骨髄ドナー体験記⑤

おはようございます。
今回は、最終同意面談について書きます。

最終同意面談の日程調整

基本的に日程の調整はドナー(=僕)の予定を
優先します。と言ってもらえます。
が、僕はこの言葉を鵜呑みにしなかったので、
ストレスフリーで予定調整できましたが、
人によってはここでかなり精神的に
すり減るようです。

今までの検査は、
僕とコーディネーターさんと病院の都合ですから
それほど大したことはありません。
しかし、最終同意面談となるとそこに
両親(どちらか)と、弁護士さん、主治医
が加わります。
並べてみればわかりますが、
1番融通が効くのは僕でしょうから、
日程調整の際の優先度は非常に低くなります。

コ 〇〇月〇〇日はどうでしょうか?
僕 仕事の都合で出来れば避けたいのですが…
コ 弁護士さんと主治医の先生の都合がつくのが
  この日だけなのですが…
僕 何とかします!苦笑

実際こんな会話がありました。
あくまでドナー最優先という形を貫かねばならない
コーディネーターさんも大変です。
僕の仕事もあらゆる日程を調整し、納期に
間に合わせることが主作業の1つですが、
そこに他人の命がかかったことはありません。
それを複数名分も行うコーディネーターさんには、
頭も上がりませんし、本当に心から尊敬します。

あくまで自分は自分の意思でここにいるんだ、
ということを忘れずに、驕らずに。
「僕の予定はどうにでもなるので、
 そちらの希望を最初に提示してください」
これを伝えたことでやりとりが少なくて済みました。

最終同意面談

・僕
・母
・弁護士
・主治医
・コーディネーター
5名で面談が行われました。
ここでサインをすると、
基本的には後戻りできません。
他人の命に関わることを宣言する場ですね。

あらゆるリスクに関して、説明を受けます。
 ・世界的には骨髄採取で5例、
  末梢血幹細胞採取で12の死亡事例があること
 ・手術後痛みが残る可能性があること
 ・内臓を傷つけて出血した事例があること
などなど

僕は自分で決めたので、
やってみないとわからないと思い聴いていましたが、母はどんな気持ちなのだろう?と考えていました。

コーディネーターさん、先生がリスクを説明後
 コ 「何か不安はありますか?」
 母 「いえ、特には」
と即答。

その後、
 コ 「骨髄移植は人生で2回しか出来ませんから、
   今後家族で骨髄移植が必要になった際、
   息子さんはあと1回しか提供出来なくなり、   
   場合によってはそれを後悔される日が来る
   かもしれません。

と言われました。
コーディネーターさんも半端な気持ちでは
提供に進ませたくないということですね。

僕が意見を言おうとしたら、それより早く
母 「そうだとしても今はその状況ではないですし。    
   なってもいないことを不安がっても
   仕方ない
ですよ。」
と返しました。
あぁ、この人の息子なんだなぁとつくづく思います。
でもこの問いかけは、
人それぞれ絶対に悩まれるのだろうなと感じます。
どちらを選択しても、皆さんが後悔のないように
進めればいいなぁと思います。

親の同意が確認でき、サインしてここからは
他人の命に関わることとなります。
 ・怪我をしてはいけない
 ・病気になってもいけない
 ・その他血液検査で異常が出るようなことを
  してはいけない
ここから1ヶ月半の間で
3回の血液検査と血液採取を終えて、
手術当日までいかなければいけません。
人生で感じたことのない、不思議な緊張感が
ありました。
他人の命に関わる、不思議な感覚でした。
健康管理、しっかりやるぞ!

今回はここで区切ります。
次は入院までのことを書きますね!
今日も一日頑張りましょう!

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