大雅

兄の友人の実話を元にかなり脚色して執筆してます。登場する人物、団体名等は架空の物です。…

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兄の友人の実話を元にかなり脚色して執筆してます。登場する人物、団体名等は架空の物です。拙い文章ではありますがよろしくお願いします。定期的な更新を目指します。

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虎子奮迅 6-3

『おはよう。』 『虎、オヤジの家建てるのに良い土地が見つかったんで見に行こうや。』 勝手知ったる隆二は虎之介の住むアパートの部屋の扉をいきなり開けて入ってきて言う。 『おお、隆ちゃん。電話ぐらいしてから来てくれたらいいのに。びっくりするわ。』 『すまん、すまん。電話しながらこっち向かっとったら着いてしまったもんやからそのまま呼びに来たわ。』 『まあ、別にいいけど。丁度、山本さんの事務所にでも顔出そうと思って支度は出来てるからいつでもでれるわ。早速行こうか。』 虎之介は立

    • 虎子奮迅 6-2

      虎之介はミノルの店に居た。ミノルが会わせたい人間がいるとの事で時間より早いが先に着いてひとりビールをちびちび飲んでいた。 『すいません、兄貴。もう来ると思いますんでもう少しだけお待ち下さい。』 ミノルが恐縮した様子で声を掛けてくる。 『おう、気にするな。早く着き過ぎた俺が悪いんやから。それより最近、この店暇そうやな、経営大丈夫か?』 『はい。実はあんまり良く無いですよ。この状況が続くようならちょっと考えないといかんなと思ってるところです。』 『そうか、何か出来る事があ

      • 虎子奮迅 6-1

        虎之介と隆二は住宅街の端の空き地の前に立っていた。 『おお、結構土地広いやん。』 虎之介が辺りを見渡した後、少々大袈裟に言う。 『そりゃ二軒分やからな。場所が気に入ったなら右側か左側か選んでくれって言われてな。どっちがいいと思う?』 『どっちがいいんやろ。俺は何とも言えんけど隆ちゃんの家やし。場所はいいからここで決まりやろ?』 『ああ、さっき見た山の麓の所より断然こっちやな。それとな、虎。俺、美樹と結婚するわ。家建てるのに家族がいた方が住宅ローンの審査に通りやすいって

        • 虎子奮迅 5-10

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        虎子奮迅 6-3

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          虎子奮迅 4-25

          『桐竜組元組員三嶋達也は除籍処分。』 『血縁関係がある為三嶋組長の養子には入れるが堅気の仕事をさせ桐生組長が現役の間は極道稼業は一切させないという事。』 『三嶋組に撃ち込んだ件は桐竜組の若頭の落とした指をケジメとして以後遺恨無く和解したという事で手打ちとする。』 『双方、異存は無いですね。』 と本家からの指名で場を取り仕切っていた九州統括長から念を押される。 三嶋は即答で 『異存有りません。』 と答えるが桐生は低く唸って返事をしない。 統括長から桐生に再度目で促された為力無

          虎子奮迅 4-25

          虎子奮迅 4-24

          片山は自分で運転して桐生の自宅前に車を乗りつける。 1時間後には三嶋組長との手打ちの話が控えている為すでに吉川が運転手を務めるのか自宅前で待機していた。 『おう、オヤジはまだ中にいるのか?』 車を降りながら片山が吉川に声を掛ける。 『はい、お疲れ様です。30分後に出発なんでまだ出てこられないと思います。』 ここまで答えて片山の左手を見て目を見開き 『若頭…その包帯…まさかヒロシの為ですか?』 『違う、違う。色々有るんや。ちょっと車見といてくれ。オヤジに話が有る。』 と言

          虎子奮迅 4-24

          虎子奮迅 4-23

          虎之介と隆二は片山に呼ばれて雁首揃えて片山の前に座っていた。 片山は虎之介と隆二の顔を見据えた後切り出す。 『お前ら三嶋組の件で何か言う事有るんやないか?』 怒ってはいない様だが表情からは感情が読み取れない。 片山に呼ばれて向かう道すがら虎之介と話し合い片山には嘘は言わないでおこうと決めていた為、隆二は崩してた足を正座に座り直してから 『はい。すいません。報告遅くなりました。自分と虎之介の二人で三嶋組に撃ち込んできました。』 と正直に白状する。 虎之介も右に倣えで

          虎子奮迅 4-23