聖域デルバー あれこれ

初めまして大河と申します。

特になんの実績も無いですがグリクシスデルバーについてつらつらとしたためようと思います。

この度、私が記事を書こうと思ったのは、KMCITに出場し結果を出して世の中に披露しようと考えていたのですが、結果は惨敗でした。調整の為費やした中で思いついた感想や、色々と試行錯誤した事を自分のメモ代わりに書き残したいと思います。

(書くペースが遅すぎて結構な時間がたってテーロスが発売されてしまいました)

調整過程の私個人の考え、採用理由の感想を書いていこうという記事です。全て書き連ねるには文才も実力も無いので目を通してくださった人の手助けになれば幸いです。

リスト

メインボード(60)
土地(19)
4《不毛の大地》
2《溢れかえる岸辺》
2《霧深い雨林》
2《汚染された三角州》
2《沸騰する小湖》
3《Underground Sea》
3《Volcanic Island》
1《島》
クリーチャー(13)
4《秘密を掘り下げる者》
3《戦慄衆の秘儀術師》
2《若き紅蓮術士》
2《グルマグのアンコウ》
1《厚かましい借り手》
1《疫病を仕組むもの》
呪文(28)
4《渦まく知識》
4《思案》
4《稲妻》
4《目くらまし》
4《意志の力》
2《思考掃き》
2《思考囲い》
1《致命的な一押し》
1《呪文貫き》
1《呪文嵌め》
1《苦花》 

 サイドボード(15)
3《紅蓮破》
3《虚空の力線》
1《厚かましい借り手》
1《疫病を仕組むもの》  
1《思考囲い》
1《削剥》
1《悪ふざけ》 
1《無のロッド》
1《冬の宝珠》
1《神秘の聖域》
1《悲劇的教訓》

デッキリスト解説

直近で使用しているリストです。75枚そのままでこないだ行われた、MF名古屋のサイドイベントのニッセンレガシーにもこのリストで出場しました。

メインボードで特徴的な部分は

・《騒乱の歓楽者》では無く、《グルマグのアンコウ》

・追加のキャントリップ枠が《思考掃き》2枚

・メインに《疫病を仕組むもの》と《苦花》の採用

・追加のカウンター枠が《呪文貫き》と《呪文嵌め》

・《島》

こうして書き出してみると多いですが、この五点が特徴的な部分となっています。それぞれの部分に関しての解説をしてきたいと思います。

~なぜ《グルマグのアンコウ》?~

もともとイチカワユウキさんの思考掃きデルバーが大好きなのもありますが、最近主流の《騒乱の歓楽者》型(以下歓楽者型)のデルバーを触ってみて気になった点が多く、それならば歓楽者型の良い所だけ美味く取り入れようと試行錯誤しました。

気になった点としては、《騒乱の歓楽者》のキャストするタイミングが遅く一枚盤面に出て3枚引いても間に合わない。《グルマグのアンコウ》より《戦慄衆の秘儀術士》との兼ね合いが悪く感じた。4枚目の《Volcanic Island》を採用するため、所謂”土地ハメ戦略”に対してのガードなりケアが難しい。他の色(UR、RUG)デルバーに対してアンコウの方がマウントを取りやすい。

こういった点から、《グルマグのアンコウ》二枚にしようとなりました。もちろん《グルマグのアンコウ》にも悪い点はいくつか存在しますが、それを差し引いても《騒乱の歓楽者》よりも慣れ親しんだ思考掃きデルバーに寄せようと思いました。

~追加のキャントリップ枠問題~

《グルマグのアンコウ》を2枚だけ採用するので《定業》では出来ない2t目《グルマグのアンコウ》キャストを容易にしてくれる《思考掃き》に変えよう、《戦慄衆の秘儀術士》との兼ね合いも良く、《秘密を掘り下げる者》の誘発や《渦まく知識》との噛み合い、そして時には相手を対象にとって、トップの積み込んだカードを落として妨害じみた事も出来る《思考掃き》の方に軍配が上がり《グルマグのアンコウ》の枚数と合わせて2枚採用をなりました。

余談ですがサイド後の対処札を比較した時に、概ねほぼ同じに見えて《騒乱の歓楽者》方が対処されやすい環境という事もありました。《水流破》 や《青霊破》の存在がどうしても気になり、この二枚だと最悪スタック上で処理される可能性が少なからずあり、それならば盤面に着地しやすくて、除去耐性もある方を選択したという側面もあります。

~メインに《疫病を仕組むもの》と《苦花》の採用~

この二枚のメイン採用理由に関しては簡単で、単純に強くて苦手とされているマッチに対して有効に働くからです。《疫病を仕組むもの》は主だったデッキとして先ず、デス&タックス、BGデプス、アルーレン、他の色のデルバー、そしてどの形のミラクルデッキに対しての一定の仕事をしてくれます。もちろんタフネス1の生物を多数採用しているデッキ(エルフなど)にはクリティカルなのは言わずもながですが。あとはマナコストがシングルシンボルなのもいいですね、シングルシンボルのお陰でかなり立ち回りが楽になります。(このシングルシンボルの観点は、他のカード選択にも重要視しているので基本的には青以外は全てシングルシンボルで纏めています)

