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大切なことを学んだ一コマ「軍鶏」

コミーは漫画が大好きです。学びがあってもなくても、楽しいです。影響を受けた一コマを皆さまにお伝えしていきます。

闇オチ漫画「軍鶏」

少年院に行った主人公が空手と出会い、ひたすらに闇に落ちていく異色中の異色な格闘技漫画。掲載誌の廃刊など様々な事情で行く先が危ぶまれつつもなんとか完結に至った作品。万人におすすめはしませんが、わたしはこういうの好きなんです。5部構成で全34巻、そのほとんどで喧嘩ばっかりしてます。

神に愛されし天才「トーマ」

サンボ世界王者「イリューヒン・ヴァレリ」との最初のスパーで、素人である「トーマ」は為す術もなくタックル→テイクダウン→関節技アキレス腱固めを許してしまう。

「ヨシオカ どういうことだ?」
「こんな素人の相手をオレにさせるとは…」
「オレをからかっているのか?」

ヨシオカ

解説が長くなりますが、本エピソードについてちょっとお付き合いください。トーマはテレビ越しに見た主人公「成嶋亮リョウ」が、救済を求めていると確信。トップダンサーの座を捨て、リョウの世界格闘技にその身を進める。慈愛の聖者であるトーマは、どうしても人を殴る打撃ことができない。闘う術を求め、柔道・サンボ・合気柔術・ブラジリアン柔術を学び、その業でグランドクロス大将戦でリョウと戦う。
これは、成長途中のエピソードです。

この後トーマは誰も見たことのない投げ技裏・山嵐でイリューヒンを投げた後にサブミッションで脱臼させられます。いたたた。。

誰にでも最初がある最初が肝心

このエピソードって、初見さんシロートを受け入れることの大切さが描かれている気がするんです。最高峰の選手も、最初はみんな素人だったんです。新人さんの才能の芽を摘むことなく、受け入れ、最高の技術をいかんなく披露し、体験させる。

「お前もオレもはあった」
「最初が肝心なんだ」

「最初が肝心」何万回と耳にする言葉ですが、とても軽く見られている気がするんです。最初に体験したものは、世界を形作る「基準」になるんですよね。かくいうわたしも最初の上司の言葉って今でも刻まれてますし。

自分ができてること、見えてる世界は、先人たちが積み重ねたモノの上に、立たせてもらってるってことを、忘れないようにしたいです。

最後に

紆余曲折あった上「強さ」の基準がブレブレってこともあり、「結局何だったんだ?」みたいな評価が多い本作です。ひたすらに反復練習するところや、路上とリングの強さの質の違い、打撃の先にあるものといったあたり、コミーに刺さりまくりな作品です。おすすめ。。はしないw

おしまい。

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