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【個人留学/2024】長期学生ビザ申請:大使館での手続きについて


はじめに

はじめまして、TAIKIです。
私はこのブログを始めるにあたり、まず初めにビザ申請について書くことに決めていました。本来、自己紹介から始めるべきですが、まずはこのことについて伝えさせてください。なぜなら私は、大使館でのビザ申請で

心臓がギューーーとなるような体験

をし、同じような思いを皆さんにはしてほしくないからです。

….とはいっても、今回の失態は、全て私の情報収集不足が原因です。きちんと書類が用意できていれば、大使館での手続きは、なんの問題もなく数分でサクッと終わるものでした。

しかし、如何せん大使館のHPはわかりづらいし、必要書類について丁寧に説明しているわけでもないし….とまぁ愚痴を言っても仕方ありませんね(笑)
なにも誰かにフランスに行けって言われたわけではなく、私が自ら好きで選んだ道ですから。フランスという国に惹かれてしまった以上、良いところも悪いところも全部味わい尽くして、フランスを全身で抱きしめてあげることのできる懐の深さと度胸を持ちたいものです….。話が逸れてしまいましたが

とにかくこれからの長いフランスへの旅を進めるにあたりビザ申請という入口の関門はストレスなく突破したいものですよね。

ここでは、Campus Franceでの手続きが完了していることを前提に、大使館での手続きの大枠ついて説明し、その後、必要書類に関して、皆さんが悩むであろう箇所に絞って話させていただきます。

最後に付録として、ビザ申請当日の私の体験についてお話します。
※このパートは、完全に個人的な失敗談を長々説明しているものです。息抜き程度に読んでいただけたら嬉しいです。


○ビザ申請の予約

まずはビザ申請の予約を取りましょう。予約は在日フランス大使館のサイトから簡単に取ることができます。必要なものは名前、生年月日、メールアドレス、電話番号だけです。

ここで注意!

フランスのビザ申請、夏の時期は大変混んでおり、1~2カ月先まで予約が埋まっているケースもあります。通常Campus Franceから合格通知をいただいてからビザ申請の予約をするという流れですが、合格をもらう前から予約を取ることを強くおすすめします!!

※ちなみに私は早めの予約を忘れてしまい、5月末に合格通知をいただいてから予約をしました。初めに予約をしようとしたところ、ビザ申請の日程が最短でも8月の上旬でとても焦った記憶があります。その後何度かサイトにアクセスしていたら、キャンセルが出たのか、7月上旬に予約を取ることができ、何とか助かりました。
早期予約を忘れた場合でも、諦めずにこまめに予約状況をチェックしましょう!

また交換留学生の場合、夏季繁忙期に当たる6月12日(水)~8月28日(水)は(2024年情報)、毎週水曜日9時~12時に交換留学生専用のビザ申請枠が設けられるそうです。例年、交換留学生にはこのような専用の枠が設けられるのでCampus Franceのサイトから最新情報を確認しましょう!


○France-Visasでビザ申請書の作成

私は2022年にフランスに交換留学をしたことがあり、その時は申請用紙に手書きで記入していました。しかし2023年よりFrance-Visasのサイトにて自身のケースに該当する必要書類リストを確認し、オンライン手続きを事前に済ませたうえで大使館に申請を提出する必要があるそうです。
※このことを知らず、ビザ申請当日に焦りまくった話は後半に載せております、、、

1.必要書類の確認

France-Visasのサイトにアクセスしたら、"Do you need a visa?"をクリックし、国籍、年齢、旅行の目的等の簡単な質問に答え、ビザの種類と必要書類を確認します。

2.France-Visasのアカウントを作成

"Start your visa application"をクリックすると、ログイン画面が表示され、その下の"create an account"からアカウントを作成することができます。

3.オンラインフォームに必要事項を入力し、作成されたPDFを印刷

"Créer une nouvelle demande dans un nouveau groupe"から必要事項を入力し、その後必要書類(形式はpdf)をアップロードします。入力が全て終わると、PDFファイルをダウンロードすることができ、申請書とFrance-Visasのレセピセ(Récépissé d'enregistrement)と呼ばれるバーコードが添付された登録証明書を印刷することができます。このバーコードで申請者の情報を管理するため、申請日にはこの2つを必ず持っていく必要があります。