《疫病を仕組むもの》をメインで取ることの利点その2は、タフネス1のシステムクリーチャーや横並びするトークンたち、最近流行りのというか定着した《氷牙のコアトル》 や《悪意の大梟》等の《グルマグのアンコウ》と相打ち出来る接死持ち生物たちを、損すること無く除去出来る点です。5点が1回でも相手に与えられるかどうかはこのデッキではかなり重要です。かつ、これらの生物は複数枚採用されている事が多く、もしかしたら手札でだぶついてしまう可能性も生まれ、そのテンポ差でゲームを優位に進めれる事すらあり得るのならばサイドに2枚より、メインサイドで1:1で散らすほうが理にかなっていると考えているからです。除去の節約を兼ねながら生物カウント出来る凄いやつですね。《疫病を仕組むもの》は、今グリクシスデルバーにする最大の要因の一つといっても過言では無いでしょう。

~《苦花》に関して~

普段サイドに1~2枚採用されている事が多い《苦花》ですが、僕はこのカードがMTGのカードの中でも特別好きなのでメインです。青白系のコントロールに対して鬼のような強さを発揮しますし、墓地への依存度が高いデッキなので、墓地に依存しない単独で機能する《若き紅蓮術士》 という捉え方で使用しています。《死儀礼のシャーマン》が使えたあの頃からメインから抜けたことが無いくらい、このカードを好きで信頼して使用しています。強い。

~追加のカウンターの取捨選択~

一般的なデルバーデッキの追加のカウンター枠だと、《否定の力》と《呪文貫き》を合わせて1~3枚ほどが多いですが、現状のメタゲームだと《否定の力》よりも、《呪文嵌め》のがいいな~って思うことが多々あったからこのようにしているだけです。すごくこの枠はころころ変えますがだいたい《呪文貫き》と何かの組み合わせが多いです。メタゲームとサイドカードの兼ね合いで本当に良く変わるので、《否定の力》はもちろん、《神秘の論争》などが候補に常にあります。今は《死の国からの脱出》系デッキ、ミラクル系、デルバー同型を鑑みて《呪文嵌め》にしています。レガシーというフォーマットにおいて、2マナの致命的なカードは常に存在するので腐ることが少ないので現状は生物にも当たる《呪文嵌め》かなってレベルです。《呪文貫き》はデルバーデッキの名刺みたいなものなので使いましょう。

~島~

グリクシスデルバーだけで無く3色デルバーの弱点として、土地基盤の脆弱性が有名ですが。島というより《冠雪の島》を1枚とることでかなり改善されます。しかし1枚で別に積極的にフェッチランドから持ってくる事は少ないです。なので僕は好きなイラストの島を気分で使ってます。おしゃれしたいやんの精神です。基本地形があるだけで事故率も軽減され、《血染めの月》、《基本に帰れ》等で簡単に負け~が多少改善されるので4枚目のどちらかのデュアルランドより圧倒的に島をおすすめします。(本当に氷雪土地じゃないと損をするよって事があるならこっそり教えてください。)

この5点がメインボードにおける特徴的な点ですね。サイドボードは自分で言うのは恥ずかしいですが、かなり特徴的だと思いますので説明します。

《外科的摘出》ではなく《虚空の力線》

《虚空の力線》はマジ?僕もかなりの期間そうだと思ってましたが、いざ使ってみるとおおマジでした。ついでに《死の国からの脱出》デッキの台頭もあり、大マジどころかこっちのが良いぐらいになりました。元々はリアニメイト系や台頭しつつあった《湖に潜む者、エムリー》が入っているウルザデッキ、そして《甦る死滅都市、ホガーク》系に対してのキラーカードとして採用していましたが、勝手にメタがすり寄ってきてくれたので力線のがオススメです。枠の都合と後述の無のロッドとの兼ね合いで3枚となりました。力線マリガンは、ひたすらサイド後で練習して各アーキタイプごとに何回していくのか先に決めておく事が大事です。

《紅蓮破》

よく《紅蓮破》2枚で《赤霊破》1枚と散らしてあることが多いですが、《若き紅蓮術士》を使用するデッキならば散らす必要は無いと、個人的にですが信じているので3枚にしています。

《厚かましい借り手)

説明不要なぐらいのパワーカードですが前述の《疫病を仕組むもの》との兼ね合いで《厚かましい借り手》もメインサイドで1:1となってます。慣れていても、デルバーの変身誘発確認で捲りそうになるので注意しよう。出来事のトークンもきちんと使って忘れないであげよう。偶に忘れられてたりするのと、揉める原因を減らせて一石二鳥です。

