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大麻と愚行権

愚行権という言葉をご存知だろうか?これは読んで字の如く、愚かな行いをする権利であり、日本では20歳以上で飲酒や喫煙を愚行権(実際にはそう明記されてるわけではない)として認められている。

ただ「何故わざわざ愚行権を認めらければならないのか?本人のためにもならないのだからなんでも規制するべき」と考えている人も多いのではないかと思う。

しかし、一切の愚行権も認めないとなると就寝時間、起床時間、食事の内容等を国家に決められ、守れない場合は罰せされるということが起きる可能性がある。つまり、本来は自由なはずの個々の人生を国家に預けることになるのだ。確かに、効率的な生活を送れそうであるが、ほとんどの人はこれを望まないだろう。よって、ある程度の愚行権は必要なのである。

大麻の害はエタノール(酒)やニコチン(タバコ)と比較しても有害性や依存性が相当低いことが証明されている。しかし、日本では酒もタバコも合法であるにも関わらず大麻は違法である。

もちろん、覚醒剤等のハードドラッグは極めて有害性や依存性が高く、個々の自由に任せれば、多くの人の人生を破滅させることになる。だから、それらが愚行権の範疇に収まらず、違法となっていることには異論はない。ただ、愚行権の観点から鑑みるに酒とタバコが合法で、大麻が違法となっていることはジレンマを抱えてると考えざるを得ない。

愚行権以外の観点からも税収、産業の拡大等の経済的な利点もあるのだから、近い将来に日本でも大麻が合法化されることを願う。

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