○経済証明について

経済証明についてですが、十分な留学資金を持っていることを示すために、1カ月あたり最低615ユーロの留学資金の証明が必要となります。フランス政府給費留学生の場合は既にこの要件をクリアしているため経済証明を提出する必要はありませんが、奨学金受給のない私の場合、私費の場合または第三者が保証人となる場合の2つの方法どちらかで経済証明をする必要があります。
私は、自費で留学資金を賄うことはできなかったため、両親を保証人として経済証明を行いました。具体的な方法は、以下に添付したLapinさんの記事を参考にしてください!こちらの記事では第三者が保証人となる場合の経済証明について丁寧に説明されており、保証書の雛形まで用意されています。
※私は実際にビザ申請準備の際にこの記事を見つけ、こちらを参考に作成しました。

私が実際に用意した書類は、、
・親の銀行の残高証明(英文、€建て)
 ※受け取りに日数がかかる場合があるため、早めの準備が大切!
・保証書(Lapinさんの記事を参考に作成)
・親のパスポートのコピー

です。


○宿泊証明について

France-Visasのサイトからチェックすると必要書類は

・宿泊証明書(ホテルの予約、賃貸契約、ホストからの宣誓書)または
 宿泊施設の計画方法を詳述した学生からの説明書

となります。
私の場合、フランスの大家さんと連絡は取りあっていましたが、正式な契約は現地で直接行うため証明書を持っていませんでした。そこで、
ホテルを1カ月分予約し(後でキャンセルします)、そのホテルの予約書に加え、アパートの契約は現時点では確定していないため一時的な滞在先としてホテルを予約した旨、その期間中に長期滞在先を探す旨を記した説明書
を作成しました。
以下に実際に私が作成した説明書の雛形を添付しておきます。

内容は以下の画像の通りです。


○大使館での手続き


大使館での手続きは実にシンプル!(ちゃんと準備できていれば、、)

・入口で警備員にパスポートを提示。※この時予約を確認されます。
・館内で名前が呼ばれるまで待機。
・名前が呼ばれたら窓口へ行き必要書類を提出。
 ※France-Visasを通してオンラインで既に提出しているためか、確認作業 
  はすぐに終わります
・最後に申請料金を支払い、指紋を採り、顔写真を取って終了!

以上が大使館での大まかな手続きです。わからないことは大使館にメールで問い合わせるのも手です。私は何回か問い合わせしましたが、返信も早く、個人的には丁寧な対応だと感じました!


私の体験

ここからは私の失敗談となります。暇つぶしだと思って読んでください。

私は2022年に一度フランスへ交換留学したことがあります。その時はビザ申請書を印刷し、そこに手書きで記入したものを提出し、ビザを取得しました。そのため今回も同じような手順でやれば大丈夫だと簡単に考えていました。初めてのビザ申請の時は慣れない大使館という場所でとても緊張していましたが、2回目ともなれば怖くもない、慣れたもんだと高を括っていました。救いようのないアホですね、、
France-Visasのサイトへ行けば、オンラインで書類を提出することや必要書類など全ての情報が載っていましたが、前の通りにやればOKと考えていた私はきちんと見ずに準備を進めていました。
こんな状態で迎えた当日、大使館へ着き、窓口に呼ばれ、席についてまず聞かれたことは、、、

職員:交換留学生ですか?
:いいえ
職員:それではFrance-Visasでの申請は完了していますか?バーコードが印刷された紙も併せてご提出ください。
:???

私は一瞬にして固まりました。

バーコードってなんのこと?まってこれヤバイ?今ピンチ!?

職員の方は、丁寧に説明してくださり、バーコードで管理しているため手書きではなくオンラインで作成したものを印刷して持ってきてほしいと言われました。そして、、、

職員:オンラインでの申請は終わっていますか?

本音:いや、まったくできていません。ていうか今その存在を知りました。えっ!今回がダメなら次に大使館の予約が取れるのはいつになるの?大学には遅くても9月頭には行かないと登録が無効となってしまう。これはいよいよまずい、まずいぞ!フランスへの道が途絶えてしまう。考えろ…考えろ…とりあえずなんて答えるか、、、

:はいっ、終わっています!(大嘘)
職員:では印刷するだけですので余裕をもっても1時間あれば戻ってこれますね。この紙を渡すので10時10分まで戻ってきてください。これを見せれば再入場が可能です。

放心状態で大使館を出る私、右手には10h10と書かれた紙、猶予は1時間、
状況は絶望的!

