沖縄の景色は人それぞれであって良い
南国リゾートな沖縄、青い海、赤レンガの琉球古民家、夏の入道雲、夏なのに熱いソーキそばを食らう、ブルーシールの紅芋のアイスクリーム、ホテルの朝食のビュッフェのスクランブルエッグとソーセージ、日焼けオイルのココナッツの香り、夜ホテルで飲むシークワーサージュース。
移住前、旅行で毎年訪れていた頃の僕にとっての沖縄は、これら全てだった。
実際に移住してから7年目に入ったが、
今ではこれらを堪能することはほぼ皆無だ。
住んでいても、沖縄の海には一年に一度行くかどうかだ。海まで車で10分。それでも行かない。
暮らすと旅行者としてきていた時の沖縄の魅力ではなく、また新たな沖縄の魅力を感じるようになってきていた。
みんなで飲む泡盛は、味を楽しむこと以上にこの場の雰囲気を楽しんでいた。
なんくるないさーな空気感は、なんくるないさーの一言では言い表せない安心感がある。
出張後の沖縄に帰ってきた感は本当に安心する。
ぶっちゃけ沖縄らしさというのは、この6、7年で少なくとも自分の中では大きく変わっている。
そして、その沖縄らしさ=沖縄の魅力は人それぞれ違うんだろうな。
ダイビングが好きな人にとっては、また違う沖縄の世界が見えているのだろうし、夜遊びが好きな人は那覇の久茂地や松山で飲むことの魅力は語り足りないかもしれない。
僕も同じだ。
沖縄の海って透き通るほど透明で...
そういうけれど、僕はこの写真のような日に反射してる海が好き。
透き通るほど海の光景よりも、夕方の今日も1日が終わる、これから日が落ち少し涼しくなってくる沖縄の夜が本当に好き。
沖縄に実際住むと、嫌なことが何一つないというわけはない。汚いものも嫌なものも本当にたくさん感じた。
だけど、住んだからこそ感じれた良かったことはもっと数え切れないほどある。
沖縄を大好きになる人もいれば、嫌いになっていく人もいるだろう。
それは人それぞれでいいと思う。
それぞれが見えた景色が沖縄にはあるから。
きっと目まぐるしく沖縄は変わっていくだろうな。その時に見える景色がまた楽しみだな。
東京出身。7年間の沖縄移住を経て三重県津市へ。沖縄移住応援WEBマガジン『おきなわマグネット』元編集長。神社メディア『sanpai. 』運営。Webデザイン、マーケティング、他制作ディレクションなどを生業としています。年間200社ペースで全国の神社を参拝しております。