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「内定者への手紙」リードザセルフ


【目的】
基本的なビジネススキルから学びなおして、圧倒的な成長を遂げて結果を出すため

【前提】
結果を出したくば、「上司の機嫌を取る前に、まず自分の機嫌をとれ」

 仕事で若いときから結果を出そうとすると、体の状態は無視して無理をしてしまいがちである。結果を出せたとしても、体を壊してしては元も子もない。自分が将来的に他者を牽引して行きたいと考えているのなら、結果だけでなく自分のことをマネジメント出来ている必要がある。
 これは、自分がどういった上司のもとで働きたいかを考えるとわかりやすい。
 どんな状況・環境でも態度や機嫌が変わらない上司と、毎日機嫌が変わるので相手の機嫌を伺いながら対応しないといけない上司。
 比べてみれば、どちらが良い上司かは明白である。
 冒頭の、結果を出そうとする若手社員時代の話に戻るが、なぜ自分の体調を省みないようになってしまうかというと優先順位が間違っているからである。
 大勢:社会→仲間→自分
 理想:自分→仲間→社会
となるべきだということ。
 つまり、「上司の機嫌を取る前に、まず自分の機嫌をとれ」ということである。
 この前提を頭に入れた上で、内容を抜粋しながら話を勧めていく。

自分の機嫌を取るための3ステップ
1.仕事の原理原則をマスターする
2.自分の取扱説明書を作る
3.健康生産性を上げる
 【圧倒的な成長で意識すべき順番】
 他人とは異なる卓越した成果を出すためには
 ①ルールを体得する
 ②強みを伸ばし切る
 ③弱みを丸める

 まず前提として、基本的なビジネススキルを学んでいることが必要。
 これは、挨拶や相手に対する態度をはじめ、質問や意見交換といったコミュニケーションの仕方をまず鍛えるということである。
 この一流のビジネスマンとして”基本”となる部分は、「内定者への手紙part1-3」で述べられていた内容。
 「②強みを伸ばし切る」のが弱みより先なのは、世間一般の認識とは違っているように感じるが、とても理にかなった意見である。
 理由を一言で言うと、強みを伸ばすことで弱みが見えてくることはあってもその逆はないからである。
 強みを伸ばしていくと、自然と弱みにも目がいくようになる。これは、強みを伸ばしていくことにより自信がついて余裕が生まれることで、自分を客観的に見られるようになるからである。しかし、弱みにばかり目を向けていても強みに気づくことは少ない。それに、弱みに目を向けていると本来強みであった部分でさえ、弱まってしまいやすいと考えられる。
 結局これは、自分を客観的に見られているかと、自信を持てているかに大きく影響されているのだと思う。弱点に目を向けているとネガティブになりがちなので、「これをやっても駄目ならきっと新しいことをやってもできないだろう」という思考になりやすい。反対に強みに目を向けれていれば、「この部分を改善すれば、もっと結果が出せるんじゃないか」と捉えることができる。つまり成長速度には、物事をポジティブ・ネガティブのどちらで捉えているかが大きく影響しているのだと感じた。

感情のエネルギーを成長の原動力にせよ

 これは、機嫌を取るために「自らのトリセツを作る」という部分に該当する。
 トリセツとはその名の通り、取り扱うための説明書である。
 辞書には、

”機器や道具をどのようにして扱えばよいのかを説明している冊子などの物。”
 -weblio辞書より

とある。

 つまり、自分の取扱説明書を作るということは、自分の能力をうまく扱っていく術を知るということである。では、この術とは何なのか。それが”感情”のエネルギーである。
 マーケティングにおいて、人を動かすエネルギーは得する状況より、損する状況のほうが強いとされている。ここでも同じで、興奮・幸せといった”正”の感情より、怒りや悲しみといった”負”の感情のほうが人を動かすのである。
 だから、自分を効果的に動かすために必要なのは、この怒りと悲しみの感情をうまくコントロールすること。アンガーマネジメントとダウンマネジメントを適切に行うことである。

 具体的には

アンガーマネジメント
 怒りやイライラが溜まって耐えられそうにないとき、最初に何をするのか事前に決めておくこと
ダウンマネジメント
 深い悲しみや落ち込んだ時に、まず最初に何をするのか事前に決めておくこと

