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すぐだめになるからすぐあなたに会いたい

気づくと布団内で泣いてら、はやめに入浴してミニワンピを着るところまでは素敵だったのに、すぐだめになるからすぐあなたに会いたい。のをあきらめたから大分まえ阿佐ヶ谷コンコ堂からむかえた金石範(キム・ソクボム)「死者は地上に」読み終える。すごい密度。

冬、すごい密度の本を積み上げて。人についての本を読んで。冬、気づいたら泣いてる、Amazonで丈夫そうなロープを探してる、23歳を閉じたい、じぶんの悲しみばかり背負いやがってね。
人の悲しみを載せるスペースがないじゃんつう話、ものごころついてからずっと、もういい加減じぶんの悲しみはじぶんで降ろしたい空いたところに人の悲しみ載せてたい。

話ができません、ことばが軀から離れない。ことばが痛み苦しむ軀といっしょで軀から取れない、やつらにされたことを口で話そうとしてもことばが離れない、アイゴー、アイゴー、生きている人の夢に出て行きます。深い深い地底の水面に巫女のことばがころんで進み、この世でことばに出ないことが夢に出ます……。トゥタン、トゥタンタン。

「死者は地上に」P161


死者は地上にを読むあいだ悲しかった、けれど死ぬように悲しくはなくて救いたいように悲しかった。
のは、じぶんの悲しみでなく人の悲しみを、在日朝鮮人の無念のたましいを、背負えたということでないかしらん。そうだということにしておこうかしらん。瞼閉じてくわん。で、昏睡、今朝起きたら始業時間とうにすぎてら。

阿呆!

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