5/17 高橋泰城先生「英語論文の書き方」授業レポート

今日は、カーネマンの論文「Belief in the law of small numbers」について学びました。

Q,1から順に8までかけた数答えはいくつになると思いますか?直感的に、なんとなくで答えてください。
この問いと、同じ答えになることは自明である、8から1にかけて掛けた値を同様に質問すると、(先ほどとは他のグループに)先ほどの場合よりも大きな答えになる傾向があるそうです。
これは、いわゆる「アンカリング効果」で、簡単に言うとはじめの数字に影響されてしまうという効果のことです。

Q,新生児が1000人いる病院Aと50人いる病院Bとで、どちらが男女比60:40になりやすいと思いますか?

直感的に病院Aと答える人が多い傾向にあると言われています。
実際、サンプルサイズが大きい方が、50:50になりやすいことは広く知られていると思います。そのことから考えると、サンプルサイズが小さいほど、ここからずれやすいため、60:40には、病院Bの方がなりやすくなります。

一方で、この質問(少なくとも私が聞かれたとき)では、60:40に近くなる確率と自動的に思考の過程で変換していた気がしました。そうであればおそらく病院Aが該当すると思います。病院Bの方が揺れは大きくなると思います。

Q,偏りがないコインを3回振ります。1回目にオモテが出ました。残り2回はオモテとウラどちらが出ると思いますか?

この質問をされると、どちらもウラ、と答える人が多い傾向にあるようです。ウラとオモテ一度ずつ出ると考える人もそれなりに多いようですが、オモテが2回出ると答える人はかなり少ないです。
これは一回目のオモテが出たという結果に引っ張れられていると考えられますが、実際は、前の結果は無関係なはずです。もちろん、どれが答えかは毎回変わりますが、そのように感じてしまうのは私たちが持つ、「打ち消し合うだろう」と言うバイアスが原因だと考えられています。

20回振るとき、前半10回がオモテだったら、残りはうらがそれなりに出るだろうと感じますよね。
数が大きくなるほどそうなるように感じます。サンプルサイズが大きくなるほど等しくなると感じるからでしょうか。

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