タイの仏教の信仰の深さとプラクルアン
普段は日本国内の神社やお寺を巡ることの多い私ですが、今回はタイへやってまいりました。
タイに来た第一の目的は仕事。といっても、タイの仕事ではありません。
自宅で普段作業していることをただタイに持ってきただけという、気分転換に作業場所変えたような今回の旅。
平日の日中はカフェにこもりっきりで仕事。
夜はナイトマーケットでご飯を食べたり、フットマッサージをしてもらったりと満喫させてもらいました。
そんな作業場所変え旅の密かなもう1つの目的、それがタイのお守り『プラクルアン』を手に入れること。
タイでは9割以上の人が仏教を信仰してると言われており、多くの人が毎日お寺に出向き、参拝をしているみたいです。
日本のお寺とはまた違った魅力に触れることができ、とても居心地のいいタイのお寺。
そんな仏教の信仰の深いタイですが、多くの人が首からネックレスとしてぶら下げていたり車のバックミラーなどに下げているものがあります。
プラクルアンというタイのお守り。
日本では一年経ったら神社やお寺にお守りをお返ししますが、タイのプラクルアンはお返しはしません。
親や兄弟、友人や先輩などから譲り受けたりすることが多いようです。
ちなみに上の写真は全てプラクルアンです。
お寺を始め、マーケットの通り沿いとかにプラクルアンのお店まで出てたりします。
そんなプラクルアンですが、今回わたしはどうしてもいただきたい(タイでは「お守りをお借りする」というらしいです。)ものがありました。
ルアン・ポー・クーンというタイのお坊さんのデザインが入っているプラクルアン。
このお坊さん、実はかなりの高僧のようで『タバコを片手にヤンキーのような座り方をしてる姿』が特徴的なのです。
残念ながら2015年にお亡くなりになったそうなのですが、生前は実際にこの方から直接手渡しでお守りをお借りすることができたそうです。
なぜ、このかたのプラクルアンをお借りしたかったのかというと、あるエピソードを耳にしたからです。
タイのある工場で火事があり、多くの方が犠牲となったのですが、そんな中助かったかたが、ルアン・ポー・クーンのプラクルアンを身につけていたそうです。
タイではそういったエピソードのあるプラクルアンはとてもご利益のあるものと考えられ、価値も上がるみたいです。
高価なプラクルアンだと数千万の値が付き、コレクターまでいるそう。
転売とかそういうのをするわけではないですが、そういうエピソードなどを事前に耳にし、頭の中から離れないこのプラクルアンを是非手に入れたい。
きっと愛着が湧き、日々ありがたく大切にするんだろうな。とタイに飛ぶ前から思っていたわけです。
とはいえ、なかなかネット上ではどこでお借りすることができるのか手がかりがなかなか無く、唯一の手掛かりがルアン・ポー・クーンが生前建てたワットバンライというお寺もバンコクから250キロ離れており、なかなか行くことができない。
あてもなく彷徨い、もし出会えたら運命。
そんな気持ちでいました。
やってきたのは、アユタヤから少し北上したアントンという地域。
世界でも最大級と言われている大仏がいるワットムアンというお寺へやってきました。
バンコクから1.5時間から2時間ほど。
運が悪く(逆にレアなのか)、普段は全身黄金の大仏さまが衣替えをしておりました。
凄く迫力のある大きさですが、やはり全身黄金の大仏が見たかったではありますね。
少し残念な気持ちでお寺の敷地内を歩いていると、ありました。
プラクルアンを売っている露店がいくつも。
ちなみにバンコクでも何店舗か見たのですが1500パーツ〜とかそこそこの値段でなかなか手に入れることができていなかったのですが、
こちらの露店では、なんと100バーツぐらいからプラクルアンを手に入れることができます。(2019年3月現在では100バーツは日本円で約350円程度です。)
沢山の種類のプラクルアンを覗き込んでいると、見つけました。
本当にヤンキーのような座り方でタバコを持ってるデザインです。
ルアン・ポー・クーンさんのプラクルアン。このかたがデザインされているプラクルアンをここの露店だけでも5種類見つけることができました。
そして、この上の写真のプラクルアンが先ほど書いた火事の時に助かった方がつけていたものと同じデザインのプラクルアンのようです。
露店の方が親切に教えてくれました。(タイ語で)
値段を聞くと200バーツで譲ってくれました。
これは一期一会。運命の出会いだと感じ購入。
大満足のプラクルアン探しの旅でした。
一緒に来ていたフォトグラファー、編集者、ライターさんとも一緒に参拝。
ワットムアンにある鏡寺。とても綺麗で神秘的でした。
バンコクに移住をした、のちさん( @nocci_84)
偶然同じタイミングでバンコクに来ていた伊佐さん(@tomomi_isa)
プラクルアン探しの旅に付き合ってくれてありがとうございました。
仏の国、タイ。また来ますね。
撮影・執筆 :ほとけじま (@hotokejima)
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東京出身。7年間の沖縄移住を経て三重県津市へ。沖縄移住応援WEBマガジン『おきなわマグネット』元編集長。神社メディア『sanpai. 』運営。Webデザイン、マーケティング、他制作ディレクションなどを生業としています。年間200社ペースで全国の神社を参拝しております。