《疫病を仕組むもの》

理由は前述の通りです。使いだしてハマって来ると種族、職業を覚えるのが楽しくなってきます。

《思考囲い》

説明不要の最強ハンデス、《戦慄衆の秘儀術士》で使い過ぎるとライフがすっごい減るので注意しよう。《夏の帳》を恐れない帳はソーサリータイミングで降ろさせましょう。

《削剥》

定着した置物破壊兼生物除去、2枚採用が多いですが後述の《悪ふざけ》との兼ね合いで1枚。

《悪ふざけ》

普段遊んでいる環境がアレなだけなのかも知れませんが、チャリス系が多く《罠の橋》連打で負け等をどうにかしてくれるやつです。アーティファクト愛好家たちからは、ふざけんのもいい加減にしろ!!!やって良いことと悪いことがある!!!!!!!ってよく言われます。こっちのセリフですね。魂の殺人、ダメ絶対。発掘が付いているので各種キャントリップと絡めて、《グルマグのアンコウ》の探査コストを手助けしてくれます。ファクトランドも割れる事を覚えておくと偶に役に立つ。

《無のロッド》

《死の国からの脱出》デッキの心臓は《ライオンの瞳のダイアモンド》なのでこれで止めてあげよう。《虚空の力線》を3枚にして《無のロッド》をとる理由が概ねこれ。複数枚貼った《虚空の力線》が《残響する真実》で戻されたら悲しいので、《無のロッド》で心臓を止めてあげて万全に勝とう。ついでにデス&タックスや《大いなる創造者、カーン》が採用されているデッキ、ペインター等が置けると、かなり楽になるので苦手な方は《無のロッド》オススメです。当然、ファクトランドからはマナは出ない。

《冬の宝珠》

対青白系最強の古代兵器、おもむろに貼るだけですっごい嫌な顔されます。全力で通して、全力で守る事を心掛けましょう。僕は青白だけでなく、メインでマナを使いきる事が多いデッキや、土地を伸ばして行動回数を増やすデッキに対しても積極的にインします。《グルマグのアンコウ》の完走ペースにも大いに寄与してくれるので、本当に強いカードです大好き。このカードを盤面に出す事を前提としているので、自ターンにマナが多く必要な《否定の力》では無く、より軽い上にマナを要求する《呪文貫き》にしている側面もあります。デッキは75枚で完成されているって言葉が身に染みてわかるカードですね。

《神秘の聖域》

歓楽者型を触ってみて一番関心して取り入れた要素。デルバーデッキの《瞬唱の魔道士》といっても過言ではありません。《目くらまし》との相性は言わずもがな、上記の《冬の宝珠》戦略を取る時は土地が4~5枚置くことが大いにあるのですごくお世話になります。フェッチランドからサーチ出来ることもあり後述の《悲劇的教訓》だけで無く、各種呪文を再利用するだけでも充分に強力です。追加の色マナソースとしても、一定の役割を持てるのでありとあらゆるマッチアップにおいて、サイドインすることが多々あります。グリクシスデルバーだけでなく、URデルバー、RUGデルバーなら採用してもいいのではないでしょうかと思います。可能性の塊。

《悲劇的教訓》

《神秘の聖域》でどえらい事が起きるスーパーオタクカード。歓楽者型では《苦い心理》が一般的ですが、以下の点が気になり《悲劇的教訓》となりました。

・ライフリソースの管理が難しい。

・ソーサリーなので下準備に隙が出来る。

・《目くらまし》とのシナジー前提なので噛み合わないと微妙。

この三点が非常に気になりTwitterのタイムラインで見かけた《悲劇的教訓》を試してみたところ。

・ループ開始が早い、下準備が楽、《若き紅蓮術士》と噛み合うと凄い勢いで盤面が埋まる。

・青いカードなので《意志の力》のピッチコストに出来る。

・ループ自体はソーサリータイミングだとしても介入しづらい。

・《神秘の聖域》を戻さなくても《グルマグのアンコウ》や《戦慄衆の秘儀術士》との多少のシナジーがある。

・《思考掃き》で墓地に落ちても気にならない。

これらの点が非常に気に入りこちらを採用しています。是非お試しあれ。

と特徴的な点と、サイドボードの解説をさせて頂きましたが、今回はデッキの解説と採用理由を纏めただけです。プレイングガイドは気が向けば追加するか、別記事を各種アーキタイプ毎に纏めたいと思います。

ここまでご覧になってくださった方々ありがとうございます。誰かの参考になって楽しいレガシーライフの手助けになれば幸いです。ご支援頂けると泣いて喜びます、親友のカードショップくじからの店長とご飯にでも行きます。

気になった点や質問等がありましたらTwitterかKMCの会場で直接聞いてください出来る範囲でお答えします。

~おまけ~

ここから先は

716字

¥ 200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?