見出し画像

スノーボードに行こう③直/斜滑降編

コミーの数少ない続いてる2003年〜趣味のひとつがスノーボードです。スノーボードは遊びですが、なんとなくやってるとなかなか上手くなりません。誤解しないで欲しいんですが、スノーボードは世界いち楽しい遊びの一つで、上達なんてしなくても十分楽しいです。
準備編・リフト編も合わせて読んでいただけると嬉しいです。

でも、やるんならさっさとうまくなりたい!そんなあなたに送る短期集中連載、スノーボードうまくなりたい人向けの正しいメソッドをまとめます。私はプロでもイントラでもありませんが、これまで試行錯誤し、実績のある確かな方法です。

今回から、「滑る・曲がる・止まる」滑走技術のお話に入ります。板に意思を伝え、雪面を感じ駆け抜けていく、スノーボードの醍醐味です。ターンは非常に奥の深い分野で、私ごときが語れる世界フィールドでは有りませんが、初心者が一通りできるようになるまでの方法この世界の入口をお伝えしたいと思います。

1安全な姿勢

スノーボードを初心者が、一緒にきた人に言われるアドバイス役に立たないことTOP3はきっとこう。

  1. 腰を落とし重心さげてください

  2. 足元を見ないでください

  3. ちょっと斜度があったほうが練習になるから(上に行こうぜ)

1と2はそのとおりな部分もありますが、正鵠を射ているとは言い難い具体的に何を言いたいのか不明なので、言われた方は何をしていいのかよくわからないと思います。特に運動部出身じゃない人には「重心」って概念はわかりにくいです。そして3、そこそこ滑れる早く滑りたい友達と初心者が一緒になると「あとは慣れて!」とか言い出して、リフト降り場に置いていかれます。これをすると、その人は高い確率で午前中いっぱいなにも身につかないです午後から帰りたくなります

というわけで、まず基本姿勢立ち方を解説します。

  1. 両足均等に体重をかけて、真っ直ぐ立つ。足の指は自然に開くぎゅってしない

  2. 顔だけノーズ側に向けます(くるっと)

  3. 窮屈にならない程度に肩を前に向けるひらく

  4. 両手は好きな位置でいいです(広げる流派もあります)

  5. できる限り膝を曲げる

  6. (上から見て)頭が板の中央から外れないようにする(尻が出てもOK)

  7. 滑る先を常に見る(視線を送る、先行させる)

足裏全体で、板を使って、雪面を押す

どんな時も、スノーボードはこれをイメージし続けてください。

呼び方を覚えよう

「重心を下げてとか、腰を落とせ」って言いますが、そんなに気にしなくていいです。とにかく膝(と足首)を曲げましょう。それで「重心」なるものの位置が自然と低くなります。
「足元を見るな」というのは、頭を傾けるなということです。頭を傾けると板の中央からトゥサイドにはみ出してしまいます。足元が気になるなら頭は下げずに視線だけ落とせば大丈夫です。でも頭は重いので、位置が変わるとその方向に滑っちゃいます。

横から見た画


2滑る方法

スノーボードは、重力を使ってに向かって落ちる遊びで、低い方向にのみ加速します。滑り方は大雑把にいうと2つあります。

2種類あります

  • 直滑降
    板のノーズを谷側にまっすぐ向け、トゥ・ヒールいずれのエッジも使わず滑る方法です。この状態は減速できないので、どんどん加速します。スピードに恐怖しビビって、後ろ足に荷重が移ると更に加速してしまいます。常に両足で均等に荷重を心がけてください。

まっすぐ
  • 斜滑降
    どちらかのエッジを使い谷に対して斜め方向に滑る方法で、ターンの様々な要素を含む滑り方です。スノーボードのエッジは板の両サイドについていて、両方同時に使うことはありません。なお、谷に向かう角度をほぼ直角にし、ゲレンデを横切る行為を「トラバース」といいます。直滑降に比べ加速が緩やかなので、怖くないよ。

ナナメに

それぞれのやり方練習方法

滑る前段階として、板を装着して雪面での移動を覚えましょう。スノーボードは両足を板に固定するので、歩いて移動ができません。

  • 平地で立つ(1)
    スノーボードを装着し、立ちます。(できますね)

  • 平地で板をまわす(2)(ずらす)
    上半身と下半身をねじって、板をずらす。

両方連続でやろう
  • 跳ねる(3)
    両足ではねます。跳ねる前に上半身を下げて、両手を振って伸び上がる。(かんたん)

  • 跳ねて横移動(4)
    トゥ側まえヒール側うしろどっちにも跳ねて移動できるようにしましょう。真横に移動です。(少しだけ難しくなります)

