ファインマン「計算機科学」6章量子コンピュータから読み始める人向けの補足:生成消滅演算子の導入
ファインマンが6章で、消滅演算子を|0>や|1>に作用させて見せているが、ここの計算過程は、コンピュータ科学(情報科学)には詳しいけれども量子力学にはなじみがない人にはわかりにくい(行間を埋めるのが大変)でしょう。そこで、以下にファインマンがおこなった計算過程を丁寧に記しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1684713034628-eZJnPgo7KD.jpg?width=1200)
以上で消滅演算子が|1>→|0>と変換し、|0>は0倍してゼロベクトルにしてしまうことがわかりました。ここで消滅演算子のエルミート共役をとって、生成演算子をつくってみてから、その生成演算子を|0>や|1>に作用させてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1684661094221-PBuN2QBYGu.jpg?width=1200)
以上より、「消滅演算子は|0>を0倍して|1>を|0>にする」ということ、また「生成演算子は|0>を|1>にして|1>を0倍する」ことがわかりました。
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