我がミステリ遍歴(5)

1月限定といったな、あれは嘘だ。

そんな訳で気にせず更新。

さて、今回はミステリにハマり始めた頃読んだ作品を記憶を頼りに挙げてみる。当時特に記録もつけてなかったので本当に適当である。あしからず。

・東野圭吾『名探偵の掟』

名探偵天下一大五郎シリーズ。東野圭吾がミステリの様々なお約束をコミカルかつ皮肉気味に描き出す。

笑いながら読み勧めていったが、ラストではシリアスな結論が突如突きつけられ衝撃を受けた。

後に深夜ドラマとなって、がんばってはいたが、イマイチだった。原作通り天下一(松田翔太)にステッキを持たせてほしかった。絵的に大分違ったと思う。

・綾辻行人『迷路館の殺人』

館シリーズがシリーズものだとは長らく知らなかった(だって十角館だけ読んだらそう思わない?)。

そして何故か水車館を飛ばして本作へ。

わりとミステリ慣れしてきた頃に読んで、ある程度推理を働かせたのだが、肝心の某トリックが見破れず、とにかく悔しい思いをした。良い読書体験だったと思う。

・歌野晶午『長い家の殺人』

さすがにミステリのことが何も分からない初心者でも「丸見え」と思ったが、それでもぎこちなさある青春小説部分はちょっとキラリとするものがあって嫌いじゃなかった。

そしてなんといっても島田御大の解説。まさに一つのドラマを見ているようだった。

・倉知淳『星降り山荘の殺人』

ノベルス版で読んだ。とにかく騙されたw 今でも折に触れて読み返す。

大技も凄いが、明快な人物造形、謎の提出、論理構築の仕方なども綺麗。

・蘇部健一『六枚のとんかつ』

好きだったw

「バカミス」でなく、

「アホバカ・ミステリ」であることに、

趣きがあるのだ。

文庫版収録の「オナニー連盟」より、ノベルス版の「解けないパズル」の方が好きなのだがカットされたのは何故w

・殊能将之『ハサミ男』

ミステリ初心者でもとにかく読みやすく印象的。僕は特別熱狂的な殊能ファンという訳でないが、それでもこの作品だけは繰り返し読んでる。センスの塊でしかない。そして、ミートパイが食べたくなる一冊。

続きはまた次回。

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