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ニューヨークスタンウェイの誘惑

先日とあるきっかけで、東京にある調律師さんの工房に遊びに行きました。
友人のピアノを調律してくれている方なのですが、実はただの調律ではありません...。

一般的にピアノは平均律というルール?で調律されていて、それに合わせて音楽を演奏している人が大多数なのですが、
実は平均律以外にもたくさんの調律の仕方というものが古代からあり、むしろ音楽の歴史の中では、平均律という調律方法の方が異質なものだったりします。

僕の文章力では到底説明できないお話になるので調律の歴史の話はここでは割愛しますが、とにかく僕の友人のピアノは古典調律というモーツアルトとかが生きていた時代によく使われていた調律方法だそうで、それを弾かせてもらった僕は、なんだかわからない興奮と感動を覚えたのでした。

すごく簡単にいうと、弾いていて気持ちが良い。

手から伝わる振動と耳から感じる振動全てが、もわもわとしていて境目がないハーモニーに包まれている気がする。説明がうまくできません。

こればかりは自分で弾くか、弾いているそばでその音を聴くしか感じる方法は、ないっぽいです。

ただ、全ての人が感動するか?といわれればそんなことはあり得ないので、これこそが究極の音楽だなんて偉そうなことは言えません。

あくまで好みの世界。

そんなわけで、その調律をしてくれている調律師さんの工房に遊びに行ったわけですが、そこにあるのはスタンウェイのグランドピアノばかり!

しかも、1920年前後のヴィンテージスタンウェイ。

きけば、木枠の塗装から、響板の修正、パーツの交換など全てを分解して再現してるそうで、とにかく美しい。
100年前のピアノとは思えない、新品のような輝きでした。

欲しい・・・。久しぶりに心から言葉がでました。

一般的なスタンウェイの値段を想像した時の半分くらい?だったので、不可能な値段ではないような気もしました。(金銭間隔が崩壊しています)

自分のリビングにあのグランドピアノが置いてあることを想像すると、おもわずにやけてしまう今日このごろ。
とりあえずは今ある自分のピアノを古典調律にすることが先。
来週調律師さんに来てもらうので楽しみです。

音楽仲間も一緒に遊びに来てくれるので、調律が終わったらアンサンブルをする予定。楽しみすぎて仕事が手につきません・・・。