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たまには自分語りしたい日もある。①

匿名でnoteをやろうと思って、1投稿したら飽きて2年放置していた。
何か、恥ずかしいこと書いてる。やだわぁ。

今回、少し書き纏めておきたいことがあって、まぁ良いかと、この垢を活用する。きっと暇な友達しか読まないし、内容は一般人が寄せるとても長いエッセイみたいなものです。長いので、3本位に分けようかと思います。

人によっては重い内容かもしれない家の話(別にそう思ってないし、そのフェーズはとうに抜けた)であり、ただの自分語りですので、以下は自己責任でお読みください。









ほんの一部の人には話したのだが、一昨年に、実の父が死んだ。
仕事中に停車中の車中で、心筋梗塞を起こして亡くなったらしい。

ここに書く「実の父」というのは生みの親であり、育ての親ではない。
4~5歳までは共に暮らして、両親の離婚で私を含めた兄妹3人は母が親権を得て引き取られた。
その後9歳の時に、母の再婚に伴って私には義父(本人の意向で父とは呼んでいないが)もいる為、「定期的に会う実のお父さん」の話になる。

まずここで先に書いておきたいのだが、「死んだ」からといって、お悔やみ等を一般常識の流れで申し上げないでほしい。
正直自分は何一つ大変でもなかったし、その言葉を受け取れる資格も立場もない。
マイナスな意味でなく、ただそのままの意味で。

何故なら、死んだと報告を受けた日、何の感情も浮かばなかったのだ。
自分にとって、実の父であることは受け入れているが、18歳の頃にこちらから一方的に縁を切り、戸籍もある理由で離婚後も共にあったが、わざわざ自分で離籍をした程度には、遠ざけていた人だった。

我が家と、実の父

父と一緒に暮らしていた頃の事は、ほとんど覚えていない。
覚えている記憶も、離婚寸前の喧嘩を兄妹で止めた事や、喧嘩がうるさくて押し入れに入って寝た覚えがある程度で、それが実際あった話なのかも正直分からない。物心つく前の話なんて、せいぜいそんなものである。

なので、父との思い出は離婚後の事ばかりで、そのほとんどが兄妹3人セットで外食に行ったり、遊園地や買い物に行った程度の話で、中学生くらいの頃からたまに2人で会う位だった。
私にとっての父は、正直一般的に言う父親に当てはまったことはなかったが、説明しがたい「お父さん」という名前の存在だった。

私の母は、父母それぞれの役割に縛られず、「親」でいてくれ、再婚した後もそのスタンスは崩さずあってくれた。義父も、再婚後それぞれ様々なことがあったが、年数をかけて我が家なりの「家族」を構成して、私にとっての「父」になった。
しかしながら義父は、昔から一貫して「自分は父ではない」と言う。
父とは呼ばせず、ずっとあだ名で呼んでいる。決して気持ちがないわけではなく、「君たちにはお父さんがいる」という前提条件の中で、自分は別の存在であるが「君たちは自分にとって大事な子供たちである」というスタンスを示してくれている。
二人はそうやって「父と母」という役割分担はなく、二人で「両親」で居てくれていた。
私は、今の両親をそういったところで、人間としてとても尊敬している。

その一方で、実の父とは関係性をうまく構築することが出来なかった。
何なら父親という存在で考えると、前述の通り「両親」が埋めてくれた事もあり、明確に水が開いてしまった。
父は、実の父であるという事実にかまけ、母の厚意に甘え、会って近況を聞く度、母の粗を探し、母を落とす発言を我々兄妹に繰り返していた。
母に直接言うわけでもなく、我々の前で母の粗を探して小言を大量に発し、逆に自分がやっていることの良い事を自分で挙げ、特に反論出来る位置にない子供たちに、問う。
母が小さな軽自動車に乗っている頃は「あいつにはそれくらいがお似合いだ。」とか、中古のセダンに乗り換えた頃には「あんな体も小さいのにあんな車に乗って、見合わない。」とか。
もっと色々あったが、もう記憶の彼方に消えてしまったが、今考えるとはっきりとした"モラハラ"であった

そんな特に返されない、同意も得られない、言わば独り言を、姉が18歳を超えた頃に「弟、妹の為にならない。もうやめて。」と言ってくれるまで、続けた。

別に壮絶な"手を挙げる"等の暴力があったわけではない。
モラハラの典型、後にDVと呼ばれるものに含まれる事を、暴力と認識せずに、弱さゆえにふるっていた人だった。

これをDVだと授業で習った時、同時に「DVは連鎖する」「DVをやられた子は、DVを繰り返す」とも教わって、ショックだった。当時多感であった為、「そんなはずはない!」と、担当教諭に嚙みついた事も覚えている。
今考えると、とても幼いし恥ずかしく思うが、それを習った時はそれほどとても、ショックであった。

そして、そんな入り混じった感情を、父にはぶつけられずに、18歳を迎えることとなる。


②に続く


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