 怒りや悲しみがなくそうとせずに、それらの感情を持った時にどれだけ早く立ち直るか、負の感情を長引かせないかに焦点をおいた方法になる。
 負の感情をゼロにするのは人間である限りゼロに近く、無理に抑えようとするとかえってストレスになってしまうため、対処法を考えるほうが実践的である。
 もちろん、負の感情をゼロに近づけるだけでは幸せや幸福を感じることは出来ないため、楽しい・幸せといったポジティブな正の感情を増やしていくことも必要である。
 これら負の感情を限りなくゼロに近づけ、ポジティブな正の感情の最大化を図っていく。これが自分のマネジメントであり取扱説明書を作るということとなる。

 目標
 ポジティブ=質と量を増やす
 ネガティブ=ゼロに近づける

自分の健康を全力で守れ

 「③健康生産性」とは、自分の心身が健康である状態を回復・キープするための効率性を指している。
 肉体的にも精神的にも安定して健やかであるために、日々の中でできる具体的な改善策を列挙していく。

①「ご飯を食べる時間」だけでも揃える
 これは、心身が健康であるには規則正しい生活を送ることがベストである。しかし忙しい仕事の日々で、規則正しい生活を送るのは難しい場合が多いため、せめて食事の時間だけは固定して規則正しくしようということ。
②寝具や電化製品の金額を一桁変える
③SNSは見ないものを決める
④ビジネス書や経済メディアは読んでも読まなくてもいい
⑤サードコミュニティにゆるくでも触れておく
⑥古いものを捨てれば新しいものは入ってくるがその逆はない
⑦不安より混乱を最小化する
 人が混乱するときの条件
 1)何が事実で何が解釈かを整理できていないとき
 2)次に取るべき行動を整理できていないとき
 ↓
 1-事実 2-解釈 3-ネクストアクションの3つに整理して、不安を可視化する
 :客観的に課題を分離して混乱を最小化する
 特に、心配事や不安は紙に書き出して整理する
 →「雲・雨・傘」構文と同じ
 状況を整理し、次に繋がる改善策を明らかにする
⑧100%替えが効くので思いきって休む/転職する
⑨投資のルールを持つ
 →迷ったらコミュニケーション能力に投資する
 投資において大事なのは、
 1)年間の投資額の”枠”を先に決める
 2)枠の中で投資対効果を最大化させるための工夫を練る
 これを踏まえて、真っ先に取り組むべきオススメの課題が、コミュニケーション能力の向上
 他者と働く上で心地よく仕事をするために必要な対話の力
 1)聞く力 2)話す力 3)読む力 4)書く力
 の4つを高めることを意識して取り組む
⑩「べき論」から離れてみる
 疲れた時に
 1.自分が誰かに喜ばれたり、褒められたりした行動は「べき」論に根ざしていたか
 2.MustをWillやCanベースに引き寄せて考える
 真面目な人ほど
 べき論=他人が喜んでくれること/自分が他者に必要とされるために必要なこと
 だと思いがち
 だから、「しなければならない」に
 意義を見つける:Must→Canに
 楽しむ工夫をする:Must→Willに
  具体的には
 ○Must→Can
 ・「明日までに〇〇しなければならない」
 →「△△力を獲得するために〇〇をしている」
 ・「明日までに〇〇しなければならない」
 →「〇〇をした先に△△が実現できる可能性がある」
 ・「半年後までに〇〇しなければならない」
 →「まずは△△と□□ならできる」
 つまり
 1)自分で自分の仕事を意義付ける
 2)業務を分解し、自分が得意なことから取り組む
 ○Must→Will
 ・「どうすればこの仕事を回避できるか」
 →「1%でも楽しく仕事できるには?」と考える
 物事の捉え方をポジティブに変えていく
 もっと言えば、何事においても「自分なりの遊び」を作る
 ・「明日までに〇〇しなければならない」
 →「どうせ〇〇をやるなら△△の工夫を自分なりに試してみよう」
 ・「明日までに〇〇を提出しなければならない」
 →「誰よりも〇〇を早く提出するゲームをしている」

こんなふうにどんなことに対しても、どうやったら自分の機嫌を取れるだろうという視点を持つ

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