前側もやってね
  • 跳ねてひねって着地(5)
    両足ジャンプして、上半身と下半身を逆にひねって着地。どっち側もひねれるようにしましょう。

角度はちょっとでいいよ

ここまでを、平地で十分にできるようにしましょう。これができると、板を付けたままちょっとだけ移動ができるようになります。なお、上級者は全く違う技術で移動します。(ひょいひょい)

  • 斜面に立つ(6)
    斜度がある雪面でスノーボードを装着し、立ちます。ここから少し難しくなります。斜面で平地と同様に真っ直ぐ立つと、ズルズルと滑り落ちてしまいます。ここで知って欲しいのが、「フォールライン」と「エッジ」です。これがわかると、斜度がある斜面でかんたんに立てます。
    フォールライン」は斜面にボールを置いたときに転がっていく方向です。谷側に向かう線で、雪面に立つ人もやはりそっち方向に滑っていきます。複雑な地形の場合は一見してどっちかわかりませんが、緩斜面ならだいたい見通しの良い先がフォールラインです。

直角に!
  • エッジを使う」というのは、トゥ・ヒールいずれかのエッジを雪面に押し当てることです。ターン中は必ずこの状態エッジを使うになります。「エッジをかける」なんて言い方もします。「角付けする」もほぼ同じ意味です。上の画では、「ヒールエッジかかと側」を使っています。なお「エッジを抜く」というのは、エッジにかけた「圧(荷重)」を止めて、板の裏側(滑走面ソール)で雪面を捉えることを言います。ターンの切り替えに使ったり、そのまま直滑降に移行したりします。

フォールラインに対しエッジ直角に使うことで、斜面に立てます。なお、エッジは加速・減速両方に使用します。

  • 斜面で板を回す・跳ねる・跳ねて横移動・跳ねてひねる(7)
    これまでやった4つの動作全てを、斜面で練習してください。これができるようになると、「エッジをかけた状態で板をずらす」「エッジに荷重して跳ねる」「エッジで着地」ができるようになります。これまで本当にお疲れさまでした。これがすべてこなせる初心者はめったにいません。(まだ滑っていない)

  • 直滑降
    練習は、直滑降を一番最初にやりましょう。じつはこれが一番簡単に身につくし、雪面を滑る楽しさが大きいです。
    やり方:
    フォールラインに向かって板をまっすぐにし、基本姿勢で立ち、進行方向を見続けるだけです。とてもシンプルですが、斜度によってはギュンギュンと加速しますこわいですよ
    なので、緩斜面から平地につながる地形で練習します。停止スキルを習得していないので、地形で自然に停止できるところで練習しましょう。GALAでいうならC1エーデルワイス。
    どうやってまっすぐにするんだよ!!」って話ですが、座った状態で板をまっすぐ向けて、立ち上がるだけです。
    するすると滑っていく板に、静かにまっすぐ立って、ゲレンデの先を見続けてください。そのうち止まるので、慌てず急がず。

  • 斜滑降
    斜滑降は、フォールラインに対し斜めに滑る方法です。直滑降と同じく、斜面と平地が連続する地形を選んで練習しましょう。斜滑降は、直滑降より加速が穏やかなので、直滑降では滑れないような斜面でも怖くないですが、まずは緩斜面で練習しましょう。
    やり方:

  1. 斜面に立つ(6)(フォールラインに直角にエッジを立てる)

  2. 板を回す(2)(フォールラインに対して斜めにする)

  3. 滑り出さない場合、もう少し板を回しましょう。

  4. 山側のエッジを使って、斜めに真っ直ぐ滑ります。

まっすぐ谷に向かうのが直滑降、斜めに滑るのが斜滑降です。斜滑降は、直滑降に比べてゆっくり滑れます

それ以外の滑る方法

実はもう一つ「横滑り」という技術があります。これは滑走というより、移動と言ったほうがしっくりきます。斜面に立った状態で、フォールラインに沿ってズルズルと降りる方法です。どうしようもない急斜面に出くわしたときに、少しづつ降りていけます。
やり方:斜面に立った状態(6)で、少しだけ「エッジを抜きます

停止→横滑り→停止
  1. エッジにかけた「圧(荷重)」を抜き、板の裏側(滑走面ソール)で雪面を捉えると、ゆっくり水平に進みます。

  2. 再びゆっくりと「エッジをかける」ことで停止し、「斜面に立った(6)」状態に戻ります。

上記は「ヒールエッジ」を使っています。「トゥエッジ」を使う方法もあります。

今回はここまで!
次回、ターン編をお待ち下さい!

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?