平和ダイアリー　1日目　ことはじめ

いまわたしは車の後部座席にいて、iPadを広げてカタカタとこれを打っている。あんまり考えずに、書いてみよう。なんか、すごく手が、書きたい気持ち。動きたがっているから、打てて嬉しい。昨日はすごくいい夜だった。叔父の四十九日が今日なので、久しぶりに実家に帰ってきたのだ。実家には、帰りたくないなあという思いのほうが強くて、疎遠になっていたのだけど、昨日は久しぶりに帰りたくなった。大体嫌な気持ちになるか、色々と言われて凹むのだけど、昨日はすごくはつらつとした気持ちで両親と接することができたし、いっしょにごはんを食べたり、ビールやワインを飲んだり、最近あったこともいろいろ話した。お互い、大人になった感じがするのだ。干渉しすぎない、絶妙な距離感が親子には必要だと思うのだけれど、それが少しずつ、できるようになってきた気がする。ちょっと前までは、あまりにも近くにいすぎて、一度完全に両親のいない世界を体験したかった。離れて、自分の土台が別のところにしっかりできたから、こうやって堂々と笑顔で会えるようになったので、それもいい期間だったんだと思う。ママは、失敗したときに、こうすればよかったかな、こうしてたらこれもできたのに、こんな気持ちにならなくて済んだのに、って、具体的な部分を想像して口に出すのに多くの時間を使っている。いろいろ心配しすぎていて、よく、ため息をついている。相手の気持ちも、ほんとうにそうかどうかなんてわからない。だから、なるべく母が失敗しないでいられるように、一緒にいるときは気をつけている。でも、わたしはとっても楽観的だから、時間も遅れるし、たのしいことや美味しいことはいまやりたい。そのあたりがかなり違っているので、ママをいらいらさせてしまうことを平気でやっているようだ。前までは、これを嫌だなあって思っていたけれど、いまは、とても不思議な気持ちでそれを眺めている。身内ではなく、他人を見ている時のような気持ちで。他人であれば、そういうキャラクターの人なんだな、そのうえでどう接したらハッピーかな、って考えられる。そんなふうに距離を保って、両親とも仲良くなりたい。いまはそんなふうに感じている。こんなふうに文字を打ちたいとおもってiPadを広げるきっかけになったのも、わたしが朝パン屋さんに寄りたいと言ったおかげで、到着が遅れて、ピックアップする予定だった親族をピックアップできず電車で来てもらうことになっってしまって、車内にきまずーーい空気が流れてしまったからなのだけど。。9時になって、「ポーン」とゴンチチのラジオが始まってくれたから、ちょっと良くなったのだけど。さっきまで超ご機嫌でしゃべりまくっていただけに、気まずい。とりあえず、少しの間静かにしていよう。さっきの話だけれど、誰かにずけずけ言われることが辛いなあって感じたら、まずは自分の国を築くことだ。自分の国が、ほかのところに独立してできれば、すごくラクになる。前は嫌だと感じていたことも、感じなくなる。おもしろくなってくる。自分が、大好きで、休まって、安心できる、独立した国をつくることで、解決される人間関係がいっぱいある。

昨日のお昼も、すばらしいことがあった。今日からけいごが栃木でライブをするというので、私は行けないから、おうちでふたりきりでライブをしてくれた。今日やるつもりの6曲を、部屋を閉めきって、扇風機を回して。いつも隣の部屋で聞いているけれど、こうやってちゃんと歌ってもらうのは実に久しぶりだった。前半の3曲は、わたしも知っているうた。後半の3曲は、あたらしい曲を聴かせてくれた。なんだか、とてもよかった。歌を歌っているよりも、ナチュラルで。喋っている延長線上にあるような軽くて、ちょっと粗雑さもあって。すごくかっこいいなと思った。前半は、そんな感じ。後半は、すごくメッセージ性があって、胸に、直接、響いてくる。なんなんだろう、ちょっと政治性、世の中の、痛みも、苦しみも。初めてみるけいごだった。いまのけいごは、二分されるなと思った。すっごい変な妖怪みたいな存在感で笑わせてくるときと、大真面目に世の中にメッセージを訴えかけるアーティストのときと。前者は、空中に浮かんでいてどこかへ飛んでいってしまいそうなとき、後者は、どっしりとすわって、ギターを一音一音切実にかき鳴らしているとき。いまのけいごは、どちらもあるのが、すごく魅力的だなと思った。一緒にガザのドキュメンタリーを観あさっていたときにできた曲と、さいきんの都知事選の期間にできた短い曲と。すごくよかったから、聴いていて、ぼろぼろ涙が流れたよ。特別な時間をありがとう！いまごろ、友だちの車で栃木に向かっているかな。

さて、私は平和のことを考えたくて、noteを書いている。ちょうど一週間後の土曜日に、友だちが企画するSlow Beat Gardenというイベントに登壇することになっていて、平和活動について対談する機会があるのだ。知識ではなにも貢献できないけれど、わたしには体験がある。ほんとうに伝えたいことを、自分のなかだけではしっかりわかっておきたいから、いま出せるすべてを感じていたいから、こうやって毎日平和について思ったことを書いていくnoteをやっていこうと思う。今日がその一日目！いま書きたいのは、最近の日記が、読み返してみたらかなりおもしろかったから、その一部を公開してみようって思ってる。都知事選の期間に考えたこと、けいごや周りのみんなに相談にのってもらったこと。けいごと交わした言葉たち。そんなことを、記録しておこうかなって思っているよ。

2024.7.6（土）ムラチナオ