いれば十分なのに、2股・3股したり、

「あいつよりもお金を稼ぎたい、いい暮らしをしてやりたい。」

そんな「過剰な欲望」がなくすべき「煩悩」なのです。

我々、人間の「煩悩」は人間の進化の歴史でもあります。

欲望に従順であるが故に生活は飛躍的に向上し、

紀元前に洞窟に住んでいた人間は

今や高層マンションから地上を見下ろすまでになりました。

しかし、その一方で欲望に従順であったが為に、退化した部分もあります。

求める心を持ち過ぎた人間は自分の住む地球を壊すようになっていきました。

これも求めすぎる心「煩悩」の生み出した世界なのです。

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「欲」は生活・生命維持に必要な心。

「煩悩」は生活・生命維持を超えて人間の快楽・娯楽の心。

これが「欲」と「煩悩」の違いです。(図参照)

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〜さて話は戻って「カッコつけ」の話です〜

人は誰でもよく見られたい、カッコつけたいものです。

女性によく見られた男性はたくさんの女性を「抱ける」かもしれません。

会社で上司によく見られれば、出世して「お金」がもらえるかもしれません。

家族・友人によく見られれば、素敵な日常に囲まれて

「楽しく」生活できるかもしれません。

よく見られる、「カッコつける」ことは

「女性をたくさん抱けて」「お金が貯まって」「大好きな人と楽しくいられる」

幸せへの「近道」なのかもしれませんね。

だからみんな欲望のままにカッコつけるんですが・・・

「近道」には落とし穴がありますね。

「人によく見られたい」「カッコつける」というのはホントのあなたなのでしょうか?

人によく見られるために偽りの自分を演じてませんか?

それはあなたにとって辛くないですか?

「近道」は逆に自分を苦しめて、アイデンティティを喪失しかねません。

カッコつけるというのは偽りの十二単衣を着て、

体は重いし、なんか暑くて蒸れる、脱ぎたいけど、

人によく見られたいから無理に着続けている状態と同じなのです。

着物は12枚も入りません、1枚で十分です。

11枚は余計な「煩悩」なのです。

スウェットだったら楽なのにね。

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なんでもほどほどに・・・・

カッコつけるのは別に悪いことではありません。

しかし、カッコつけ過ぎて息苦しく感じるのであれば、

「煩悩」という心に溺れているのかもしれません。

あなたはいつの間にか欲望が服を着て歩いている状態に

なってるかもしれませんよ。

要は何事もほどほどに・・・

そして、偽った自分を見せても意外と人はついてきませんよ。

人は本音についてくるのだから。

人は裸のあなたが見たいのだから。

そんな飾らないカッコつけない事が

本当のかっこいいってことなのだから・・・






最初と最後の文がつながる文章構成、私はまたカッコつけました。

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【自己紹介】

大師堂様20190727_0110

野村泰弘 (のむら たいこう)

1991/10/28生まれ 福井県福井市出身 日蓮宗僧侶

福井市の中心に位置する足羽山内のお寺「弘法院大師堂」執事長を務める。

難解で近寄り難いイメージの強いお経を今の人にも分かりやすく伝える事を信念にお坊さんをしています・・・

お経の中身って意外と面白いんですよ。

お寺・お経・仏様・お坊さん、なんだか堅いモノに感じますよね。

意外とそんなに敷居の高いものではありませんよ・・・


【足羽山 弘法院 大師堂 】

〒918-8021
福井県福井市門前町 宝石山17−1−1 


TEL: 0776-36-8772 


Email:taishido.asuwayama@gmail.com

URL: https://asuwayamano-otera.com/

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