だってオンラインの申請とやらを今から始めるんですから!!!

気分としては「やばいよ、やばいよ」と泣き叫びたいですが、本当にピンチの時って、声が出ないものですね。
「よし、やるしかないぞ、、タイムリミットは1時間、任務は困難を極める。まさにミッション:インポッシブル!!!
圧倒的ピンチなのになぜかこんなことを考えていました。焦っている気持ちをどうにか和らげよと本能的に反応した結果なのかもしれません。

とにかくwi-fiのある場所でパソコンを広げよう、いやwi-fiのあるカフェを探していたらそれだけで時間を取られてしまう。まずは座る場所を!
通り沿いを歩いていたら偶然ベンチを見つけ、とりあえず座ります


wi-fiはスマホから飛ばせば大丈夫だ!ベンチに座ってスマホとパソコンをデザリングし、France-Visasのサイトへ行きます。緊張した手つきで情報を入力していきます。そしていよいよ入力が終わり、残すは必要書類のアップロード!急いでファミマへ行き、書類をスキャンしてpdf化し、たまたま持っていたusbに保存します。
そのファミマには店内にカウンターと席が用意されていたので、そこで作業の続きを行いました。


まずは経済証明などは複数書類を一つのpdfにまとめなくてはいけないので、「pdf結合 無料」と調べて出てきた一番上のサイトを開いてpdf書類をまとめます。そしてなんとかアップロードも終わり、オンラインでの申請は完了!あとは印刷するだけです。とはいってもタイムリミットまで残り20分を切っていました。


usbに印刷する書類データを入れ、いざプリンターへ印刷開始!
心臓はバクバクしながらもなんとか間に合いそうだという安堵が生まれていました。

しかしプリンターから出てきた書類をみて驚愕!!
申請書の枠と入力内容がずれている箇所がいくつかあったのです、、、
おいおい待ってくれよ、ここまで来たのに、、

とにかくプランBを考えなくては、usbからの印刷が原因だと考え、ファミマのネットワークプリントというアプリをインストールし、スマホからの印刷を試みます。しかし結果は変わらず、申請書の上半分の記入内容が枠からズレていました。小さなずれならともかく、もう申請書の右端に国籍やらパスポート情報が印刷されている。大幅なズレ!!!
残酷な現実に打ちひしがれていましたが、時計を見たら10時ちょうど。

残り10分。
本格的にミッションイン:ポッシブルになってきました。
もうこれで提出するしかない
!!

10h10と書かれた紙を握りしめ、大使館へ向かって走りました。私の脳内の妄想ではこんな感じ↓ですが、

実際は炎天下に冷や汗をかいて、青ざめた顔をしながら走る男、実に情けのない姿だったでしょう、、、


ギリギリ間に合い、いざ戦場に再入場!不安の中待っていると、「どうぞ~」と声を掛けられる。

:あの、印刷してきたのですが、記入内容が枠からズレてまして….
職員:大丈夫ですよ~ズレている部分だけ手書きで書き直してください

予想外の返答に拍子抜けしました。あ、そんな感じ!?
かなり厳しい対応をされると考えていましたが、めちゃくちゃ親切な対応でその後も淡々と手続きが進み、無事終了!

とはいっても、これで本当にビザが取れるのかかなり不安ではありました。ベンチで焦りながら入力していたため、もし何か間違いがあればどうしようと考えていました。まぁでも、とりあえず何とか今日はやり切った。おそらく結果は2~3週間後に来るからそれまではあまり気にせずに留学の準備を進めよう!帰りの電車に揺られながらそんなことを考えていました。

その2日後!

なんと私のパスポートがゆうパックで送られてきました。
流石に早すぎないか、もしかして、、、却下なのか、、、と思いましたが、開けてみるとパスポートにはしっかりと長期ビザが貼られていました!!

歓喜!!!!!

こんな事ってあるんですね、フランスは遅くなることはあっても早くなることはないと思っていましたが、、にしても早かったです。

こうして私の波乱万丈なビザ申請の話はハッピーエンドをもって終わりました。
ここまで読んでくれた皆さん、本当に長々とお付き合いくださりありがとうございました。
こんな私でもなんとかビザを取得することができました。皆さんにはもっとスムーズでスマートなビザ申請ができますよう入念な準備のもと大使館へ向かうことをお勧めします!

それではAu revoir!

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