サッカーから学んだこと
僕は小学1年生〜大学4年までの16年間サッカーをしてきた。社会人になるこのタイミングで1度サッカーとは離れることにしたので、サッカーから学んだことを言語化してみようと思う。
サッカーから学んだことは本当にたくさんある。その中でも、15〜16年目でやっと気づいたことを今回書こうと思う。
それは努力の方向性を考えることだ。
高校生ぐらいまではガムシャラさだけでなんとかなった。ただ、大学サッカーになるとガムシャラさだけでは試合にまったく出れなかった。
ポケモンのレベルアップを考えてみてほしい。
最初の方は、経験値を積めば積むほどレベルアップする。ただ、だんだんと成長曲線が鈍化する。
これは、サッカーでもだいたい一緒だと思う。最初の方はやればやるだけ上手くなる。ある一定レベルまでは努力量次第だと思う。
大学サッカーになるとレベル90を超えた選手達の集まりになる。ある一定レベルまでみんな努力してきた人達の集まりだからだ。
大学サッカーでは、あいつの方が試合出てるけど自分の実力が負けてるようには思わない、といった現象がよく起こっているんじゃないかなと思う。
僕もそう思うことがよくあった。あいつに負けてるとは思わない、けど大幅に自分が優ってるとも思わない。
じゃあ、どうやったら試合に出れるのか?
その解決策の一つに武器を磨くというのがある。
武器を磨けとはよく言われるが、このことをもう少し深掘りしてみたい。
武器を磨くというのは、できないことを決めるのとセットであるように僕は思う。
アスリートにとって、できないと決めるのは美学に反するかもしれない。たしかに、限界を決めないことは大切だし、限界を決めなかったからこそ見える世界があることもわかっているつもりだ。
しかし、サッカー人生の終わりが見えている大学サッカー選手には、そんなリソースはない。
なぜ、そんなことを言うかというと、できないことを決めることにメリットがあるからだ。
そのメリットは裏切りの回数を減らせるということだ。
僕はスピードという武器があったが、ボールポゼッションが苦手だった。このことを自分で理解し、仲間にも自分の特徴を伝えてからは、裏切りの回数が減った。
裏切りとはどういうことか?
繋ぐの上手ですよという選手がビルドアップでミスをするのと、
繋ぐのは下手ですという選手がビルドアップでミスするのでは、
周りの選手がうける受ける影響はまるで違う。
前者では、切り替えが遅くなるのに対して、後者ではある程度みんながミスに寛容なメンタルになってるため、素早く切り替えができる。
自分の特徴を理解して周りに伝えておくことで、周りに助けてもらうことができる。
自分の特徴を理解して、武器を作ること。そのための努力をすることが大切だということをサッカーから学んだ。
もちろん、自分の特徴を理解するまでは努力量が必要で、最初はガムシャラさが大切だということは忘れてはいけない。
明日から始まる社会人生活もまずはガムシャラに、
そして、ガムシャラにやりつつも戦略的に成長していきたいなと思う。
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