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“誰でもできるスポーツ”を辞めた話

“誰でもできるスポーツ”って謳い文句聞いたことないですか?
私もよく使っていました。
車いすハンドを紹介するときに、「老若男女障害の有無関係なく誰でもできるスポーツですよ」
と言っていました。そのときは疑いもなく。

でも車いすハンドボールって、実際のところ車いす漕げないと難しいし、ボール取れないと難しいし、投げれないと難しいし、、、。
健常者だったりの、いわゆる「下手くそ」ではない、障害特性としてプレーできない人っているなーと思った(気づいた)瞬間がありました。
現実問題として、“難しい”じゃなくて“できない”人っているんですよ。そこから無意識のうちに目を背けていただけで。

それを気づいてたしまった以上、“誰でもできるスポーツ”と言ってしまうのはいかがなものかと思うようになりました。

なので、私は
誰でもできるスポーツ“と言うのを”やめました

で、そこから
多くの人ができるスポーツ
と、言い方を変えました。

でも、“誰でもできるスポーツ”を諦めた訳ではありません。
多くの人ができるスポーツの、「多くの人」をなるべく「誰でも」に近づけたいんです。

「できる」って色んな捉え方があると思っていて
その、「できる」を増やせば「誰でも」に近づく思っていて。
(いやーほんと毎回思いますけど、自分何言ってるんでしょうね)

例えば、
足遅い人が短距離走を選ばないように、
線の細い人が相撲を選ばないように、
音痴な人が歌手を選ばないように、
自分の能力やセンス、特性に合わない種目を選んでも成功しないように、
車いすスポーツも同じように、自分に合わないスポーツで成功はしないけど
誰でもスタートラインに立てる環境は大事だと思うので、

これからも“誰でも”できるスポーツを目指して“多くの人が”できるスポーツの普及に取り組んでいきたいと思います。

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