【初心者むけ】ギターを弾く際の姿勢について --楽器の扱い方篇
はじめまして。
どうも、ギター演奏家や講師を行なっております、むらかみたいちと言います。普段は都内でジャズ系の演奏を行ったり、ギターを教えたりしています。
さてさて、音楽教室を頑張って作っていこうかと決めてみましたので、誰かにお伝えしたことを一旦は自分のメモ代わりに投稿しまくっていこうと思います。
今回noteを始めるにあたり一通り教則本や動画の類をいろいろと拝見した結果、「これはこうしましょう」だけ伝えるのはNGにするという自分ルールを課していきます。
たとえば、
▪️ピックの持ち方は、これが正しいです!
▪️ダウンストロークの際は手首に力を入れずに弾きましょう!
▪️左手は親指にしっかり力をいれて弦を抑えます!
などなど。
まあ、結果としてそうなるのは経験者の方は概ね理解できると思いますが、特に楽器を始められて間もない方々とお話ししていると、「言ってることはわかるけど、なんで!?」「どうやったらそうできるの!?!?」みたいなご意見をチラホラ聞いたりします。
なので、こちらのnoteを通して楽器の扱い方、演奏の方法などについて「◎◎はこうしましょう!なぜなら」といった理屈込みの解説、および練習方法を文章のみで解説していこうと思います。あえて写真などを載せないのは、おもに自分のタメでもあるのですが、音楽という抽象的な概念を伝えたり、自分の中に落としこんだりするのに、必ずそのすべてを「言葉で理解する」というプロセスが必要になるからだと考えています。「ここにグッと力を入れて、シャッと弾く」でうまく行けば理想なのですが、まあ難しいのですねぇ。
というわけで、記念すべき第一段はタイトルの通りですが、
「ギターを弾く際の姿勢について」でいってみます。
背筋をまっすぐにした姿勢について
あるあるですが、結果としてそうなっていきます。ただし、それは「ある程度指板(しばん)を見なくても、コードを抑えられるようになっていれば」の話だと考えています。いざギターを手にとって、コード表を見ながらトライして頂ければわかると思いますが、開始初日でそんなことは、普通に無理です。
練習中、どうしても猫背になってしまう理由
まず猫背になってしまう理由についてですが、これは指板を覗きこんでしまうが故に、身体に対してギターボディのトップ(アコギ:穴が空いている面 エレキ:ピックアップがついている面)が上を向いてしまうからです。いきなり、非日常な指の動きをこんなほっそい指板の上で構成するなんて、まあ容易ではないんですよね。
しかしその状態に対して、「目の前に聞いてくれる人がいるつもりで、ギターをまっすぐ立てていきましょう!そうすれば姿勢がよくなります!」というだけのアドバイスをしてみても、「いや・・・」となるのではないでしょうか。
そもそも、なぜ猫背にになるとよろしくないのか
上記の通り、目の前の人に対して・・・的な話もあるにはあるのですが、ギターを始めた直後の方って、誰かに向けて演奏する機会とかいきなり作るんですかね。多分ですけど速攻でライブ予定を立てる方はごく少数かと思いますので、猫背が及ぼす影響について、以下に僕の考えを記載していきます。
猫背がNGである理由は、結局「左手のコード(和音※1)の押さえ方がうまくいかない、具体的にはコードを押さえるネックの裏側にある左手親指が、指板上の指に対して適切な位置に来ず、力が入れられない」からです。コードの押さえ方を必死で覚えようと思うあまり、ギターのボディが身体に対して垂直にならず、最終的に音が上手く鳴りません状態になるわけですね。悪循環です。
(※1 和音:二つ以上の音の重なり。ギターでいうとジャ〜〜ンとなるやつ。ピロピロとメロディを弾くのは単音。一音だけ鳴ってるやつですね)
それでも猫背になっていくものです
上記の内容は一旦、「なるほどねぇ」と思いながらコードを覚える練習をしていただければと思うのですが、おそらく30分くらい練習を続けるとまたボディトップが上を向いてくると思います。なぜなら、一つのコードだけを練習するということがほぼないからです。コードとコードが移り変わるコード進行の練習をしていると、ついつい指板を覗きこんでしまいがちです。
対処法
これは意識の話でしかないですが、一度指板上でコードを押さえたらギターボディを垂直にして、正面を向いて鳴らす。もし上手く鳴らなくても、身体とギターは正面を向いたまま親指の位置をズラしてみて、左手の押さえ方を工夫してみる。で、違うコードに移る際には、初めは指板を覗きこんでもいいですが、いざ鳴らすタイミングでギターの位置と自分の姿勢を確かめる。そうすれば、左手の手元を見ずにコードを押さえる練習になり、それがまた背筋が伸びたよい姿勢へと繋がっていくでしょう。とっても地道極まってますが、これが良さそうだと今のところ考えています。(もっと良い方法が見つかれば、そのタイミングで更新します)
まとめ
▪️左手を覗き込みすぎるが故に、猫背ギターになる
▪️猫背ギターは、左手コードの押さえ方をより難しくする
▪️なので、左手を押さえたら「ギターを垂直にして」から鳴らす
をやってみてください。
こう書いてみましたが、自分のちょっとしたクセが、気づかないところで変な作用を及ぼしているのがわかると思います。物理的な話なので、仕方がないですねぇ。
こんな感じで色々と書いていこうと思います。ネタ、無限にあるな・・・。
もし個人的にレッスンを受けてみたいなどございましたら、taichi.m.pgt@gmail.comへご連絡ください。1時間5000円で、練習方法や練習曲などをお伝えしていきます。ではでは。
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