見出し画像

後ろの黒板にて。〜今週の地球のお話〜 #4

元県立高校教師の私。
”もしも”教員に戻ったら、というテーマで書いたものです。
高校生になった気分でお楽しみください😊

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アメリカのロサンゼルスに4日間いた時の話。

今や、野球やスポーツに興味がない人も含めて、名前を知らない人はいないだろう。ロサンゼルス・ドジャースにいる大谷翔平選手。今シーズン、ドジャースに移籍する前は、同じくロサンゼルスに本拠地を持つエンジェルスに所属していた。

羽が生えた、エンジェルな私。

2023年、7月2日。私は、エンジェルスタジアムにまっすぐ伸びる、片側3車線の大きな通りの歩道を歩きながら、一人興奮していた。街灯には、選手のポスターがぶらさげられ、大通り全体がエンジェルスをサポートしている雰囲気があった。大谷選手のポスターはひときわ目を引いた。

レンドーン選手がホームランを打った。大谷選手はその日バッターとして出場したが、試合は惜しくも1−3で負けた。日曜日のナイトゲームだったので、試合後の夜空に花火が打ち上がった。とてつもなくきれいだったし、夏を感じた。が、とてつもなく悔しかった。私は大谷選手の”単推し”ではなくチーム全体が好きな”箱推し”なので、負けたのが悔しすぎた。翌日、カナダに帰ろうかと思っていたが、まだ飛行機も予約していなかったので、ホステル滞在を1日伸ばし、翌日の試合のチケットも急いで確保した。

大谷選手は二刀流なので、左手にグローブ/右手にバット なのである

2023年、7月3日。対ダイヤモンド・バックス3連戦の最終日、デイゲーム。私が気合を入れてもしょうがないのだが、気合を入れて昨日と同じ道を歩いてスタジアムに向かった。

序盤、トラウト選手がホームランを打った。ミッキー・モニアック選手もホームランを打った。セーフティーリードとは言えない、2点リードで迎えた8回裏。今日もノーヒットで迎えた大谷選手の最終打席。

私は、なんとなく、打ちそうな気配を感じ取った。今まで一回もしていなかったが、スマホでビデオを回し始めた。その時。打った。大谷選手の31号の特大ホームランが、きれいな弧を描いてライトスタンドに飛び込んだ。私は飛び跳ねた。9回表、抑えのエステベス選手が出てきてきっちり抑え、5−2で勝利した。私は翌日、ルンルンで飛行機に乗ってカナダへ帰った。その年、大谷選手はホームラン王を獲得した。

この席から見たのだ。弧を描いて青空に吸い込まれた、最終打席のホームランを。

ちょっと驚かせてしまうかもしれないお話を。実は、私はメキシコからカナダへ帰ろうとしていた。1本目の飛行機が3時間近く遅れたために、乗り換えに失敗し、この4日間のロサンゼルス滞在が”突然”生まれたのだ。そう、いつだって、「ピンチはチャンス」なのだ!
だから、みなさんも、何があっても大丈夫。地球の反対側から、今日もみなさんを応援しています!

To
〇〇クラスのみなさん

From
住所:地球
名前:Taiga先生

P.S.
いくつかの学校・クラスの、後ろの黒板に、実際に掲示いただいております。先生方、お忙しい中でも、私のメッセージを生徒たちに届けていただき、本当にありがとうございます😊

#後ろの黒板にて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?