Research14〜敷地調査+資材集め〜

調査時間:2018.12.26(水) 15:15〜17:00
場所:狛江市多摩川河川敷
天気:晴れ(12℃)

前回のResearch13でわかった多摩川河川敷のルールに則り、場所を探してみようと思う。また建設現場を何箇所か担当している兄の力も借りて、廃材を集めた。今回はついにシートも手に入れたため、ある程度の屋根にはなりうるだろう。

ストラクチャーをつかう

狛江市の多摩川河川敷には2本の橋がかかっている。一つは小田急線の陸橋、もう一つは世田谷通りが走る多摩水道橋だ。狛江に住む路上生活者の方は多摩水道橋から上流に20m離れたところに住んでいる。また、多摩水道橋と小田急線の間は貸しボート屋さんが営まれており、なんとなくテリトリーを感じる。また、小田急線より下流には野球グラウンドが2面あり、市民のためのオープンエリアとして使われている。

ということで、路上生活者の家よりも上流、もしくはグラウンドよりも下流に建てるべきだろうと考え2回に渡って敷地を観察してみた。
結果から言うとグラウンドよりも下流の水門の前に建てることにした。まず路上生活者の家の上流はかなり高水敷が狭く、これはResearch3での考察では危険地帯だ。また、グラウンドよりも下流のエリアは写真のようなストラクチャーが存在している。

南から北を撮った写真で、要するにこのストラクチャーが、構造としてというよりも北風を防ぐ意味で有効活用ができるのではないか、と考えた。また、午後からこのコンクリート壁に太陽が当たり続けるため、かなり熱をもつ。うまくこの熱を使えれば、寒い夜の暖房機能として活かせるのではないだろうかと考えた。
ひとまず何も言われない限りはここに家を建てようと思う。

第二の自然における旬

第二の自然(ルフェーブル )についてはあまり詳しくは書いてないけど、研究計画書を見てください。

都市空間は自然と違って、旬とかないのかな、って思っていたけど、最近はその考え方も変わってきた。例えば年末の今頃だと、みんな大掃除をしてゴミを大量に出し始める。これって第二の自然における旬ということもできる。いわば収穫期が年末と言えるのかもしれない。花火大会があればブルーシートが手に入るのも、旬と言えるだろう。

そして今回手に入れた旬の素材は、凧糸だ。写真の奥にぼやけて見えるのは木に絡まった凧だ。おそらくピークは正月だろうが、このように河川敷の木に引っ掛けてしまって、泣く泣く放置された凧は珍しくない。そして必ずと言っていいほど、それには凧糸がついている。今回は2個もゲットした。
凧糸は結構強いし、元を結びつける上でとても有効活用できそうなアイテムだ。このように施工するのに必要なものも見つけていかなくてはならない。

のこぎりとの出会い

と考えていたら、なんと狛江水辺の楽校という河川敷の広場を散策している途中にのこぎりを見つけた。

かなり古いものだが、木を切ることは可能だったので、角材の使う幅が広がる。かなり偶然の出会いだが、案外落ちているものなんだとびっくりした。

のこぎりと出会ってみて改めて必要そうな道具が思い浮かぶ。木の切断や加工が可能になったため、それらを接合する釘が必要だ。木の端材から回収した釘があるが、今のストックはたったの2本しかない。バールもないため、釘を抜くのは結構大変だった。ひとまずあとは釘さえ見つかればなんとかなりそうな気がする。

明日は…

いよいよ施工を始める。まずは膨大な量の資材を運び出すところから。これが気の遠くなる作業になりそうだ。
そして27日28日と作業をして、30日くらいには初めての寝泊りをしてみたい。大寒波が来るらしいがそれに耐えられる建物を作りたいと思う。

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