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高校・大学に通う意味

日本に於いて義務教育は中学校までだ。建前上は高校以降は学ぶ気がある者が、任意で通う事ができるとされている。ただ、実態としては「高校も義務教育のようなもの」「大学も経済的な余裕があるのなら進学するべき」との考えが現状の風潮である。

しかし、そのような風潮の中で高校以上の学校に進学した者の内、本来求められる学力を身につけている者は2割程度に過ぎないだろうと、主観的ながら感じている。高卒の学歴を持つ者は「本来ならば」文系なら歴史や政治について高度な理解が求められ、理系なら微分積分の計算もできて当然だ。無論、現状では残念なことに、ある程度のレベルの大学に進学する者に限られている。大卒はもっと悲惨だ。本来は大学で高校より難易度が高く、より専門的な学問に励む事ができなければならないが、現状、大学は単なる「就活予備校」に過ぎない。「単位を取って卒業だけできれば、それで大学は用無し」と考える学生が大多数なのだ。

要するに、就活を有利にするために学歴が欲しいだけなのだ。本格的な学問に励みたいと考える者など極少数だ。特にFラン高卒、Fラン大卒の学力は中卒と大差ない。

ここで上記のような望ましくないことが起こらないようにするための、画期的なアイデアを思いついた。それは「全国共通の基準を設けて、高校卒業の難易度を高くする」ことだ。共テ4割程度が目安でも良い気はする。

予め、高校卒業の難易度が高いことを知っていれば、やる気のない者はそもそも高校に入学して来ないはずである。もし仮に入学しても共テ4割取れるまで卒業させないとなれば、その内諦めて退学するだろう。こうして高卒のレベルの確保に成功すれば、Fラン大学も存在しなくなることは容易に想像できる。

これでは世の中が中卒だらけになってしまうと危惧されるかもしれない。しかし、それで良いのだ。改革のせいで、中卒になってしまう者は高卒や大卒の皮が剥がれるだけで、中身は中卒と変わらないのだから。

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